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Firebase+Reactの開発環境構築とはまりどころ解説

Last updated at Posted at 2018-12-17

この記事の内容

  • FirebaseでReactのSPAを作る際の開発環境構築手順を紹介します
  • CORS等のはまりどころ回避方法を解説します
  • create-react-appはちょっと触ったことがあるぐらいが想定です
  • Firebase自体の概要はここに書きました

開発環境整備手順

以下の手順はWindows10, VScode, WSLの環境で確認しています

準備

  • 使うツールをインストールします
npm install -g create-react-app
npm install -g firebase-tools
  • firebase-toolsはfirebase管理用のコマンドラインツールです

  • create-react-appで初期化します

    ```bash
    create-react-app gallery-tech
    ```
    
    • gallery-tech というディレクトリが作られ、その中がreact用に初期化されでいます
    • ところどころで出てくるgallery-techは私がこれから作るアプリ名なのでスルーしてください
  • firebaeにログインし、プロジェクト追加します
    image.png

    • 「Firebase 向け Google アナリティクスのデータ共有にデフォルトの設定を使用する」はオフでもいいのですが、今回はオンにします
  • firebaseの初期化

    • 初回の場合はfirebase loginでログインします

    • gallery-techディレクトリでfirebase init --project gallery-techを実行します
      image.png

    • スペースキーを押すと選択できます。今回はFirestore,Functions,Hostingを選択します
      image.png

    • エンターを押すと対話形式でいろいろ設定項目を聞いてきます。次の2つ以外は基本的にデフォルトでOKです

      • publicディレクトリを何処にするか?という問いはbuildディレクトリにします。
        image.png
        • 本番用にwebpackでコンパイルしたものはbuildディレクトリに配置されるためです。
        • create-react-appで作られたpublicディレクトリがあると思いますが、それは静的コンテンツ配置用です
          • コンパイルするとbuildにコピーされます
      • SPA用に設定するか、という問いもYesにします
        image.png
    • firestoreの有効化はブラウザで行います。firebaseのサイトに行きます

      • 左のメニューからDatabaseを選択します。Firestoreの画面が出るので「データベースの作成」をクリックします
        image.png

      • ロックモード(アクセス全拒否)かテストモード(アクセス全許可)のどちらにするか聞かれます。今回はロックモードにします。
        image.png

これで初期化完了です

動作確認

  1. npm run startを実行し、reactのローカルデバッグ起動(webpack dev server)を試す
  • ブラウザが起動してこのような画面が出れば成功です。            
    image.png
  • 試しにsrc/App.jsEdit <code>src/App.js</code> and save to reload.あたりを編集・保存すると、リアルタイムでブラウザの内容も変わっているのが確認できます
  1. npm run buildを実行し、コンパイルしてみます。
  2. firebase serveを実行し、firebaseのローカルデバッグサーバーを起動する
  • firebase functionsの動作確認をするため、functions/index.jsを編集します。

  • コメントにあるHelloWorldをそのまま使います。
    image.png

  • firebase serveを実行します
    image.png

    • functions, hostingのデバッグ用ローカルサーバーが起動します
    • コマンドの結果に出ているURLにアクセスすると結果が表示されます。
      • vscodeの機能で、ctrキーを押しながらURLをクリックすると、ブラウザで開いてくれます。
        image.png
        image.png
    • 補足事項
      • firebase serveの結果で出てくるhttp://localhost:5000/buildディレクトリを見ています。ソースコードを編集してもビルドするまでは反映されません
      • ローカルのNodejsのバージョンがfirebaseでサポートされてないバージョンだと警告が出ます。きっちりしたい人はfirebaseにそろえるといいと思いますが、今回は面倒なのでそのままにします。
      • firestoreの方は残念ながらローカルのデバッグサーバーがないようです。
        • まだセキュリティルールを試せるローカルエミュレータがある程度です
  1. 終わったらCtr-Cでfirebase servenpm run startを終了させます

サーバーへデプロイ

  • firebase deployを実行します。完了すると次のような表示が出ます。
    image.png

    • 実際にURLにアクセスするとアプリがデプロイされているのが確認できます
      • functionsはhttps://us-central1-gallery-tech.cloudfunctions.net/helloWorld
      • hostingはhttps://gallery-tech.firebaseapp.com/

まだいろいろ足りていません。

functionsのFQDNとHostingのFQDNが異なるため、CORSで失敗します

  • fetch("https://us-central1-gallery-tech.cloudfunctions.net/helloWorld")を実行した例
    image.png
  • functions側でCORS許可する方法もありますが、今回はHostingのリライトを使用します
firebase.json
...
"rewrites": [
      {
        "source": "/api/**",
        "function": "api"
      },
      {
        "source": "**",
        "function": "/index.html"
      }
    ]
functions/index.js
exports.api = functions.https.onRequest((request, response) => {
    response.send(request.path);
});
  • hostingのFQDNに対し、/api/のパスでアクセスしてきたものはfunctionsのapi関数の結果を返すようにします

    • /api/配下のパスが何であっても、呼び出されるfunctionsの関数はapi関数です
  • functions側では、request.pathでどのようなパスでアクセスしてきたかを取得できます。

    • これを用いてapi関数の中で分岐を書けば、パスによって呼び出される関数を変えることができます
    • 例えば、hostingに/api/helloWorldでアクセスした場合、functionsのrequest.path/api/helloWorldです
  • これで、クライアント側のjavascriptでfetch("/api/helloWorld")とすればfunctionsのapi関数が呼び出せます

    • ブラウザから見ると同一オリジンになるため、CORSのエラーは起きません

webpack dev serverがローカルのfunctionsを呼び出せない

  • このままだと、ローカルデバッグでfunctionsとの連携がテストできません

    • webpack dev serverはhttp://localhost:3000/で待ち受けています
    • firebaseのhostingはhttp://localhost:5000で待ち受けています。
      • 上で解説したfunctionsへのリライトをこのポートで行います
    • webpack dev server側で開いたサイトのfetch("/api/helloWorld")というコードはhttp://localhost:3000/api/helloWorldを呼び出すのでエラーになります
  • そのため、次のproxy設定がpackage.jsonに必要です。(紛らわしい名前ですが、よく企業にあるhttp proxyとは無関係の設定です)

package.json
{
  ...
  "proxy": "http://localhost:5000",
  "scripts": {
  ...
}
  • http://localhost:3000/へのアクセスでファイルがない場合、http://localhost:5000に飛ばしてくれます

firestoreのテストデータはどうするか

  • ローカルで開発してるときに本番データにアクセスさせたくないですよね
    • (個人開発なら別に気にしなくてもいいかもしれません)
  • 現状はfirebaseのプロジェクト自体を分けるぐらいしかなさそうです
  • そこで、アクセス先のfirestoreを開発(ローカル)と本番で切り替える仕組みが必要になります
functionsのアクセス先firestore切り替え

環境設定で切り替えます

  • functionsサーバー側の環境設定はfirebase cliで行います

    • 確認コマンドfirebase functions:config:get
    • 設定コマンドfirebase functions:config:set service.stage=production"
      • service.stageproductionを指定します。変数は必ず.が1つ必要です
  • functionsのコード内からはfunctions.config().service.stageで値を取得できます

  • ローカル実行のfunctionsサーバーの環境設定はfunctions/.runtimeconfig.jsonに書きます

    • firebase functions:config:get > functions/.runtimeconfig.jsonを実行して、できたファイルを編集します
  • 上記の環境設定方法を使って、アクセス先firestoreのアクセス設定を切り替えてやればいいでしょう

hostingのアクセス先firestore切り替え

create-react-appの機能を使います。

  • .envファイルとprocess.envで切り替えられます。npm run buildnpm run startの時で格納される値を変えられます
  • ここに解説があります

実際にアプリを書いていく解説は次回からします

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