今日は、社名にペンギンの入ってるIT企業を調べてみました
さて
IT業界の企業名を眺めていると、やたらと「動物」が多いと感じることがあります。
その中でも、結構ガチなIT企業がペンギンを名乗っているところがあります。
ペンギンシステム株式会社
研究・医療系ソフトを作る「理系ペンギン」
まずは茨城・つくばを拠点とする「ペンギンシステム株式会社」。
情報通信業として、研究開発向けのデータ処理システムや、医療・運動学習向けのソフトウェアなど、かなりニッチかつ技術色の濃い領域を手掛けている企業です。
特徴的なのは、「現場に近いところで課題を拾い、専用ソフトを作り込む」タイプのビジネスモデルですね。
大学や研究機関・医療現場向けのシステム開発では、汎用パッケージでは拾いきれない要件が多く、利用者の業務フローから設計し直すケースが多いといいます。
IT屋の視点で見ると、ここには以下のような技術・プロセス的な面白さがあります。
- 研究者や医療従事者という「IT専門職ではないユーザー」に寄り添うUI/UX設計
- 実験データ・医療データを扱う際のセキュリティやトレーサビリティの確保
- 長期運用を前提としたソフトウェアの保守性・信頼性
「ペンギン」のイメージと重ねるなら、厳しい環境(現場の制約条件)に適応しながら、コツコツと専門性の高いソフトを作り続ける“現場密着型ペンギン”といったところでしょうか???
ペンギンソリューションズ株式会社
HPC・AI・無停止サーバの「インフラペンギン」
もう一社、名前が印象的なのが「ペンギンソリューションズ株式会社」。
こちらは、HPC(High Performance Computing)やAI向けインフラ、そしてフォールトトレラントサーバといった、インフラど真ん中の領域を扱う企業です。
元々、日本ストラタステクノロジーとして知られていた組織が社名変更し、グローバルブランドであるPenguin Solutionsの日本法人として再編された経緯があるようです。
フォールトトレラントサーバやゼロタッチ運用を売りにしており、工場やプラント、物流など「止まってはいけない現場」のIT基盤を支えるポジションになっています。
SRE・インフラエンジニア目線で見ると、次のようなポイントが興味深いです。
- 高可用性をハードウェアレベルで担保するアーキテクチャ
- エッジ環境での無停止運用(アップデート・障害時の挙動設計)
- 現場オペレーション担当者でも扱えるようにするUIと運用設計
寒冷地で海と陸を行き来しながらもタフに生きる本物のペンギン同様、「過酷な環境でも止まらないITインフラ」を象徴するブランドとしての「ペンギン」がうまくハマっているようにも感じます。
なぜIT企業は「ペンギン」を名乗るのか?
ここまで見てきたように、「ペンギン」を社名に入れているIT企業は、どちらかというと結構本格派の技術企業が多いような気がします。
では、なぜ「ペンギン」なのか。いくつか仮説を挙げてみたいと思います。
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Linuxペンギン(Tux)由来の『ハッカー文化』
IT業界でペンギンといえば、以前にもご紹介したLinuxのマスコット「Tux」ですね。オープンソース文化やサーバサイドのイメージが強く、インフラ系やソフトウェア開発会社にとっては、親和性の高いモチーフになっているのではないでしょうか。 -
「クールで誠実」なブランドイメージ
ペンギンは見た目がかわいい一方で、群れで協力しながら過酷な環境を生き抜く、というイメージもあります。
長期運用されるインフラや、現場密着型のソフトウェアを手掛ける企業にとって、「派手さよりも堅実さ」を感じさせるモチーフとして使いやすいのかもしれないですね。 -
技術と親しみやすさのバランス
IT系企業はどうしても専門用語や技術スタックが前面に出がちですが、社名やロゴにキャラクター性を持たせることで、非エンジニアの顧客にも覚えてもらいやすくなりそうですね。
特に医療・福祉・製造・物流など、現場の利用者がIT専門家とは限らない領域では、「ペンギン」のような親しみやすさが営業・採用の両面で効いてきそうな気はします。
まとめ
ペンギン好きのエンジニアとしては、もし次に転職先を探すときは、ペンギン企業を一度はウォッチしてみる価値があるかもしれないですね!