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UXデザインは突然に。英語学習アプリ「キャプリカ」を作ろうと思ったきっかけ

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このページでは英語学習アプリ「キャプリカ」を作ろうを思ったきっかけについて書いています。アプリの背景や、開発に込めた思いは
AIと走り続けた8ヶ月。英語学習アプリ「キャプリカ」ができるまで
にまとめていますので、ぜひご覧ください。

始まりはTOEIC受験

英語学習アプリを作ろうと思ったきっかけは、昨年末に TOEIC を受験した時に遡ります。

久しぶりの受験だったので、昔使っていた単語帳アプリをあらためて使ってみたのですが、古いアプリだったのでどうにも使い心地が悪く、他に良いのがないかと探したのですが、必要な機能を満たすものが見つかりませんでした。

ならば作ってみよう! と思い立ちました。

最初に重視したのは、単語と同様に文章も扱えることです。瞬間英作文で英会話力が鍛えられるのは経験上理解していたので、その仕組みで長文読解の学習ができる仕組みも入れたいと考えていました。

Part7 で時間切れになって塗り絵をしたことのある人は多いと思います。
Part6 もそれなりの速度で意味が取れないと厳しいですよね。
それらに応える仕組みをアプリ内に入れようと考えていました。

妻の一蹴

私が以前使っていた単語帳アプリはCSVから単語が登録できる点が気に入っていました。それに倣いCSVを読み込み表示する習作から始めて、一通りできたところで妻に見せたところ、

「CSV?何それ、普通の人がCSVなんて使うわけないじゃない」

完全に一蹴されました。確かに普段CSVを使わない人に「CSVとはカンマ区切りのテキストファイルなんです」などと説明したところで、難しそうだから使わない、ダウンロードもしません、となるだけです。更に、

「ちまちまと単語の意味を調べたりカード化するのは効率が悪い」

との意見も貰いました。

ここにユーザーの強いペインがあると感じました。私は学習用のCSVをちまちまと作るのは嫌いじゃないのですが、学習においてそこは本筋ではないし、こなす量が膨大な学生はその学習素材を作る時間そのものが無駄なわけです。

いわゆるタイパってやつですね。

UXをゼロから作り直す ― OCRとAIが生んだ新しい“英語の学び方”

全体の方向性が決まりました。

✔ OCRで単語や英文を一瞬で取り込む

単語を1つずつ打つのは面倒。写真を撮って文字や文章を認識すればいい。

✔ AIに意味・例文・類義語・反意語・派生語を一気に生成させる

意味はAIが一括で取得、例文も作ってくれる。指定した単語や、構文を使った例文も作ることが可能。これにより一つの単語が横に繋がり、広がりをもって覚えることができる。

✔ “単語から単語へ”回遊できるUX

英語学習は語彙が連鎖します。類義語、反意語、派生語、関連後、熟語など
アプリの中で単語同士をリンクさせ、興味のまま学びを深められるようにした。

✔ 英文 → 日英切り替えで瞬間英作文にも使える

OCRで英文を取り込み、AIが和訳しカード化し、セット学習ができる。もちろん日→英に切り替えができるので、瞬間英作文の練習にもなる。

これにより「ボキャビル・瞬間英作文・長文読解」が練習できるアプリが生まれました。

✔ AIを駆使した一人アジャイルで“筋の良い方向”へ次々とピボット

タスクは気軽に追加削除がしたかったので、全てメモ帳で管理していました。
Frame 118.jpg

Aを実装してみて、筋が悪そうなら Bの実装をしよう、という一人アジャイル開発ができたのは ChatGPT や Gemini などのAIがあったからこそです。

一人で開発を進めていると、どこでリリースするかを見極めるのは難しいところです。
入れたい機能があったとして、時間をかければできるのかもしれませんが、それが本当にユーザーに刺さる機能かどうかは出してみないと分かりません。

リリースを優先すべきか、時間をかけて機能拡張をすべきか、選ばないといけないタイミングが何度かありました。頑張って機能拡張をした結果使いづらくなる可能性もありますし、悩みどころですがリソースとのバランスで決めていきました。

走り切ってできたもの

こうしてキャプリカはようやく形になりました。OCR × AI × UX の組み合わせで、「とにかく学習に早くたどりつけるアプリ」を目指しました。着想しプロトし、デザインをして修正を繰り返していたらリリースするまでに 8ヶ月かかりました。

仕上がったアプリを妻に見せたところ、

「英語は勉強してない」

と言われるオチがついたのですが、ユーザー視点で率直な意見をくれたのは感謝です。

キャプリカはすきま時間でも効率の良い学習ができるように設計されています。
もし、英語学習の一助になったら幸いです。

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