##JCL/JVCLとは
JCLとJVCL MPL 1.1で公開されているProject Jediのライブラリ/コンポーネント群です。JVCLがビジュアルコンポーネントで,JCLを利用しています。
公式サイト http://www.delphi-jedi.org/
Delphi 10/10.1/10.2ではGetItからインストールできたのですが,10.3 Rioではまだ公開されていないようです。
そこで,GitHubから最新のソースコードをダウンロードして,10.3 Rioにインストールしてみたいと思います。
##JCLのインストール
https://github.com/project-jedi/jcl からダウンロードします。
このページのHow to installには,
Start the jcl\install.bat
と書かれていますが,これはcloneを作ったときのことのようです。その上の
Download the ZIP fileを見ると,
If you download the JCL as a ZIP file from GitHub, you also have to download the jedi.inc and kylix.inc files from the https://github.com/project-jedi/jedi project and copy them to the jcl\jcl\source\include\jedi directory.
と書かれていますので,
https://github.com/project-jedi/jedi からjedi.incとkylix.incをダウンロードして,jclを展開したフォルダの中のjcl\jcl\source\include\jediにそれらをコピーします。
そして,展開したフォルダを適切な場所に動かしてから,そのフォルダの中のjcl\install.batを実行してください。すると以下のようなダイアログが表示されます。
Rioの32bitと64bitにインストールしたいと思いますので,Rad Studio 10.3 32bitタブをクリックして先頭のRad Studio 10.3 32bitにチェックを入れます。同様にRad Studio 10.3 64bitタブをクリックして,先頭のRad Studio 10.3 64bitにチェックを入れます。
インストールしないバージョンはタブを開いてすべて先頭のチェックを外してください。
そして,installボタンをクリックするとインストールされます。
##JVCLのインストール
JVCLのインストールはJCLよりも簡単です。
https://github.com/project-jedi/jvcl よりダウンロードして,適切な場所に展開します。
IDEを終了した状態で,その中のjvcl\install.batを実行します。
すると,以下のようなダイアログが表示されます。
10.3 Rioには初めてインストールするので,New instrationを選択しNext>ボタンをクリックします。すると以下のダイアログが表示されます。
今回は10.3の32bitと64bitだけをチェックして,Next>ボタンをクリックします。
Configurationは特に変更しなくてよいようです。,Next>ボタンをクリックします。
パッケージの選択も特別でない限り変更する必要はないと思います。,Next>ボタンをクリックします。
インストール情報を確認し,installボタンをクリックします。するとインストールが実行されます。
IDEを起動すると,以下のように表示され,JCLとJVCLがインストールされたことが確認できます。
VCLアプリを新規作成すれば,JVCLのコンポーネントをポトリペタリすることができます。
##まとめ
GitHubより,JCLとJVCLをダウンロードしてインストールする方法を説明しました。JCLをダウンロードしてインストールする場合にはhttps://github.com/project-jedi/jediから,incファイルをダウンロードして適切な場所に配置する必要がありますが,そんなに難しいインストール作業は必要ありません。
GetItからインストールできるようになったら,install.batを実行して,アンインストールしてから,GetItからインストールする方が安全でしょう。