職務経歴書を直すにあたってWord不便だな...と思ったのでMarkdownを使ってみたので、備忘録と感想。
Wordの何が不便なのか
まずはそもそもWordの何が不便やったんやという話。
前提として私は反Office勢力ではありません。
今回も職務経歴書やるかーと脳死でWordを開きました。
が、文字と文字の間隔とか行間とか表の挿入とか...そういうことを気にし始めるとめんどくささに天を仰いでしまいました。いかんせん、デフォルトの文字間隔も行間もダサい大きい。それを修正していく手間を考えて途中でWordを放棄しました。
使用環境
で、Markdownだ、となったので環境を整えます。
とはいえMarkdownで書いてPDFで出力すればOKなので大したものは要りません。
- VS Code
- Markdown PDF
以上です。
もっと快適に書きたければ
- Markdownlint
とか導入すればいいと思います。
作業手順
環境を整えた後の作業を簡単に説明します。
- ワークスペースを作る。
- 本文を書く。 / Markdown HTML
- スタイル調整をする / CSS
- PDF出力する。
ざっくりこんな感じ。
環境と手順は↓を参考にしました。
https://mikansei-lab.net/markdown-pdf/
以下は追加で悩んだところをまとめます。
最初の難関:表
最初に詰まったのは表でした。
Markdownおなじみの
|id|種類|名前|
|:---|:---|:---|
|1|果物|リンゴ|
|2|野菜|きゅうり|
みたいなので済めばよかったんですけど、カラムの結合とかしたいとなるとちょっと不便。
いろいろ調べましたが、縦横を自由に結合となると素のMarkdownでは無理な様子。
なので、HTMLの<table>
タグで解決。
これが案外、この後のスタイル調整にもちょうどよかったです。
最初からPDF出力を考えている場合はHTMLをデフォにした方がいいかもな...と思いました。
2つ目の難関:フォント
スタイル調整はCSSでするんですが、
最後まで「完璧に理解した」という感じにならなかったのがフォントでした。
デフォルトのフォントは絶妙に中華系?の崩れ方をしていたので、職務経歴書というからにはどうにか日本語フォントを適応したい...と悩みました。
body {
font-family: "指定したいフォント"
}
って感じで設定するんですが、
どのフォントがきちんと効くのかは結構PDF出力してみないとわからない...って感じで悩みました。
多分、自分のPC内にあるフォントを選ばないといけないのか?って感じではあったんですが、PC内にあるフォントでも無視されることがあってこのあたりに知見のある方いたら教えていただけると嬉しいです。
みんな大好きメイリオにいったん逃げて、とりあえずは事なきを得はしました。
3つ目の難関:ヘッダー / フッター
PDF出力すると、デフォルトでヘッダーフッターが入ります。
これがとても邪魔。
特にファイル名が入るヘッダーはとても邪魔。
どっちもいらない!って場合は
VSCodeからMarkdownPDFの設定を以下のように触ってください。
[File]→[Preference]→[Setting]で検索エリアに「Display Header Footer」と入力。
チェックを外してください。
4つ目の難関:改ページ
Markdownなんて普段改ページしないのでどうするんや...と調べました。
結論は改行したいポイントに以下のコードを差し込むだけ。
<div style="page-break-before:always"></div>
一つ注意しないといけないのが、前後にちゃんと1行スペースを開けること。
これは改行<br>
以外のHTML挟み込むとき全般の話ですね。
3つ目、4つ目あたりの話題では↓を参考にしました。
https://blog.mmmcorp.co.jp/2018/11/16/markdown-to-pdf-document/
https://qiita.com/reona396/items/40b234108f7664267db8
感想
こんな感じでちょこちょこ調べものしながら職務経歴書を作りました。
結局Wordよりは仲良くできそうだなというのが素直な感想。
やはりある程度見慣れた文字間隔や行間のものが出力されるので読みやすさという点でよかったですし、表のカラムを増やしたり結合したりが慣れたコードで処理できるのも快適でした。
Wordだとちょっとした操作で思わぬ動作しますが、今回のやり方だと、書いたもの以上でも以下でもないと言った感じで安心感がありました。
これからはよっぽど複雑なテンプレートのある書類以外はMarkdownで作りたいなと思いました。