2026年10月、これまで「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」と呼ばれてきた試験の正式名称が"「高度情報技術試験」"となることが、経済産業省の省令案で示されました。本記事は、新しい名称で内容を整理し直したものです。
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はじめに
「高度情報技術試験って何?」「プロデジ試験・PD試験と同じもの?」「いつから始まるの?」「応用情報は関係ある?」
SNSやエンジニアコミュニティで、こういった疑問をよく目にするようになりました。
高度情報技術試験は、IPA(情報処理推進機構)が2027年から開始を予定している新しい国家試験です。これまで「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」、略して「プロデジ試験」「PD試験」と呼ばれてきた試験の"正式名称"にあたります。
本記事では、高度情報技術試験の基本情報・開始スケジュール・免除制度についてまとめて解説します。
試験制度の細部は今後変更される可能性があります。正確な最新情報はIPA公式サイトを必ずご確認ください。
出典:e-Gov パブリック・コメント「情報処理の促進に関する法律施行規則の一部を改正する省令案」
高度情報技術試験とは
高度情報技術試験は、IPAが実施する新しいIT国家試験です。DX(デジタルトランスフォーメーション)やAI活用が加速する時代に対応した、実践的なデジタル人材のスキルを認定することを目的として設計されました。
名前の整理
| 呼び方 | 位置づけ |
|---|---|
| 高度情報技術試験 | "正式名称"(省令案で規定) |
| プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称) | 2026年10月までの仮称 |
| プロデジ試験・PD試験 | 仮称時代の略称・通称 |
試験の中身は、仮称の時期に公開されてきたシラバス案・サンプル問題と同じ方向性です。
現行試験との関係
【これまで】
ITパスポート
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験 ←── 高度情報技術試験へ再編
高度試験(各種) ←── 高度情報技術試験へ再編
情報処理安全確保支援士 ←── 継続
【2027年〜】
ITパスポート(継続)
基本情報技術者試験(継続)
データマネジメント試験(新設)
情報セキュリティマネジメント試験(継続)
高度情報技術試験 ← 今回の主役
情報処理安全確保支援士(継続)
応用情報技術者試験と高度試験は、高度情報技術試験へと再編されます。
いつから始まるのか
省令案では、改正後の規則の施行日が"令和9年(2027年)4月1日"とされています。試験そのものは"2027年夏〜秋ごろ"の開始が予定されています。
第1回試験の具体的な試験日・申込期間は、IPAの正式発表を必ず確認してください。
これまでの公開スケジュール
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年6月22日 | IPA、新試験制度のサンプル問題・シラバス案を公開 |
| 2026年8月31日 | マネジメント区分・システム区分の科目Bサンプル問題を追加公開 |
| 2026年9月 | 科目A-1(共通知識)シラバス案 Ver.0.1を公開 |
| 2026年10月 | 省令案で正式名称「高度情報技術試験」が示される |
| 2027年4月1日 | 改正規則の施行(予定) |
| 2027年夏〜秋 | 高度情報技術試験 開始予定 |
今からでも十分に準備期間があります。早めに対策を始めることが重要です。
3つの試験区分
高度情報技術試験には3つの区分があります。自分の業務・キャリアに合った区分を選びましょう。
① 高度情報技術マネジメント試験
こんな方向け
- DX戦略の立案・推進に携わる方
- プロジェクトマネージャー
- IT部門のリーダー・管理職
- ITコンサルタント
主な出題分野
DX推進・デジタル戦略 / プロジェクトマネジメント(PMBOK)/ ITサービスマネジメント(ITIL)/ システム監査・内部統制 / 情報セキュリティマネジメント
② 高度情報技術システム試験
こんな方向け
- クラウド・インフラエンジニア
- セキュリティエンジニア
- アジャイル・DevOpsエンジニア
主な出題分野
クラウドコンピューティング / ネットワーク・セキュリティ / IoT / アジャイル開発・DevOps / AI・データ活用
③ 高度情報技術データ・AI試験
データサイエンティスト・AIエンジニア向けの区分です。科目Bのシラバス・サンプル問題は今後公開予定です。
試験の構成:科目Aと科目B
高度情報技術試験は、全区分共通の科目Aと、区分ごとの科目Bで構成される予定です。
| 科目 | 出題形式 |
|---|---|
| 科目A(共通知識) | 全区分共通。知識・概念を問う問題 |
| 科目B(区分ごと) | 実務シナリオをもとに判断力を問う問題 |
省令案では、各区分の科目が「共通的知識」「専門的知識」「専門的能力」の3つで定められています。
科目Bが、従来の応用情報との最大の違いです。実際の業務場面に近いシナリオで「どう対応するか」を問います。
免除制度について
これまで免除制度の詳細は未発表でしたが、省令案で、共通的知識(科目Aにあたる部分)を中心とした免除のルールが示されました。
| 対象者 | 高度情報技術試験で免除されるもの |
|---|---|
| 情報処理安全確保支援士試験の合格者(合格発表から2年以内) | 共通的知識 |
| 高度情報技術試験の他区分の合格者(合格発表から2年以内) | 共通的知識 |
| 共通的知識で基準点に達した人(発表から2年以内) | 共通的知識 |
| 応用情報・旧高度試験の合格者(経過措置:2029年6月30日まで、合格発表から2年以内) | 共通的知識 |
区分ごとの専門科目(科目Bにあたる部分)は免除されません。
※ 条文の読み方は筆者の解釈を含みます。具体的な手続きはIPAの公式案内で確認してください。免除制度の詳細は、別記事「高度情報技術試験の免除制度」で解説しています。
今からできる対策
試験開始まで時間がある今こそ、準備を始める好機です。
まずやること
-
IPA公式サンプル問題を解いてみる
→ 試験の方向性・難易度感を把握
→ IPA サンプル問題ページ -
科目A(共通知識)の全体像をつかむ
→ 科目A-1 入門学習(無料) -
無料の問題演習で実力チェック
→ 問題演習道場
問題演習道場の特徴
- 会員登録不要・完全無料(ログインすると途中から再開も可能)
- IPA公式サンプル問題とオリジナル演習問題を収録
- 全問に詳しい解説付き
- ジャンル別・ランダム・間違えた問題のみ再挑戦など多彩な演習モード
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 高度情報技術試験 |
| 旧称・通称 | プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)、プロデジ試験、PD試験 |
| 開始時期 | 2027年夏〜秋ごろ予定 |
| 試験区分 | マネジメント・データ・AI・システム |
| 試験構成 | 科目A(共通知識)+ 科目B(シナリオ型) |
| 免除制度 | 共通的知識を中心に免除(省令案) |
| 今できること | サンプル問題・入門学習・問題演習道場で実力確認 |
高度情報技術試験は、2027年からITエンジニア・デジタル人材にとって重要な試験となります。詳細が固まる前から準備を始めておくことが、確実な合格への近道です。