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ChatGPT/CodexとClaude/Claude Codeを2026年8月19日時点で整理する ―― Web、デスクトップ、CLI、IDE、Windows、WSL2の違い

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Last updated at Posted at 2026-08-24

調査・確認基準日:2026年8月19日

本記事は、継続的に更新される製品仕様を2026年8月19日時点で固定して整理したものです。CLIやデスクトップアプリの版数、利用できる機能、契約プランごとの提供範囲は、その後変更されている可能性があります。

はじめに

ChatGPTとClaudeの開発・業務支援機能を比較しようとすると、次の名称が一度に出てきます。

  • ChatGPT、ChatGPT Work、Codex
  • Claude Chat、Claude Cowork、Claude Code
  • Web、デスクトップアプリ、モバイル、CLI、IDE拡張
  • Local、Cloud、Remote、SSH
  • Windowsネイティブ、WSL2、Linux

これらは同じ分類軸の名前ではありません。

たとえば「CodexのWindows版とWSL2版」という表現は厳密には正しくありません。別製品が二つあるのではなく、CodexのエージェントやCLIをWindows環境で実行するか、WSL2のLinux環境で実行するかの違いです。

本記事では、ChatGPT/CodexとClaude/Claude Codeを、次の4軸に分離して整理します。

1. まず「何をする製品か」で分ける

大まかな対応関係は次のとおりです。

用途 OpenAI Anthropic 主な対象
通常の対話 ChatGPT Chat Claude Chat 質問、相談、要約、文章作成
複数工程の業務 ChatGPT Work Claude Cowork 調査、分析、文書、表計算、資料作成
ソフトウェア開発 Codex Claude Code リポジトリ、コード、テスト、Git、CI/CD

これは完全な一対一対応ではありません。

Codexで技術調査や設計文書を作成することもできます。Claude Coworkでファイル整理やコード実行を含む業務を処理することもできます。

ただし、中心となる用途は明確に異なります。

Chat

Chatは、利用者との対話を中心にした機能です。

質問への回答
要約
文章の推敲
アイデア整理
短い調査
設計上の壁打ち

Work/Cowork

WorkとCoworkは、単発の回答ではなく、複数の工程を進めて成果物を完成させる業務エージェントです。

資料を集める
→ 内容を整理する
→ 分析する
→ 表やグラフを作る
→ 文書やプレゼンテーションにまとめる

OpenAIはChatを日常的な対話、Workを長時間・複数工程の業務と完成成果物、Codexをソフトウェア開発向けとして区別しています。新しいChatGPTデスクトップアプリでは、ChatとWorkがChatGPT側にあり、Codexは独立した開発用ビューとして提供されます。

Claude Desktopも、一般対話のChat、クラウド上の業務エージェントであるCowork、開発向けのCodeという3つの用途を持ちます。

Codex/Claude Code

CodexとClaude Codeは、コードを提案するだけのチャットではありません。

リポジトリを調査する
複数ファイルを変更する
コマンドを実行する
テストを実行する
エラー原因を解析する
Git差分を確認する
Pull Requestを作成・レビューする
CI結果を確認する

Codex CLIは、ターミナル上でファイルの調査、編集、コマンド実行、スクリプトやCIへの組み込みを行えます。Claude CodeもCLI、IDE、デスクトップ、Webという複数の操作面から、同じ開発エージェントを利用する構成です。


2. 「Web版」「アプリ版」「CLI版」は別製品とは限らない

Web、デスクトップ、CLI、IDEは、主に操作インターフェースの違いです。

操作面 Codex Claude Code 向いている作業
Web Codex cloud Claude Code on the web クラウド上の長時間・並列処理
デスクトップ ChatGPTデスクトップのCodex Claude DesktopのCode 複数セッション、差分、プレビュー
CLI Codex CLI Claude Code CLI ターミナル、自動化、SSH、CI/CD
IDE Codex IDE extension Claude Code IDE連携 開いているコードの修正・レビュー
Remote Codex Remote Claude Code Remote Control 稼働中のローカル処理を別端末から操作

Web

OpenAI側では、通常のChatGPT WebでChatとWorkを利用します。

Codexは通常のChatGPT Web会話の選択モードではなく、Web上の開発タスクは主にCodex cloudで実行します。Codex cloudは、隔離されたクラウド環境で複数のコーディングタスクを並列実行し、差分の確認やPull Request作成へ進める仕組みです。

Claude側では、通常のClaude Webとは別にClaude Code on the webがあり、Anthropic管理のクラウド環境で開発タスクを実行できます。

デスクトップアプリ

2026年7月9日、従来のCodexアプリは新しいChatGPTデスクトップアプリへ統合されました。

ChatGPTデスクトップアプリ
├─ ChatGPT
│  ├─ Chat
│  └─ Work
└─ Codex

Codexのプロジェクトや履歴は、ChatGPT側のChat/Workとは分離されています。

Claude Desktopは次の構成です。

Claude Desktop
├─ Chat
├─ Cowork
└─ Code

Codeタブでは、複数セッション、Git worktree、差分レビュー、ターミナル、ファイル編集、プレビュー、Pull Request監視などをGUIで管理できます。

CLI

CLIは、ターミナルから直接エージェントを操作するインターフェースです。

SSH先での利用
tmux/zellijでの長時間処理
シェルスクリプト
非対話実行
CI/CD
ログ保存
定型処理

GUIを使わず、実行コマンド、作業ディレクトリ、環境変数、終了コードを明示できるため、再現性と自動化に向きます。

IDE拡張

IDE拡張は、現在開いているファイル、選択範囲、エラー表示などを利用しながら作業するインターフェースです。

特定関数の修正
表示中のエラーの調査
インライン差分の確認
小規模なリファクタリング
コードの説明

大きな自律タスクはデスクトップやクラウド、細かな対話的修正はIDE、定型処理はCLIという分担が扱いやすい構成です。


3. 操作している場所と、処理が動く場所は別

デスクトップアプリを使用していても、処理がクラウドで実行される場合があります。

反対に、スマートフォンやWebから操作していても、実際のコマンドとファイル操作は手元のPCで動いている場合があります。

実行方式 処理場所 PC停止後の継続 ローカル資源
Local 手元のPC 不可 利用可能
WSL2 手元PC上のLinux VM 不可 WSL2内を利用可能
SSH 接続先サーバー 接続先次第 接続先の資源
Cloud ベンダー管理環境 可能 原則として直接利用不可
Remote Control 手元または接続先PC 不可 ホスト側の資源を利用

Local

ローカル実行では、対象PC上の次の資源を利用できます。

ローカルファイル
Gitリポジトリ
社内VPN
ローカルDB
端末に導入済みのCLI
デスクトップアプリ
認証済みブラウザ

一方、PCを停止またはスリープするとローカル処理は継続できません。ログアウト後に処理が継続するかは、デスクトップアプリ、CLI、tmux、サービス化などの実行方式に依存します。

Cloud

クラウド実行では、OpenAIまたはAnthropicの管理環境で処理します。

PCを停止しても処理を継続できる
複数端末から結果を確認できる
複数タスクを並列実行しやすい
ローカルPCから処理環境を分離できる

ただし、ローカルファイル、ローカルアプリ、社内VPN、ローカルDBへ直接アクセスできるとは限りません。

RemoteはCloudと同じではない

Codex RemoteとClaude Code Remote Controlは、クラウド上へ実行環境を移す機能ではありません。

スマートフォンまたは別PC
        │
        │ 指示・確認
        ▼
稼働中のローカルPC
        ├─ ファイル操作
        ├─ コマンド実行
        └─ 開発ツール

Codex Remoteでは、接続先のChatGPTデスクトップアプリが動作するMacまたはWindows PCを、モバイルなどから操作します。ホストPCは起動し、オンラインである必要があります。

Claude Code Remote Controlも、ブラウザやモバイルをローカルのClaude Codeセッションへ接続します。ファイル操作やコマンド実行は引き続きローカルPC上で行われます。


4. WindowsネイティブとWSL2を分けて考える

WindowsとWSL2は、CodexやClaude Codeの製品名ではありません。

エージェントが使用するOS、シェル、ファイルシステム、Git、言語ランタイムの違いです。

Windowsネイティブ
├─ PowerShell/CMD
├─ C:\... のWindowsパス
├─ Windows用Git
├─ Windows SDK
└─ Windows固有ツール

WSL2
├─ Bash/Zsh
├─ /home/... のLinuxパス
├─ Linux用Git
├─ Linuxパッケージ管理
└─ Linuxツールチェーン

CodexをWindowsネイティブで実行する

Windows版ChatGPTデスクトップアプリは、既定ではWindowsネイティブのCodexエージェントを使用します。

この場合、コマンドはPowerShellで実行され、Windows用のサンドボックスが適用されます。Windows固有の開発や管理作業に適しています。

PowerShell
Windows Server
Active Directory
.NET
WinUI
Windows固有API
Windowsアプリのビルド

OpenAIは、Windowsネイティブ実行時にWindowsサンドボックスを使い、作業フォルダ外への書込みやネットワーク利用を承認設定で制御する構成を提供しています。

CodexをWSL2で実行する

WSL2を選択すると、Codexエージェント自体がLinux環境内で動作します。

Linux
AWS
Terraform
Ansible
Kubernetes
Podman
Bash
Linuxサーバー向けアプリ

Codex 0.115以降はLinuxサンドボックスがbubblewrapベースになったため、WSL1はサポート対象外です。

ChatGPTデスクトップアプリでは、エージェントの実行環境統合ターミナルのシェルを別々に設定できます。

たとえば、次の構成も可能です。

Codexエージェント:
WSL2

統合ターミナル:
PowerShell

ターミナルをWSLへ変更しただけでは、Codexエージェント自体がWSL2実行へ変わるとは限らない点に注意が必要です。

Claude CodeをWindowsネイティブで実行する

Claude Code CLIはWindowsネイティブでも実行できます。

ただし、Claude Codeの組み込みBashサンドボックスはネイティブWindowsに対応していません。強い分離が必要な処理、信頼できないリポジトリ、無人実行では、WSL2、コンテナ、仮想マシン、Claude Code on the webなどを選択する必要があります。

Claude CodeをWSL2で実行する

Claude DesktopのCodeタブでは、実行環境として次を選択できます。

Local
Cloud
SSH
WSL2

WSL2を選ぶと、Claude CodeはWSL2ディストリビューション内で動作し、Linux側のファイル、Git、シェル、ツールチェーンを使用します。

リポジトリは実行環境側のファイルシステムへ置く

運用上は、リポジトリの正本をエージェントの実行環境側へ置く方が扱いやすくなります。

Windowsネイティブ実行:
C:\src\<RepositoryName>

WSL2実行:
/home/<LinuxUser>/src/<RepositoryName>

WSL2でClaude Codeを利用する場合、Anthropicは/mnt/c/よりもLinux側の/home/へリポジトリを置くことを推奨しています。

Windows側とWSL2側に同じリポジトリの複製を持つと、次の問題が起こりやすくなります。

どちらが正本か分からなくなる
Git設定が分かれる
改行コードが混在する
ファイル権限が変わる
Node.jsやPythonの依存関係が分かれる
別環境の生成物が混在する

5. デスクトップ、CLI、IDE、Cloudの使い分け

要件 適する操作面
複数セッションを一覧管理したい デスクトップ
差分やプレビューを視覚的に確認したい デスクトップ
SSH先やtmux内で使いたい CLI
スクリプトやCI/CDに組み込みたい CLI
開いているコードを部分修正したい IDE
PC停止後も処理を続けたい Cloud
複数案を並列実行したい Cloudまたはデスクトップ
モバイルからローカル作業を確認したい Remote
未知のコードを隔離したい Cloud、コンテナ、VM

デスクトップ

デスクトップアプリは、複数タスクと成果物を視覚的に管理する用途に向きます。

複数セッション
Git worktree
差分レビュー
ターミナル
ファイルプレビュー
アプリの動作確認
長時間処理の進捗確認

CLI

CLIは、再現性、自動化、長時間稼働に向きます。

codex
codex exec

claude
claude -p

実行環境、作業ディレクトリ、環境変数、標準出力、終了コードを明示できることが利点です。

IDE

IDEは、現在開いているコードと密接に連携する用途に向きます。

大規模な自律処理を一つのIDEチャットへ詰め込むよりも、次のように分けた方が管理しやすくなります。

大規模な調査・変更:
デスクトップまたはCloud

定型処理・CI:
CLI

特定ファイルの対話的修正:
IDE

Cloud

Cloudは、ローカルPCの占有を避け、複数タスクを並列実行する用途に向きます。

一方で、クラウド環境へ渡すリポジトリ、環境変数、シークレット、ネットワーク接続範囲を明示的に設計する必要があります。


6. 2026年8月19日時点のCLIバージョン

クライアントのバージョンと、AIモデルのバージョンは別に管理されます。

対象 2026年8月19日時点 公開日
Codex CLI 0.148.0 2026年8月18日
Claude Code CLI 2.1.236 2026年8月19日

Codex CLI 0.148.0では、TUI会話のMarkdownエクスポート、セッションのfork、archive/restoreなどが追加されました。

Claude Code 2.1.236では、ANTHROPIC_DEFAULT_MODEL環境変数、セッション間通知、ターミナル表示やプロセス起動に関する修正などが追加されています。

実機では次のコマンドで確認します。

codex --version
claude --version

WSL2では、WSL2内のシェルから確認します。

codex --version
claude --version

command -v codex
command -v claude

Windows側とWSL2側へそれぞれCLIを導入している場合、両者は別インストールです。

Windows:
C:\Users\<WindowsUser>\...

WSL2:
/home/<LinuxUser>/...

バージョン、設定ファイル、認証キャッシュ、セッション履歴が異なる可能性があります。

デスクトップアプリ、CLI、IDE拡張も、それぞれ別のバージョンとして記録する必要があります。


7. 用途別の推奨構成

作業 推奨構成
一般的な質問・文章作成 ChatGPT Chat/Claude Chat
調査から完成資料まで ChatGPT Work/Claude Cowork
Linux、AWS、IaC WSL2内のCodex CLI/Claude Code CLI
PowerShell、Windows Server、AD Windowsネイティブ
GUIで複数開発タスクを管理 ChatGPTデスクトップCodex/Claude Desktop Code
SSH先での長時間作業 CLI+tmux/zellij
IDE内の小規模修正 IDE拡張
PC停止後も継続 Codex cloud/Claude Code on the web
モバイルからローカル作業を操作 Codex Remote/Claude Code Remote Control
信頼できないコード Cloud、コンテナ、専用VM
定型処理・CI/CD CLIの非対話実行

Windows 11とWSL2を併用する環境では、次の構成が一つの標準になります。

Windows固有作業:
WindowsネイティブのCodex/Claude Code

Linux・クラウドインフラ作業:
WSL2内のCodex CLI/Claude Code CLI

視覚的な並列管理:
ChatGPTデスクトップ/Claude Desktop

PC停止後も続ける作業:
Codex cloud/Claude Code on the web

8. 障害報告では製品名だけを書かない

「Codexで失敗した」「Claude Codeが動かない」だけでは、実行条件を再現できません。

最低限、次の情報を記録します。

製品:
Codex/Claude Code

操作面:
Desktop/CLI/IDE/Web

実行場所:
Local/Cloud/Remote/SSH

OS環境:
Windows/WSL2/Linux/macOS

クライアント版数:
0.148.0/2.1.236 など

作業ディレクトリ:
C:\src\example
/home/user/src/example

対象branch:
feature/example

対象PR:
PR #123

記録例です。

Codex CLI / Local / WSL2 Ubuntu 24.04 / 0.148.0
作業ディレクトリ: /home/user/src/example
branch: feature/example
PR: #123
Claude Code Desktop / WSL2 / Windows 11 Pro host
Claude Code: 2.1.236
作業ディレクトリ: /home/user/src/example
branch: feature/example
PR: #123

この形式にすると、「Web版かCLI版か」「WindowsかWSL2か」「ローカルかクラウドか」という曖昧さを排除できます。


まとめ

ChatGPT/CodexとClaude/Claude Codeを整理するときは、製品名だけを比較してはいけません。

次の4軸を分けます。

1. 用途
   Chat/Work/Cowork/Codex/Claude Code

2. 操作面
   Web/Desktop/Mobile/CLI/IDE

3. 実行場所
   Local/Cloud/Remote/SSH

4. OS・ランタイム
   Windows/WSL2/Linux/macOS

特に重要なのは次の点です。

  • ChatGPT WorkとClaude Coworkは一般業務向け
  • CodexとClaude Codeはソフトウェア開発向け
  • Web、デスクトップ、CLI、IDEは操作面の違い
  • Local、Cloud、Remoteは処理の実行場所が異なる
  • WindowsとWSL2は別製品ではなく実行環境の違い
  • RemoteはCloudとは限らず、ホストPCの稼働が必要
  • CLI版数、デスクトップ版数、IDE拡張版数、モデル版数は別管理

作業の目的、実行場所、必要なOS環境を先に決め、その後で製品と操作面を選ぶ方が、実務上の判断を誤りにくくなります。

次の記事では、一般業務エージェントであるChatGPT WorkとClaude Coworkについて、Connector、ファイル操作、ブラウザ操作、Computer Useの違いと、デスクトップを占有する条件を整理します。


参考資料

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