CCNPの勉強をしたくてシミュレーションソフトを探していたところ、GNS3とEVE-NGなるものがあることを知りました。
GNS3についてはネットで検索して比較的簡単に
(M1のMacで構築しようとしたらPCのコンソールが起動しなくて、結局諦めてWindowsPCをネットで中古で買ったという経緯の後に)
構築できましたが、EVE-NGについては最初から日本語であまり情報がなく海外の方のYoutubeやらstackflowoverを読み漁ってやっと、構築できました。
いろいろ他の作業をしながら1週間もかかってしまったので、この努力を無駄にしたくないと思いここにEVE-NG環境構築のために生きた痕跡を書き残します。
1.仮想環境の準備
VMware-Workstationのダウンロードをしてください。アカウント作成がややめんどくさいですが、無料で使えるので頑張って登録しましょう。
https://www.vmware.com/products/desktop-hypervisor/workstation-and-fusion
2.ディスクイメージ
EVE-NG本家にお邪魔して仮想環境で実行するディスクイメージというものをGETしましょう。
Downloadのタブをクリックして、Community Editionにあるものをダウンロードしてください。
私が行ったときはダウンロード先がMEGAというファイルサーバしかなくて、それがダウンロードにえらい時間かかるのでPCのスリープモードを解除してからPCを放置してダウンロードしましょう。
(2時間くらいかかったかも)
https://www.eve-ng.net/
3.Vmware-workstaionのインストール
省略
4.VMwareを起動して新しく仮想環境を構築
とつづけて、Guest Operating System Installation でI will install the operation system later.を選択してください。
Select a Guest Operating SystemはOtherを選択。VersionもOtherでお願いします。
Virtual Machine Nameで「EVE-NG」とでも名付けてあげてください。
Locationは先ほどEVE-NG本家からダウンロードした「eve-ce-prod...」等の名前のディスクイメージを選択してください。
(ダウンロードフォルダに入れておくと後々消したら大変なので移動したほうがいいですね)
Specify Disck Capacityはおすすめされた値でいいんじゃないでしょうか。
いろいろ設定できたらFinishでOKです。
5.仮想環境を起動
と思って起動ボタンを押してもエラーで悩みました。
下記項目に対応してください。
1.VMwareで仮想環境を右クリック、Settingの編集
Processorsのタブを開いてVirtualization engineの下記チェックをすべて外す
Virtualize Intel VT-x...
Virtualize CPU performance...
Virtualize IOMMU...
2.「Windows の機能の有効化または無効化」の仮想化関係のチェックを外す
Hyper-V
仮想化マシンプラットフォーム
3.BIOS画面で仮想化関係のチェックを外す
DELLの場合は起動してF2キー連打でBIOS画面に入れます。
仮想化関係のチェックを外してください。
(Hyper-Vを無効にするため?)
6.仮想環境を起動
起動したらユーザIDとパスワードを設定するコマンドがでてくるはず。
ユーザIDはrootでパスワードはeveでいいと思います。
(ユーザIDかパスワードがデフォルトで決まってた)
7.
起動したら、画面に起動するIPアドレスが表示されるのでコピーしてください。
(EVE-NGは仮想環境で動いて、ブラウザで操作するアプリです。)
ブラウザを開いてコピーしたIPアドレスを開いてください。
ログインはIDがrootかadmin,パスワードeveだったと思います。
ログインできたらとりあえず成功
8.使い方
EVE-NGにIOSイメージとIOUイメージを登録しましょう。
まずWinSCPをダウンロードしてきましょう。先ほどのIPでSSH接続してEVE-NG仮想環境にファイルを送ります。
IDパスワードは先ほどのもので大丈夫です。(root,eve)
【IOS(ルータイメージ)のアップロード】
WinSCPで接続できたら接続先のルートフォルダを開いて、
/opt/unetlab/addons/dynamips/
へ移動しましょう。自分の持っているイメージファイル(.image)をアップロードします。
(左から右へドラックドロップ、もしくはフォルダから貼り付け)
【IOU(スイッチイメージ)のアップロード】
WinSCPで接続できたら接続先のルートフォルダを開いて、
/opt/unetlab/addons/iol/bin/
へ移動しましょう。自分の持っているイメージファイル(.bin)をアップロードします。
(左から右へドラックドロップ、もしくはフォルダから貼り付け)
ファイルの権限を変更します。
アップロードできたらVMwareの画面に戻り、コマンド入力できるので下記を入力してください。
/opt/unetlab/wrappers/unl_wrapper -a fixpermissions
これでうまくいかず、下記エラーが出てしまった人。
PHP Warning: file_get_contents(/opt/unetlab/platform): Failed to open stream: No such file or directory in /opt/unetlab/html/includes/init.php on line 71
VMwareのLinuxのコマンド入力で以下のコマンドを打ってみてください。私は下記で解決しました。
echo "pnet" > /opt/unetlab/platform
エラーが出ず、何も表示されなければ成功です。
9.無事使えるか
EVE-NGのコンソール画面(って言うのか知りませんが)に戻り、add New Labで新しくラボファイルを作成します。
画面が切り替わったら右クリック→ノードで青い文字で表示されているルータやスイッチが使えるものです。
(スイッチは「CiscoIOL」と表示されます)
クリックしてimageの欄に自分が追加したものが表示されていれば成功です。
追加できたら右クリック→起動したあとコンソール起動したいノードをダブルクリックしてください。
「ssh接続する」というポップアップが表示されれば起動できます。
ざっくりとこのような形で環境構築できました。
誰かの参考になったらうれしいです。