本記事は READYFOR株式会社のREADYFOR Advent Calendar 2024の5日目です。
昨日は @toyoc の「PullRequestを分析してみよう」 でした。
はじめに
READYFORでデジタルマーケを担当している岩﨑と申します。
記事を書くのが久しぶりすぎて僕自身が迷子になっていることは忘れてください。
思い返すと、事業会社のデジタルマーケ界隈に10数年身を置いていて、デマンドサイド/サプライサイド、BtoB/BtoC、広告/SEO/CRMと色々やってきたなぁと思います。
当時はまだあまりテクノロジーが普及しておらず学べることも多くなかったですが、アドテクが隆盛してからは本当に多くのテクノロジーやツールや機能が増えてきました。私としては増えたものだけ学べば良いので楽でしたが、じゃあ今からデジタルマーケを学ぶとしたら?と思うと、非常に難解で複雑な体系になってしまったなと思います。
また、当時はもっとデジタルマーケ人口がどんどん増えていくだろうと楽観視していたんですが、いやいや10年経ちましたけど正直なところあまり増えている印象がありません。広告代理店さんに聞いても採用出来なくて困っていますと。これはひとえにお互いが求めているスキルの不一致なのだろうと思いまして、今回記事にしてみようと思った次第です。
世の中に出回ってる記事の多くは広告代理店さんやベンダーさんの書いた記事が多いため、どうしても情報が偏ってる感が否めません。海外ではインハウス:広告代理店=1:1の割合ですが、日本は1:9とも言われているからで、デジタルマーケのスキル=広告代理店のスキルのように誤認されていることも一端としてあるんじゃないかなと。
もちろん広告代理店にそれだけニーズがあるということなので決して悪いことではないのですが、今回はあまり表に出てきづらい事業会社目線でデジタルマーケにおけるカテゴリやスキルなどをつらつらお話できればと思います。
※注:個人の感想であり効果を保証するものではありません。あしからず! by 薬機法
デジタルマーケのカテゴライズ
デジタルマーケを行うことで身に付くスキルは非常に多くありますが、どのカテゴリの企業に身を置くかで、その方向性はかなり変わってきます。
理由は簡単で、その企業が行っている事業で使わないスキルは身に付かない(磨かれない)からです。
もちろんスキルなので深度ももちろん大事なんですが、幅は自分だけではなかなか調整出来ないことが多く、多くの悲劇を生み出しています。
「身に付けたかったのはこのスキルじゃなかった!」
「転職でスキルが活かせると思ったら全然出来なかった!」
「同僚からくる質問に全く答えられない。。。」
「広告代理店のスキルだけでやっていけるか不安。。。」
「副業で全然ニーズが無くて何をしたらいいのか。。。」
という具合に、深度とは関係ないところで苦労したり、幅が足りずに苦労したりと枚挙に暇がありません。
なので、まずは自分がどのベクトルに向かいたいのか、向かっているのかを理解していきましょう。
デマンドサイド or サプライサイド
これは広告を出稿する側なのか、出稿してもらう側なのかの違いになります。
一般的にはデマンドサイド側が圧倒的に多いですが、新聞・メディア・ニュースアプリ等はサプライサイドにあたるものが多いです。
ニュースアプリのユーザー獲得等はデマンドサイドのスキルを身に付けることも出来ますが、会社の売上の中心は媒体収益になるため、やはりサプライサイドのスキルが中心になってきます。
子どものなりたい職業ナンバーワンに輝いたYouTuberをやるとなったらサプライサイドになりますね。
副業は需要ありきなので、やはりサプライサイドよりデマンドサイドのニーズの方が必然的に多くなります。
BtoB or BtoC or BtoBtoC or CtoC
最も大きく分けると、BtoBかBtoCか、になります。
これは顧客が企業や団体なのか、一般ユーザーなのか、それともプラットフォームなのかに違いがあります。
スキルとしてB向けのスキルとC向けのスキルに分かれるため、片方のスキルがあればよいのか、両方必要なのかが違います。
プラットフォームは両方のマーケティングに携われる可能性があるため、部署異動で両方のスキルが学べる可能性があります。
ただ、BtoBもBtoCもこれだけでとても奥深くて、業種によっても全く異なるスキルが必要になってきたりします。
例えば通販だとしたらモール(Amazon・楽天・Yahoo等)やPLA(Product Listing Ads)の運用が必要になったり、BtoBであってもエンタープライズ向けなのかSMB向けなのかでも全然違います。
これはスキルを身に付ける場合もそうですが、採用する時にも大きく関わってくるため、レジュメに書かれていないような細かいスキルで何が出来て何が出来ないのかをきちんと把握する必要があります。どれだけ実績が輝かしいものであったとしても入社したら全く活躍してくれなかったなんてことはザラにあります。採用は求職者の人生を大きく左右するものなので、自社に合ったスキルを持っているかは細かく確認しましょう。
※CtoCは分かりやすい例はフリマサイトですね。ただ、これはBtoCモデルに近いスキルセットになるため、除外しても良いかと思います。
ウェブ or アプリ or リアル店舗
これは顧客接点の違いですね。
ウェブにはウェブの、アプリにはアプリの、店舗には店舗の集客方法があり、それぞれでまたスキルも違います。
特に店舗はデジタルだけでないオフラインのマーケティングも非常に重要になってきますし、O2O(Online to Offline)施策などの特徴的なスキルも学ぶ機会になります。
また、ウェブ企業だとしても展示会のようなリアル出店する機会もあるため、全く店舗マーケティングのスキルが必要ないかといったらそうではありません。
ウェブでお得意のA/Bテストのような日々改善していくソフトウェアスタイルもあれば、店舗のファサードのように1回作るとなかなか変えられないため入念な準備が肝になるアプリケーションスタイルもあります。
就職する企業に応じて柔軟に切り替えられるようにしておきましょう。
キャリアパス/スキルマップ
色々と書いてきましたが、上記の通りに綺麗に区分出来るケースは稀でしょう。
ということで現在の私の場合に当てはめて考えてみます。
現在のREADYFORはプラットフォームのWebサービスになるため、
『デマンドサイド × BtoBtoC × ウェブ』に該当しますね。
この場合身につきやすいスキルとしては、
- 企業獲得ウェブ広告&LP制作&SEO&CRM&データ分析
- ユーザー獲得ウェブ広告&SEO&CRM&データ分析
が代表例になるでしょう。
デジタルマーケ採用が最も多い広告代理店の例もやってみましょう。
広告代理店は『デマンドサイド × 全てのモデル × 全ての接点』となりますので、
- 企業獲得広告&(LP制作)&(データ分析)
- ユーザー獲得広告&(データ分析)
となり、全モデルの全接点を体験することが出来ますが、事業会社で必要なスキルの一部ということが分かります。
また1点注意点があるとすると、広告メニュー毎に縦割りのケースが多いため、リスティングならリスティング、MetaならMetaとなっているため、全ての広告メニューを横断して身に付けるにはかなりの年月がかかります。
上記の通り、どの掛け合わせになるかでどのスキルが身に付くかが決まり自分ではなかなか変更が出来ないため、自分の目指す方向にあっているかどうか事前に良く検討するようにしてください。
あくまで身に付けられる可能性があるというだけで、専門スキルを持った人がまだ社内にいないのであれば採用されるまで待つ必要があるため注意しましょう。
さいごに
上記見てもらうと分かるように、どの会社で働くとしてもデジタルマーケティング全体からすると一部のスキルしか身に付きません。
READYFORの場合だとアプリの広告運用も出来なければ、店舗の集客も出来ないし、サプライサイドの知識は身に付きません(もちろん将来という意味では可能性はゼロではありません)。
基本的には同じ会社に属する限りはずっと同じスキルを磨くことしか出来ないのが実情ですので、もしスキルを幅広く身に付けたいと思うならば、カテゴリの異なった会社に転職することになります。
スキルの幅 × スキルの深度 × 情熱 × 考え方 = マーケターとしての市場価値になりますので、スキルを伸ばしつつ情熱を持って働ける良い会社との巡り合いは非常に重要ですね。
そんなあなたに朗報です!
社会を良くするインパクトを重要視するREADYFORでは情熱を持って働くことができ、広く深くマーケティングスキルを身に付けられる会社なので、あなたの最善手になること請け合いです。
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さあ、一緒に新しい社会を創っていきましょう。
明日はREADYFOR Advent Calendar 2024の6日目、 @resqnetさんによる記事です。お楽しみに〜!