本記事は ZOZO Advent Calendar 2025 シリーズ 8 の 6 日目の記事です。
はじめに
ZOZO新卒一年目機械学習エンジニアの小倉です。
推薦チームメンバーが読んでいる技術書たちを紹介します。
推薦システム
推薦システム実践入門―仕事で使える導入ガイド
若干情報が古いものの、推薦系エンジニアなら必読な本。
機械学習・データサイエンス
仕事で始める機械学習
ML プロジェクトはどのように進んでいくか・プロジェクトの各ステップで具体的にどのようなことをするかが学べる。MLシステムの設計・仮説検証・ABテストなど、MLプロジェクトに関わっていたら必ずやるであろうステップがコード付きで載っている良書。
施策デザインのための機械学習入門〜データ分析技術のビジネス活用における正しい考え方
機械学習を用いてビジネス施策をデザインする際に本来踏むべき手順を解説。予測精度の改善だけを追い求めることによる「解くべき問題の誤設定」や「バイアス」といった落とし穴を避けるための考え方を学べる。
A/Bテスト実践ガイド 真のデータドリブンへ至る信用できる実験とは
データ分析に関わる人は読んでおきたい本。実務経験がないと理解しにくい話かもしれないが、定量的な意思決定のために何が必要で何に気をつければ良いか記載されている。
ウェブ最適化ではじめる機械学習
ウェブ最適化という一貫的なテーマに沿ってシンプルな A/B テスト、線形モデルの導入、メタヒューリスティクス、バンディットアルゴリズム、ベイズ最適化と、機械学習の知識を学べる。
ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
ディープラーニングの入門書。ニューラルネットワークがなぜ機能するのかについて学ぶための入門書として最適。
Kaggleで勝つデータ分析の技術
Kaggleをやらない機械学習エンジニアでも読んでおきたい本。実務で予測モデルの精度を上げるための特徴量の作り方、バリデーション、パラメータチューニングなどについて学べる。
LLMのプロンプトエンジニアリング ―GitHub Copilotを生んだ開発者が教える生成AIアプリケーション開発
LLMを活用したアプリケーション開発におけるプロンプトエンジニアリングの技術を解説。
データ処理・データエンジニアリング
データエンジニアリングの基礎―データプロジェクトで失敗しないために
改訂新版 前処理大全〜SQL/pandas/Polars実践テクニック
BigQuery、Pandas、Polarsを使った実用的でモダンな前処理方法が学べる。
データのつながりを活かす技術〜ネットワーク/グラフデータの機械学習から得られる新視点
推薦システムにおいて、近年目覚ましい成果を上げているGNN(Graph Neural Network)の基礎をざっくり学ぶことができる。
プログラミング・ソフトウェア開発の基礎
リーダブルコード―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック
言わずと知れた名書。コードを書く際に意識すべき事項が書かれたバイブル
プリンシプルオブプログラミング
一通りプログラミングができるようになった人が抱える「読みにくい」「遅い」「エラーが多い」といった悪いコードの問題を解決するための本。よいコードを書く上で指針となる前提・原則・思想(プリンシプル)を解説されている。
Web・ネットワーク・インフラストラクチャ
体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方
Webエンジニアとして知っておくべきセキュリティ周りの基礎的な知識が身につく。
webを支える技術
Webが成功した設計思想であるWebのアーキテクチャと、それを支えるHTTP、URI、HTMLなどの仕様を、歴史や設計思想を交えて解説されている本。その知識に基づいて、WebサービスにおけるRESTfulな設計課題や、URI、HTTPメソッドの使い分け、クライアントとサーバの役割分担といった実践的なベストプラクティスを学ぶことができる。
ネットワークはなぜつながるのか
URL入力からWebページ表示までの通信経路を追い、その過程で動作するTCP/IP、LAN、ルーター、光ファイバなどのネットワーク主要技術の仕組みと連携を学べる。パケットがサーバーに到達するまでの現実の動きを探検することで、IPアドレスやMACアドレスといった基本用語を本質から理解できる本。
イラストでわかるDockerとKubernetes
DockerとKubernetesについてイラストを使用して説明されており、入門に最適。
SRE サイトリライアビリティエンジニアリング ―Googleの信頼性を支えるエンジニアリングチーム
ZOZOTOWNの推薦チームでは運用業務までも行うため輪読会で読んでいる本。
アーキテクチャ・設計
ソフトウェアアーキテクチャの基礎 ―エンジニアリングに基づく体系的アプローチ
ソフトウェアアーキテクチャとはなんたるかが網羅的に書かれている本。アーキテクトと呼ばれる人の共通言語はアーキテクチャの知識であり、アーキテクチャごとにどのような課題を解決するものなのか・デメリットは何かなどが記載されている。
手を動かしてわかるクリーンアーキテクチャ ヘキサゴナルアーキテクチャによるクリーンなアプリケーション開発
「クリーンアーキテクチャ」の概念に基づき、その実装方法を具体的なコード例とともに解説されている本。従来の多層アーキテクチャの問題点、依存関係の逆転、アダプタ、テスト、トレードオフなどを深く考察し、保守容易性の高いWebアプリケーションの構築ノウハウを学べる。
達人に学ぶDB設計徹底指南書
DB設計の基礎から正規化、ER図、パフォーマンス、クラウド対応といった実践的なノウハウまでを体系的に学習できる。アンチパターンやグレーノウハウの「なぜ」を深く理解し、演習問題を通じて実務で自信を持って使える知識を身につけることができる本。
その他
Team Geek―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
プロジェクトを成功させるために、チームがどうあるべきか、どのようにチームの状態を保つのか、について学べる良書。エンジニアでなくても読む価値がある。
読み手につたわる文章 - テクニカルライティング
本書を読み終わると、以下のような状態になれる。
- 読む前よりも実用文がうまく書ける
- テキストコミュニケーションで相手の誤解を生まなくなる
- 悩みすぎて筆が進まない状態から早めに脱出できる
- レビュイーが受け止めやすい形で文章のレビューができる
- 英語ができないのに英語を書かなければいけないときになんとか頑張れる
HUNTERxHUNTER
読んでないとZOZOTOWN推薦チームメンバーを名乗れないらしい。
まとめ
ZOZOTOWNの推薦系エンジニアが読んでいる技術書をまとめました。
自分もまだまだ読んでない技術書が多かったのでチームメンバーが読んでいる本を参考に研鑽していきます。