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「教える」と「育てる」は違うと気づいた、新卒3年目の冬

Last updated at Posted at 2025-12-04

はじめに

この記事は、株式会社スピードリンクジャパン Advent Calendar 2025 の5日目の記事です。

この記事を開いていただきありがとうございます!

社会人になってから「教育」について学ぶ・考える機会が増え、
新卒3年目なりに気づきがあったことを書き出してみました。
何か1つでも学びになることがありましたら幸いです、ぜひ最後までご覧ください!

目次

  1. 「教える」と「育てる」は違う
  2. 思考回路のアウトプット
  3. 質問力を高める
  4. 物事を伝える「3つの要素」

1. 「教える」と「育てる」は違う

私自身、「分からない部分を教えていたら育つ」と思っていた時期がありました。
問題に対する解決方法・業務ルールなど、聞かれたらすぐに答えを提供していました。

改めて振り返ると、教育者側の自己満足だったと思います。
教える側には「教育した感」だけが積み重なっていき、教えられる側の「考える機会」と「達成感」を奪っていました。

大事だったことは、「自分の力で解決できるようにヒントをあげること:point_up:」でした。
答えにたどり着くためのヒントを与えて「達成感・やりがい」を感じ、
次の課題にチャレンジするサイクルが成長に繋がっていると考えます。

また、教育上手な人は「ヒントの与え方」がより自然だと考えています。
露骨に見せずにチラ見せすることで、後輩の「自分で達成した感」がより大きくなることを狙っていると勝手に解釈しています。
ここまでコントロールされていたら怖いですけどね。。。

・自分の力で解決できるようにヒントをあげること
・ここまでは放置、ここからは教えるの基準をもつこと

2. 思考回路のアウトプット

後輩から質問をされたらすぐに答えず、「何でそう思う?」「どこまで試した?」と聞き返すことを心掛けています。

この質問をすることで、
①どう道筋を立てて考えたのか
②どこに認識のずれがあったのか
③どの課題を修正すればよいのか
など様々な情報を得ることが出来ます。

こちらは逆質問で得た情報と課題を整理して、どこに原因があるかを探していくだけになります。
質問対応に使う工数を減らすことが出来るので、とても便利です。

また「アウトプットできる=知識が定着している状態」だと思うので、
後輩の知識確認を行う時にもオススメです:v:

さらには後輩の「思考の言語化」の練習にも繋がります。
物事を説明するって想像しているより難しいものです。

誰に説明するのか・どのくらい知識がある人なのか・専門用語を使って伝わるのか...
これらを考慮して相手に伝える必要がありますからね:frowning2:
「説明する」という行為は練習あるのみだと思っています。

・質問を受けたら逆質問で聞き返す
・物事の説明は練習あるのみ

3. 質問力を高める

物事を説明する力と似ている部分はありますが、質問力はとても大事です。
私は、1つの質問で得られる情報を最大限大きくすることが「質問力」だと思っています。

これまでは「わからない・できない」系の質問を受け付けていましたが、
最近は「はい・いいえで答えられる質問のみ受け付けています。

「~だと認識しているが合っているか」「~の方向性で進めて問題ないか」のような形式にすると、
・質問する側:認識や方向性が違っていた場合に正しい情報を得ることが出来る
・質問される側:何を考えているか・やろうとしているのかを確認することができる
上記のようなことからお互いの時間を節約することにも繋がると考えています。

後輩を「育てる」ためには「欲しい情報に対するアプローチの仕方」を身に着けてもらうことが大事だと思います。

・「はい・いいえ」で答えられる質問のみ受け付ける
・欲しい情報を得るにはどう質問するべきかを考えてもらう

4. 物事を伝える「3つの要素」

相手に物事を伝えるうえで、「タイミング・場所・手段」を大事にと先輩社員から教わっています。

仕事の話を、お昼休憩明けor飲み会の時、会社or電車の中、伝言or直接口頭で、
どちらが相手に伝わりやすいかは一目瞭然です。
正しいことを言ってもタイミング・場所・手段がずれていたら、効果は半減すると感じています。

これは「教育」でも同じだと考えていて、
相手が欲しがっていた情報でもタイミングが違えば価値は下がってしまいます。
技術的なアドバイスは特に意識が必要だと考えています。

私の失敗談としては、Aの処理を教えてるときに、似たような処理BとCを伝えたことです。
場所と手段は問題ないですが、タイミングが失敗でした。
Aの処理で頭がいっぱいになっているところに、処理BとCの情報は不要でした。
タイミングが違うと本来伝えたい処理Aの情報にも影響を及ぼしてしまいます。

必要な情報は適切なタイミング・場所・手段を意識して伝えてみてください:muscle:

・相手に何かを伝えたいときは「タイミング・場所・手段」を意識する

最後に

改めて「教育」は難しいと感じることばかりです:sweat:
ただ、その分後輩が
・出来ないことが出来るようになった時
・手助け無しで問題を解決できた時
・問題に対しての考え方/解決法が身についてきた時
こういった瞬間に感じる嬉しさはとても大きなものがあります:grinning:
そんな瞬間を増やしていくためにも、今後も教育に関する知見を増やしていきたいと思います。


最後までお読み頂きありがとうございました!
SLJのアドベントカレンダーは今後も続いていきますので、引き続き楽しんでいただけると幸いです。

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