はじめに
前職では、新入社員として立ち上げ部署に配属されました。全員がゼロからのスタートの環境だったこともあり、いつの間にか自分が一番の古株に。。2年目からはチームのリーダーを任され、さらに2年間、その役割を全うしました。
本記事では、そんな私がリーダーを経験し、学んだこと・苦労したことをまとめてみました。
リーダーを経験して学んだこと
1.伝えることの難しさ
リーダー会議で決まった方針をチームに伝える際、自分の言葉で置き換えて説明する難しさを痛感しました。
ここで学んだのは「伝える」≠「伝わる」で、「伝わる」には工夫と確認が必要だということです。一度聞いただけでは100%の理解は難しいことから、重要なことは何度でも繰り返し伝えることを意識しました。
2.ミーティング中、意見が出にくいことへの対処法
ミーティングの場で、1人1人意見を持っているのに発言が少ないことに苦戦しました。特に、経験が浅いメンバーほど声が上げづらく、「結局、経験者の意見に流される」という状況がよくありました。そこで私が実施したことは以下の3つです。
①まず自分から意見を求めてみる
②小さな発言でも肯定的に受け止める
③発言しやすい雰囲気づくりを意識
結果として、少しずつメンバーからの発言が増え、対話のあるミーティングができるようになりました。
3. 質問への対応は「教える」より「導く」
メンバーからの質問に対しての回答はとても大切だと感じており、その人の成長を促すために、次のように対応を意識していました。
・まずは「どう思う?」と聞く
・もし違っていても「それをすると、どんなリスクがあるかな?」と考えてもらう
正解を教えるのではなく、考えるきっかけを与えることが大切だと考えています。
苦労したこと
1.人間関係のトラブル
メンバー間の価値観や考え方の違いによるトラブルが発生することがありました。
特に、多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まると、コミュニケーションの齟齬や誤解が生じやすく、それをどう解決するかに苦労しました。
相手の立場や気持ちを理解しようと努めること、そして対話を重ねることで少しずつ信頼関係を築いていく大切さを痛感しました。
2. 自分より年上の方に指示を出すことへの抵抗
社会経験が自分より豊富な年上のメンバーに対して指示を出すのは、最初とても違和感がありました。
「自分が指示をしていいのか」「失礼にならないか」という不安から、指示内容が曖昧になったり、遠慮がちになってしまうこともありました。
しかし、リーダーとして責任を持つ以上、年齢や経験に関わらず明確に伝える必要があると理解し、コミュニケーションの方法を工夫しながら徐々に慣れていきました。
3. 最終判断の責任の重さ
リーダーとして、運営の方針や対応を最終的に決め、それに基づいてチームが動いていることには当初大きなやりがいを感じていました。
一方で、何か問題が起きた際の判断責任の重さには常に緊張感がありました。
チームメンバーのミスやシステムトラブルなどイレギュラーな事態に直面したとき、冷静かつ臨機応変に考え行動することが非常に難しく、プレッシャーを感じる場面も多々ありました。
こうした経験を通して、責任感と判断力の重要性を痛感し、自分の成長にもつながったと思います。
経験して感じたこと
正直、自分は人前で話すのが苦手で性格的に「リーダーに向いていない」と思っていました。ですが、いざその立場になれば何とかなりました(笑)
経験を重ねることでリーダーとしての立ち居振る舞い、メンバーへの向き合い方など身についたことがたくさんあります。「経験こそが最大の成長要因」だと身をもって実感できました。