序
ラズパイ2B以降は2.4A 電源が必要となって悩んでいる方は多いかと思います。
そんななか、このような興味深い記事を発見したので、
自分でもちょっとだけ確認してみた。
上記リンクの方法を試すことができる人
- 3B以降のラズパイ限定
- 実行確認出来たディストリビューションは Raspbian のみ(流石純正OS)
- つまり、32bit OS でいい、という人限定になりますね・・・
- WiFi 環境が整っていて、wpa_supplicant の設定も完了済み
- SSH で接続できれば問題ない、という利用方法を実践している人
上記すべてを満たす人以外、実行してはいけません。
上記リンクで行っていることの概要
- USB端子への給電をカットする(USBバスパワーの無効化,これは効果絶大っぽい)
- HDMI端子への出力を無効化(結構効果大の模様)
- その他の方法も提示されているが、前者2つに比べたらあまり効果はなさそうなので割愛
メリット・デメリット
メリット
消費電力が大幅に抑えられる
デメリット
- eth0 ( 有線LAN )と USB接続の周辺機器が無効化される
- デバイスツリーを見ると、ラズパイのネットワークコントローラはUSBコントローラにぶら下がっているので(=USB-LAN デバイスが基板上に実装されている状態)、USB給電をカットすると、当然有線LAN自体も無効化されます。他方、3B以降に搭載されているオンボード WiFi デバイスはSDカードリーダのコントローラ(MMCデバイス)経由となっているため、USB給電をカットしても問題なく稼働します。従って、3B 以降でオンボード WiFi 環境を適切に設定,安定稼働する状況にあれば、eth は無くてもネットワークに接続できるわけです。2Bでこの操作を行ってしまうと、ネットワークはおろか、USBキーボードもマウスも、シリアルケーブルもWiFi / Bluetoothドングルもダメになるので、GPIO 経由でなにがしかのインターフェイスが接続されていなければ、「電源を引抜くまで、どこからも誰からも全く操作不能な、Linux が稼働している基板」が一時的に出来上がりますね('ω')
- 画面/HDMI経由のサウンドも無効化される
- まあ、当然そうなりますよね。ただ、こちらは2Bでも利用可能ですから、モニタに接続していないラズパイでは積極的に使っていきたい手法ですね。
電子工作主体の人は積極的に使って行ってもいいでしょうけれど
常時稼働鯖を運用、という方向の人だとこの手法の実効性はちょっと疑問符が付きますね・・・
ということで、HDMI の出力抑制だけ、私の環境でも実施したいと思います。