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【図解】Azure Storageとストレージアカウントの違い

Last updated at Posted at 2022-06-18

概要

Azureを学習することになり、AADの次にぶつかった壁であるAzure Storageとストレージアカウントの違いに関して解説します。
日本語での解説記事があまりに少ない & 図を用いた解説が英語、日本語ともに少なかったので、記事にしてみました。

想定読者:

  • Azureの学習を始めたが、Azure Storageとストレージアカウントの違いについてイマイチ分からない方。
  • Azure Storageの文脈とストレージアカウントの文脈で同じような単語が何度も出てきて理解できない方。
  • MS公式ドキュメントでは日本語サービス名の表記ゆれが多く理解できない方。
  • Azure学習歴は長いがAzure Storageとストレージアカウントの違いについてイマイチ分からないまま使用している方。

Azure Storageとは(サービスの切り口)

公式Doc(Azure Storage の概要)には下記のように記載されています。

Azure Storage は、クラウド内のさまざまなデータ オブジェクトに対して、可用性が高く、スケーラビリティ、持続性、安全性に優れたストレージを提供します。 Azure Storage のデータ オブジェクトには、REST API を使って HTTP または HTTPS 経由で世界中のどこからでもアクセスできます。 また、Azure Storage には、.NET、Java、Python、JavaScript、C++、Go を使ってアプリケーションやサービスを構築する開発者向けのクライアント ライブラリも用意されています。

つまり、Azure StorageはブラウザやAPI、SDK経由でアクセス可能なストレージサービスです。
また、ブロック BLOB、追加 BLOB、およびページ BLOB についてには下記のように記載されています。

ストレージ サービスには、ブロック BLOB、追加BLOB、およびページ BLOB の 3 種類の BLOB が用意されています。

以上より、Azure Storageは具体的なサービスとして下記の5種類を提供しており、さらに5種類のうち、Azure Blobsはblock, append, pageに分けられることが分かります。

Azure Storage Types
Azure FIles -
Azure Blobs block, append, page
Azure Disks -
Azure Queues -
Azure Tables -

ストレージアカウントとは(アカウントの切り口)

公式Doc(ストレージ アカウントの概要)に下記の説明があります。

このストレージ アカウントでは、世界中のどこからでも HTTP または HTTPS 経由でアクセスできる Azure Storage データ用の一意の名前空間が提供されます。
Azure Storage では、数種類のストレージ アカウントが提供されています。 各種類は異なる機能をサポートし、独自の価格モデルがあります。

つまり、Azure ストレージサービスとAzure ストレージアカウントは異なる概念です。
Azure Storageサービスを利用するためには、ストレージアカウントと呼ばれるアカウントを作成します。さらにストレージアカウントに紐づく形で各種Azure Storageサービスを利用することになります。

ストレージアカウント
Standard general-purpose v2
Premium block blobs
Premium file shares
Premium page blobs

このように、Azure Storageを理解するにはサービスの切り口とアカウントの切り口で分けて整理する必要があります。

ストレージアカウントの種類をAzure Portal上で確認してみる

それでは、実際にストレージアカウントを作成してみて、アカウントの種類がどのように表示されるか挙動を観察してみます。
ストレージアカウント作成は以下の選択肢が表示されます。
2.png

ストレージアカウントの表と同じ選択肢です。これらのアカウントをすべて作成してPortal上で一覧化した結果が下記になります。
3.png

このようにストレージアカウント作成時に選択したアカウントの種類がPortal上でそのまま表示されない仕様になっています。

サービスとアカウントを分けて考える

以下の図はAzure Storageサービスとストレージアカウントの対応関係を示しています。
一番左側の列にはAzure Storageにて提供されている「サービス」
真ん中の列には各サービスを利用するのに作成する必要のある「ストレージアカウントの種類」
一番右の列にはAzure Portal上に表示される種類を示しています。

1.png

Standard / Premium page blobs アカウントの見分け方

作成後にAzure portalから一覧画面を表示してもStorageV2とだけ表示されており、一見見分けがつきません。各詳細画面に遷移して対応するサービスまたはパフォーマンスタイプ(StandardかPremium)を確認する必要があります。

「ブロックBLOB」という名称がサービスの切り口にもアカウントの切り口にも出てくる

  • Azure Storageサービスで提供されるAzure Blobsのblock blobを指している場合
  • Premium block blobsをさしている場合
    の二種類が考えられます。
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