初めに
VMの自動起動の設定方法のご紹介となります。
特定の時刻に処理を行うVMを作成したので、VMを自動起動・停止させる処理を設定したかったのですが、起動に関してはいくつかの手順を踏む必要があったので、設定した際の内容をまとめました。
自動シャットダウン
本筋とは逸れますが、自動シャットダウンの設定になります。
自動シャットダウンについては仮想マシンのメニューの中に [自動シャットダウン] という項目があるので簡単に設定できます。

自動起動
起動に関しては自動シャットダウンのような設定箇所が無いので、自動化の処理を組み込む必要があります。
Azure Automation
今回は Azure Automation を利用して自動化の処理を設定しました。
Azure Automation は特定のプロセスを自動化してくれるサービスになります。
Automation アカウント
Automation アカウントはプロセスを実行するためのアカウントになります。
まずは Automation アカウント の作成を行います。
1.Azure Portal の検索窓から「Automation アカウント」を検索します。
2. [作成] をクリックします。
3.作成するアカウント名や作成する場所などの設定をします。
認証に使用するマネージドIDや利用するネットワークの種類も構成できますが、今回はデフォルト設定で行いました。
Runbook
Runbook は実行するプロセスの内容になります。
Automation アカウント を作成したら、次に Runbook の作成を行います。
1.作成した Automation アカウント のメニュー [プロセスオートメーション] -> [Runbook] にて [ギャラリーを参照] をクリックします。
2.ギャラリーから [Start Azure V2 VMs] を選択します。
3.Runbook に名前を付けてインポートします。
4.Runbook の編集画面に切り替わるので、[テストウィンドウ] をクリックします。
5.テスト画面に切り替わりますので、自動起動させる VM の名前やリソースグループ、サブスクリプションを入力して、開始をクリックします。
6.テストが正常に完了したら、テストウィンドウを [×] で閉じます。
7.[公開] をクリックします。
8.公開した Runbook の画面に切り替わりますので、[スケジュールへのリンク] をクリックします。
9.スケジュールとパラメータのを設定する画面に切り替わりますので、まずはスケジュールをクリックします。
10.[スケジュールの追加] をクリックします。
11.処理を実行させるスケジュールを設定します。
今回は平日の朝に VM を起動させたいので、間隔を週にして月~金曜日を指定しました。
12.スケジュールを作成すると、スケジュールとパラメータの設定画面に戻ってきますので、今度は [パラメーターと実行設定] をクリックします。
13.自動起動させたい VM の情報を入力します。(5のテストのときに指定した内容です)
14.[OK] をクリックして完了です。
最後に
自動シャットダウンに比べて自動起動を設定するのは結構面倒ですね。
自動シャットダウンと同じような形で設定できるようになってもらいたいものです。
(実はもっと楽な設定方法があるけど私が気づいていないとか…)