はじめに
普段から venv
を使っているのですが、これまでは他のメンバーが整えてくれた環境をそのまま README の手順どおりに使っていました。今回改めて基本的な使い方を調べてみたので備忘録としてまとめます。
venv
は Python 標準ライブラリで、プロジェクトごとに独立した仮想環境を作るための仕組みです。
仮想環境ごとに分離されるため、異なるバージョンのライブラリでも互いに影響せず扱うことができます。
環境:
WSL2
Ubuntu: 22.04.5
Python: 3.10.12
仮想環境の作り方・消し方
# 必要なパッケージをインストール
sudo apt-get update
sudo apt install python3.10-venv
# デモ用ディレクトリを作成
mkdir venv-demo
cd venv-demo
# 仮想環境作成
python3 -m venv .venv
# .venv ディレクトリが作成されたことを確認
ls -la
# 仮想環境を有効化
source .venv/bin/activate
# 仮想環境を無効化
deactivate
Python バージョンを指定した仮想環境
sudo apt install python3.11 python3.11-venv
# 仮想環境は使い捨てのため、バージョンを変える場合は削除して作り直す
rm -rf .venv
# 仮想環境作成
python3.11 -m venv .venv
# 仮想環境を有効化
source .venv/bin/activate
# 指定したバージョンの仮想環境が作成されたことを確認
python -V
インストール済みライブラリの確認
グローバルにインストールされているライブラリを確認したい場合、deactivate
してから以下を実行します。その仮想環境にインストールされているライブラリを確認したい場合、仮想環境が有効化されている状態で以下を実行します。
pip freeze
# requirements.txt に保存する場合
pip freeze > requirements.txt
参考