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React Developer ToolsのProfilerの使い方【初心者向け】

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React Developer Toolsは、Reactアプリケーションのパフォーマンスを最適化するための強力なツールです。その中でも、「Profiler」タブは特に有用で、Reactのコンポーネントがどのようにレンダリングされ、どの程度の時間を要しているかを詳細に分析することができます。ここでは、その使い方を初心者向けに解説します。

スクリーンショット 2023-05-10 12.11.00.png

1. React Developer Toolsのインストール

まずはじめに、React Developer Toolsをインストールする必要があります。Google ChromeまたはFirefoxのブラウザに対する拡張機能として提供されています。

2. Profilerタブを開く

React Developer Toolsを開き、「Profiler」タブをクリックします。

3. レコーディングを開始する

「Record」ボタンを押すと、Reactのレンダリングのプロファイリングが開始されます。その間にアプリケーションを操作すれば、その操作に伴うレンダリングのパフォーマンスが計測されます。

4. レコーディングを停止する

レコーディングを停止するには、「Stop」ボタンを押します。すると、計測した結果が表示されます。

5. プロファイリング結果を解析する

計測結果は、フレームワークごとに色分けされた「flamegraph」形式で表示されます。各バーは個々のReactコンポーネントを表し、その幅はそのコンポーネントのレンダリングに要した時間を示します。バーをクリックすると、そのコンポーネントの詳細な情報(例えば、レンダリング回数、各レンダリングに要した時間など)を見ることができます。

6. パフォーマンスの最適化

Profilerの結果を元に、特にレンダリング時間が長いコンポーネントを特定し、そのパフォーマンスを改善するための対策を考えます。例えば、不要な再レンダリングを避けるためにshouldComponentUpdateReact.memoを使う、ステートやプロップスの変更を最小限に抑える、などが考えられます。

まとめ

React Developer ToolsのProfilerは、Reactアプリケーションのパフォーマンス分析に非常に有用なツールです。ただし、パフォーマンスの改善は一見すると難しく見えるかもしれません。しかし、Profilerを使ってレンダリングのボトルネックを特定し、それに基づいて最適化を行うことで、アプリケーションのパフォーマンスを大幅に改善することが可能です。

また、Profilerはリアルタイムでのパフォーマンス測定を提供するため、新たな機能を追加したときや、既存のコードをリファクタリングしたときにも、すぐにその影響を確認できます。

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