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WebのPush通知の全体像を捉える

Last updated at Posted at 2022-10-13

はじめに

iOS SafariでのPush通知のサポート予定とのことなので、この機会にWebでのPush通知について調べました。
WebでのPush通知を学ぶにあたって、WebでのPush通知の仕組み・全体像を知っておくと良いなと感じたので記事にします。

全体像

Push通知の全体像としては以下。

通知購読をし、そのユーザーを保存する

図で言うところの1 ~ 6。

必要なことは以下。

  1. 通知の許可を得る
  2. PushSubscriptionオブジェクトを取得
  3. 取得したPushSubscriptionオブジェクトを自身のデータベースへ保存

1. 通知の許可を得る

Notification APIを用いて、ユーザーに通知の許可を要求する。

2. Push Subscriptionオブジェクトを取得

Push API - Web API | MDNを用いてPush Serviceの購読をする。
PushSubscriptionオブジェクトには、以下のようなデータが含まれている。

PushSubscriptionオブジェクトの例
{
  "endpoint": "https://fcm.googleapis.com/fcm/send/c1KrmpTuRm…",
  "expirationTime": null,
  "keys": {
    "p256dh": "BGyyVt9FFV…",
    "auth": "R9sidzkcdf…"
  }
}

3. 取得したPush Subscriptionオブジェクトを自身のデータベースへ保存

2. Push Subscriptionオブジェクトを取得 で取得したデータは、Push Messageを送信する際に必要となるため、保持しておく。

Push Messageを送信する

図で言うところの7 ~ 9。

保持している、Push Subscriptionオブジェクトをもとに、Push Serviceを経由してPush Messageをリクエストする。
Push Serviceが受け取ったPush Messageはキューに積まれ、対象のデバイスに対して送信する。

なお、Push Serviceへのリクエストには、暗号化、署名などが必要になる。
https://github.com/web-push-libs/ でライブラリが用意されている)

Push Messageを受け取り、通知として表示する

Push Messageを受け取ると、Service Workerのpushイベントが発火する。
ServiceWorkerRegistration.showNotification() で受け取ったPush Messageを通知として表示させる。

また、通知を開いた場合はnotificationclickイベントが発火する。

さいごに

おおまかですが、全体像について書きました。
あくまでも全体像なので、要所要所の部分は抜けてますがお許しください。

WebでのPush通知を学ぶのに参考になれば幸いです。

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