SAA-C03向けまとめ
オンプレミスからクラウドへの移行まとめ
1. 移行サービス
参考:https://aws.amazon.com/jp/cloud-data-migration/
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- ハイブリッドクラウドストレージ
(ネットワーク帯域幅の制限がない場合に適した選択肢)- AWS Direct Connect
- AWS Storage Gateway
- オンラインデータ転送
- AWS DataSync
- AWS Transfer Family
- AWS Snowcone
- Amazon S3 Transfer Acceleration (エッジロケーション経由でより迅速なアップロード)
- Amazon Data Firehose(リアルタイムデータ送信)
- オフラインデータ転送
- AWS Snowcone
- AWS Snowball
- ハイブリッドクラウドストレージ
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- AWS Database Migration Service (DMS)
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- AWS Application Migration Service (MGN)
1.1 データの移行
AWS Direct Connect
基本、1回限りの移行は不適、長期的な利用に最適
インターネットに比べて、高速でセキュア
AWS Storage Gateway
1回限りの移行は不適、長期的な利用に最適
オンプレミスのリソースをクラウドと統合する
オンプレミス環境のストレージが不足している場合
仮想アプライアンスGWまたはハードウェアアプライアンスが必要
S3 ファイルゲートウェイ | FSx ファイルゲートウェイ | |
---|---|---|
プロトコル | NFS、SMB(Windowsファイルサーバー用) | SMB |
AWS環境 | S3へ保存 | FSx for Windows File Serverへアクセス |
ユースケース | オンプレミスデータ集約型アプリケーションで、S3へ保存したい場合 | オンプレミスからクラウド内のFSx for Windows File Serverファイル共有へ低レイテンシーで効率的なアクセスをしたい場合 |
補足 | オンプレミス環境内で動作する単なるVM | FSxに存在するファイルデータに対するキャッシュ機能 |
ボリュームゲートウェイ | テープゲートウェイ | |
---|---|---|
プロトコル | iSCSI(ストレージアクセス用) | iSCSI、VTL(仮想テープライブラリ) |
AWS環境 | S3へバックアップし、EBSスナップショットを作成 | S3へバックアップ |
ユースケース | オンプレミスからAmazon EBSに移行する際のギャップを埋める | 既存のバックアップワークフローを変更することなくオンプレミスのテープをAWSに移行する |
補足 | キャッシュ型ボリュームと保管型ボリュームが存在する | 暗号化通信 |
参考、引用
https://aws.amazon.com/jp/storagegateway/file/s3/
https://docs.aws.amazon.com/filegateway/latest/filefsxw/what-is-file-fsxw.html
https://aws.amazon.com/jp/storagegateway/volume/?nc=sn&loc=2&dn=4
https://aws.amazon.com/jp/storagegateway/vtl/?nc=sn&loc=2&dn=3
AWS DataSync
1回限りの移行に最適、長期的な利用は不適
オンプレミスのストレージをS3,EFS,FSxに移行する
スケジュールを設定し、定期的なデータ転送も可能
データ転送料に応じた従量課金制
オンプレミス環境で使用する場合はDataSyncエージェントをインストールする
オンプレミスストレージとの間での転送 AWS
AWSストレージサービス間の転送
AWSクラウドストレージシステムとストレージサービス間の転送
参考、引用:https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/datasync/latest/userguide/how-datasync-transfer-works.html
AWS Transfer Family
Secure File Transfer Protocol(SFTP),File Transfer Protocol over SSL(FTPS),File Transfer Protocol(FTP)など変更できないプロトコルを使用するレガシーアプリケーションを変更せずに、S3、EFSへファイルを移動
Snowファミリー
1回限りの移行でも、長期的な利用でも
物理デバイスを得て、AWSとの間で大規模なデータを移行する
納期は約1週間
AWS Snowcone | AWS Snowball Edge | |
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ストレージ | 8 TB | 約50-80TB |
vCPU | 2 | 40-104 |
メモリ | 4 GB | 80-416 GB |
用途 | IoTセンサーの統合 スペースと電力に制限があるエッジコンピューティング |
AWSへの移行 |
1.2 データベースの移行
AWS Database Migration Service (DMS)
RDB、データ ウェアハウス、NoSQL データベース、その他の種類のデータストアを移行する
特徴
- 一度限りの移行も、継続的な変更のレプリケートも可能
- フルロードのみ
- フルロードと変更データのキャプチャ(CDC)(トランザクションの整合性を保証)
- CDCのみ
- 移行環境(オンプレミス、オンプレミス間は不可)
- オンプレミスからAWSへの移行
- AWSとオンプレミスの組み合わせへの移行
- エンジン
- 同じエンジン(例 MySQLからMySQL)への移行
- 異なるエンジン(例 OracleからPostgreSQL)への移行
異なるデータベースエンジンに移行する方法
- DMS Schema Conversion: ソーススキーマを自動的に評価し、新しいターゲットエンジンに変換
- AWS Schema Conversion Tool (AWS SCT): ローカルPCにダウンロードして、ソース スキーマを変換
- 様々なRDSだけでなくデータウェアハウスの変換もサポート
- Amazon RDS, Amazon Aurora, Amazon Redshiftに使用可能
- Amazon EC2 インスタンスでデータベースと共に使用可能
- Amazon S3 バケットでデータとして保存も可能
移行の流れ
AWS DMS = レプリケーション ソフトウェアを実行するサーバー
- ソースとターゲット間の接続を作成して、データの抽出元とロード先を AWS DMSに指示
- このサーバーで実行するタスクのスケジュールを設定して、データを移行
- ターゲットにテーブルとテーブルのプライマリキーが存在しない場合、AWS DMS が自動的に作成
- 必要に応じて、ターゲットテーブルを手動で事前に作成することも可能
- 必要に応じて、AWS SCTを使用して、ターゲットテーブル、インデックス、ビュー、トリガーなどの一部またはすべてを作成することも可能
大規模データストアの移行
AWS DMS と AWS Snowball を使用して大規模なデータベース移行を可能にする
テラバイト単位の移行はネットワークの帯域幅制限により時間がかかるが、特定のSnowball EdgeデバイスとS3をDMSと組み合わせことで迅速に移行できる
(SCTを使用してデータをSnowballデバイスに抽出
→S3へ移行
→DMSでS3から任意の場所に移行(CDC互換あり))
参考、引用
https://docs.aws.amazon.com/dms/latest/userguide/Welcome.html
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/enable-large-scale-database-migrations-with-aws-dms-and-aws-snowball/
1.3 アプリケーションの移行
AWS Application Migration Service (MGN)
自動化されたリフトアンドシフト (再ホスト) ソリューション
- アプリケーションのAWSへの移行を簡素化、迅速化し、コストを削減できる。
- ソースサーバー (VM、物理サーバー、クラウドサーバー) をAWSに複製するため、パフォーマンスの中断、長い切り替え期間なしにリフトアンドシフト可能
- 目標復旧時点 (RPO): 数秒未満
- 目標復旧時間 (RTO) :分単位
参考
https://docs.aws.amazon.com/mgn/latest/ug/what-is-application-migration-service.html
サービス終了
サービス名 | 概要 | 終了時期 |
---|---|---|
AWS Snowmobile | ペタバイトあるいはエクサバイトのデータを移行 | 2024年4月 |
AWS Server Migration Service (AWS SMS) | オンプレミスの VMware vSphere または Microsoft Hyper-V/SCVMM 仮想マシンのAWSクラウドへの移行を自動化 | 2022年3月 |
2. 移行の追跡、検出
AWS Migration Hub
AWSへのアプリケーション移行の進行状況を1か所で追跡できる
DMS、MGNと統合されている
AWS Application Discovery Agentを使用して検出もできる
AWS Application Discovery Service
オンプレミスのサーバーとデータベースの使用状況と設定データを収集し、AWSへの移行計画を支援する
AWS Migration Hubと統合されている
2つのタイプ
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エージェントレス検出:
VMware vCenterを通じてAgentless Collector(OVA file)を展開することで実行できる- vCenterに関連付けられているVMとホストを識別
- サーバーのホスト名、IP アドレス、MAC アドレス、ディスク リソース割り当て、データベース エンジン バージョン、データベース スキーマなどの静的設定データを収集
- 各 VM とデータベースの使用率データを収集
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エージェントベースの検出
各VMおよび物理サーバーにAWS Application Discovery Agentをインストールすることで実行できる(WindowsおよびLinux用)- 静的な構成データ、時系列システムパフォーマンス情報、受信および送信ネットワーク接続、実行中のプロセスを収集
参考
https://docs.aws.amazon.com/application-discovery/latest/userguide/what-is-appdiscovery.html