はじめに
VS Code拡張「Markdown PDF」でPDFを書き出すとき、LaTeX数式 $...$ $$...$$ を綺麗に組版したい。
そんなときは、Markdownの先頭に MathJax の <script> を2つ足すだけでOKです。
この記事では、$ と $$ だけで数式を書ける設定を紹介します。
コピペ用
Markdownファイルの一番上に次を貼り付けます。
<script async src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/mathjax@2/MathJax.js?config=TeX-AMS_CHTML"></script>
<script type="text/x-mathjax-config">
MathJax.Hub.Config({
tex2jax: {
inlineMath: [["$","$"]],
displayMath: [["$$","$$"]]
}
});
</script>
これで $ ... $(インライン) と $$ ... $$(ディスプレイ)が有効になり、
Markdown PDF: Export (pdf) で出力したPDFにも数式が反映されます。
使用例
インライン: $E=mc^2$
ディスプレイ:
$$
\int_a^b f(x)\,dx = F(b) - F(a)
$$
解説
-
$...$→ インライン数式 -
$$...$$→ ブロック数式
LaTeX標準の \(...\), \[...\] は省略しています。
注意点
$ の誤認識について
価格や通貨など、数式でない $ を書く場合はエスケープします。
\$100
オフライン環境
CDNを利用しているため、ネット接続が必要です。
オフラインで使う場合は MathJax をローカル配置してください。
MathJaxバージョン
Markdown PDF は MathJax v2 を想定しているため、この設定も v2 を利用しています。