アプリの紹介動画、ゲームのプロトタイプ、ポッドキャストのオープニング。個人で何かを作っていると、作品の雰囲気に合う音楽が必要になる場面があります。
素材サイトで探す方法もありますが、「もう少し明るい曲がほしい」「歌声のない落ち着いたBGMにしたい」といった細かな希望に合う音源を見つけるには、時間がかかることもあります。
そんなときに選択肢となるのが、文章や歌詞から音楽を作るAI音楽生成です。この記事では、筆者が運営する ElevenSong を例に、音楽のアイデアを具体化する方法と、制作に取り入れる際のポイントを紹介します。
曲を作る前に、使う場面を決める
AIで音楽を作る際は、ジャンルを選ぶ前に「どこで使うか」を整理すると、曲の方向性を決めやすくなります。
たとえば、アプリの操作説明動画なら、ナレーションを邪魔しない控えめなBGMが適しています。一方、ゲームのタイトル画面では、作品の世界観を印象付けるメロディーが必要になるかもしれません。
最初に考えておきたいのは、次のような条件です。
- 音楽を使う場面
- 聴いた人に感じてほしい雰囲気
- 中心にしたい楽器
- テンポの速さ
- 歌声の有無
すべてを細かく指定する必要はありません。「製品紹介動画に使う、明るく落ち着いた電子音楽。柔らかいシンセと軽いリズムで、歌声はなし」のように、用途と音のイメージをまとめるところから始められます。
テキストと歌詞、二つの出発点
音楽のイメージはあるものの、歌詞までは決まっていない場合、文章から曲を作る方法が便利です。ジャンルや雰囲気を伝え、生成された候補を聴きながら方向性を調整できます。
すでに伝えたい言葉がある場合は、自分で用意した歌詞を出発点にする方法もあります。作品のテーマソングや、物語に合わせた楽曲を考えるときに使いやすいアプローチです。
ElevenSongの AI Song Generator は、こうしたテキストや歌詞から、ボーカル付きの楽曲を作るためのオンラインツールです。歌詞のアイデアを考える機能もあり、言葉と音楽を行き来しながら制作を進められます。
生成した候補を比較するときのポイント
最初にできた曲だけで判断するより、いくつかの候補を用途に照らして比較すると、必要な修正が見えてきます。
操作説明動画であれば、曲単体の華やかさよりも、説明の声を重ねたときの聴きやすさが大切です。映像の切り替えと音楽の展開が合っているか、途中で急に雰囲気が変わらないかも確認します。
調整するときは、一度に多くの条件を変えず、「楽器を減らす」「テンポを少し落とす」「メロディーを控えめにする」といった形で変更すると、候補同士の違いを把握しやすくなります。
なお、文章で指定した条件が、そのまま正確に反映されるとは限りません。最終的には、実際の映像や作品に合わせて聴く工程が必要です。
楽曲生成から、その後の制作へ
曲ができた後にも、用途に応じた作業があります。映像に合わせて曲を長くしたい場合もあれば、ボーカルと伴奏を分けて編集したい場合もあります。
ElevenSongでは、楽曲の延長、ボーカルと楽器の分離、ミュージックビデオの生成などを扱えます。曲はMP3でダウンロードでき、WAV書き出しにも対応しています。
まず短いデモや試作品に取り入れ、作品の雰囲気に合う方向性を探すところから始めると、制作の中で使い道を見つけやすくなります。公開する場合は、サービスの利用規約と、入力する歌詞や音源の権利を確認してください。
機能や作成画面は、こちらから確認できます。