Quartus PrimeからModelSimを呼び出したい
- そもそもコマンドラインからModelSimを起動することすらすんなりできない。
-
こちらの記事を参照してターミナルから
vsim
でModelSimを起動できるようにする。 - 以下の内容はその後の話。
ModeSimをQuartusメニューから起動できない問題
Quartus PrimeのメニューからRTL simulationを選ぶとModelSimのウインドウが開いてシミュレーションが実行されるはずだが、少なくともUbuntu 20.0.4 LTSではそうはいかない。一瞬ウインドウのようなものが表示されるがすぐ消えて、以降ダンマリである。
問題の原因
Linux版のModelSimはやたらと古いライブラリに依存している。その中のひとつにフォント関係のfreetype
がある。こちらの記事では古いバージョンのfreetypeの入手方法とModelSimへの環境変数LD_LIBRARY_PATH
を経由したライブラリの場所の伝達方法に言及しているが、この設定はターミナルからvsim
コマンドでModelSimを呼び出した時にしか有効にならない。
解決方法
QUARTUS_ROOT_DIR
をquartusがインストールされたディレクトリとする。(Quartus Prime Lite 19.1のデフォルトだと/home/ユーザ名/intelFPGA_lite/19.1/quartus
)また、ModelSimがインストールされているディレクトリ(デフォルトだと/home/ユーザ名/intelFPGA_lite/19.1/modelsim_ase
))をMODELSIM_DIR
としておく。
cd QUARTUS_ROOT_DIR/adm
vi eqnv.sh (エディタは何でも良い)
で、ファイルの最後の方に
export LD_LIBRARY_PATH=$QUARTUS_BINDIR:$LD_LIBRARY_PATH
という記述があるので、これを
export LD_LIBRARY_PATH=MODELSIM_DIR/lib32:$QUARTUS_BINDIR:$LD_LIBRARY_PATH
と修正する。
適当なプロジェクトを開き、Quartus PrimeからRTL simulationを選んでModelSimのウインドウが表示され、シミュレーションが動けばOK。