iOSテスト全書を読んでいると、第5章に「BDDによるアプリ開発」というQuick/Nimbleを利用したチュートリアルがあったので、早速やろうとしたらライブラリ導入の時点でつまづきました。
初歩的すぎて呆れる方もいるかもしれませんが、初心者の自分はこれで3時間以上溶かしてしまったので、同じ様な初心者の方にお役に立てれば幸いです。Qiita初投稿のため、内容に誤り等あればコメントでご指摘いただけると助かります。
ちなみに、簡単にSwiftPMの話もしています。
環境
MacOS Mojave 10.14.6
Xcode11.2.1
Swift5
まずライブラリを入れる
「iOSテスト全書」内ではCocoaPodsとCarthageでの導入手順が記載されていますが、私はSwiftPMで入れてみました。Xcode11からはGUIでパッケージ管理できるので便利ですね。
まずはXcodeのメニューから[File]→[Swift Packages]→[Add Package Dependency...]を選びます。
すると、githubのリポジトリを検索するウインドウが出てくるので、お目当の「Quick」を検索します。ちなみに、github以外にあるものでもURLを指定すればパッケージを入れることができるそうです(私は未検証)。
バージョンやブランチを聞かれます。今回は特にこだわらないのでそのままNextを押します。
次は、ライブラリをどのターゲットに対して追加するかを聞かれます。デフォルトでは実際のソース(今回はqiitasample)が選ばれていますが、Quickはテストコードで使いたいライブラリなので、忘れずにテストコードの方(qiitasampleTests)を選びましょう。
すると、Xcodeの左側に追加したパッケージと、その依存関係にあるパッケージが追加されます。Quickを入れただけでSwiftPMがNimbleも落としてきてくれたみたいですね。
いきなりエラー
早速Quick/Nimbleを使ってテストコードを書いていきましょう!まずはQuickをimportして...
それらしいものがサジェストされません。もう不穏ですね。
とりあえずQuickと手打ちしてビルド(Controll+B)してみると...
No such module Quick
と言われてしまいました。いや、あるじゃん。
この後プロジェクトをクリーンしてみたり、エラー名でググってみたりしましたが、それらしい解決法に出会えずハマってしまいました...
解決法
どうにかできないかと思いXcodeのメニューを見ていると、[Product]の中に[Build for...]という項目を見つけました。よく見ると...
Build For Testingがある!ここでようやく、Controll+Bではテストコードに対するビルドが行われていないことに気付きました。確かにXcode上部のバーにQuickがビルドされているような表示は出ていなかった気がする。
Build For Testingを実施すると、QuickやNimbleにもビルドがかかり、無事エラーも解消されました。
まとめ
- テストコードに対してパッケージを追加した時は、Build For Testingを実行する。
- ググってもわからないからといって諦めず、メニューをよく見てIDEの機能をよく確認する。