🌐 自然言語プログラミング時代、レガシー言語が再び必要とされる理由
はじめに
AIの進化によって、プログラミングの世界は大きな転換期を迎えています。
これまでは「人間が書きやすいプログラミング言語」が重視され、GoやRustのような新生言語が注目されてきました。
しかし今後、新規開発は 自然言語プログラミング が主流になっていくと思われ
その結果、意外にも「過去に覇権を取ったレガシー言語」が逆に求められる未来が訪れると考えています。
1. 新規開発は自然言語プログラミングへ移行する
従来は、言語ごとに文法を学び、エンジニアが効率的にコードを書くことが重要でした。
GoやRustといった新生言語は、その「人間にとっての分かりやすさ」と「効率性」のバランスを追求しています。
しかし、AIが自然言語を理解してコードを生成できるようになれば、
「新しい構文を学ぶ」「効率的な書き方を覚える」といった学習コストは不要になります。
つまり、新規開発におけるプログラミング言語の学習自体が不要になる気がしてます。
2. 新生言語(Go, Rustなど)の未来
新しい言語は人間が扱いやすいことを目的として誕生しましたが、
AIがコードを書く主体になった瞬間にその強みは意味を失います。
- 「人間に優しい言語」→ AIには不要
- 「効率的な言語」→ AIはさらに低レベルの表現(IR, WASM, ネイティブコード)を直接生成可能
結果として、新生言語は普及しきる前に 自然言語プログラミングに置き換えられる可能性 がありそうだなと。
3. レガシー言語の逆襲
一方で、現実には膨大なレガシー資産が稼働しています。
金融、物流、通信、行政システムなどは Perl, COBOL, C といった言語で作られ、今なお止まることなく動いています。
これらを「AIに置き換える」ことは大きなリスクを伴います。
そのため、実際の現場では 既存の言語のまま改善していく 方が合理的です。
ここで求められるのは、
- その言語を最初から理解している人間
- レガシーコードを読み解き、改善の方向性を判断できる経験者
AIが補助をしても、最終的な判断と責任は人間に残ります。
4. 未来のエンジニアに必要なスキル
まとめると、エンジニアに必要なスキルは次の二極化が進むのではないかと。
- 新規開発 → 自然言語で仕様を伝える力(AI主体)
- 既存資産の改善 → レガシー言語を理解し、直接触れる力(人間主体)
つまり未来は「新しい言語を覚える」よりも、レガシー資産を読み解くスキルが価値を持ちます。
過去の覇権言語は、むしろこれからの世代にとって「学ぶ価値のある技術」になるのではないでしょうか。
まとめ
AIが主流になれば、プログラミングは「学ぶもの」から「自然言語で指示するもの」へと変わります。
新生言語はその過渡期に現れた存在として、普及しきる前に廃れる可能性がある。
一方で、世界を支えるレガシーシステムは今後も動き続け、それを理解し改善できる人間の価値が高まる。
Perlのような覇権を取った言語は、実は未来のエンジニアにとってこそ必要な存在になるのではないかと思います。