大江戸Ruby会議 10
で Hanamiを支える技術 2023
を聴いて、その後の懇親会の 花やしき で体験して、3 次会、4次会...でさらに話を聞いて、持ち帰って検証をした結果 Osaka RubyHanami の開催が決定しました。
懇親会の様子です。10 月の開催でしたが Hanami ができています。
Hanami を支える技術 2023 のおさらい
当日の発表から気になったことを抜粋しています。
Hanami の要件
- 桜の時期
- 満開の少し前(3 月中旬)
- 場所
- 川(火気厳禁、コンロ等使用禁止)
- たまに雨が降る
- 時間
- 朝から始める(場所取り問題解消)
- 夜までダラダラ呑む
Hanami の課題
- 時間が長い
- 寒い!
Hanami フレームワーク
火を使わずに、12 時間ぐらいぶっ続けで、川で熱燗を飲む技術です。
Hanami を支える技術
- 電気調理器
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酒燗器 のんべえ横丁
- 消費電力はたったの 200W !
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酒燗器 のんべえ横丁
- ポータブル電源
-
Anker 535 Portable Power Station
- カジュアルに持ち歩くに重すぎる
-
Anker 535 Portable Power Station
- ちろり
- 錫製品は熱伝導率がよい
- 酒
- 燗にしたらおいしい純米酒
- ピザ
- 電話したら川まで届けてくれる
- うに
- 高級食材!
- アウトドア用マット
- 地面からの冷えを完全にシャットアウト
Future works
- もっと低消費電力で温めしたい
- 太陽光発電、川の水力発電、チャリンコ発電
- ブートストラップの熱湯
Hanami を支える技術 2023 のアップデート
加熱計算式が P[W]= c[J/(kg・℃)] × m[kg] (=ρ[kg/L]×V[L])× ΔT[℃] / t[s]
とすると 500ml の水を 50℃ に 5 分で温めるのに 約 350w が必要なので、 256Wh のバッテリー容量だと10回程度は沸かせるから、電気調理器のお湯を可能な限り冷まさないことで、消費電力を抑える方がよさそう。
Hanami フレームワーク
- 電気調理器
- ポータブル電源
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EcoFlow RIVER 2
- バッテリー容量 256Wh で 3.5kg と軽量
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EcoFlow RIVER 2
- ちろり
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大阪錫器 千呂利 肩丸
- 容量は 170 ml で、お湯にあたる表面積が多い
-
大阪錫器 千呂利 肩丸
- 水筒
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THERMOS 真空断熱ケータイマグ
- 保温効力が 70℃ で、 6 時間 (本体重量 約 200g)
-
THERMOS 真空断熱ケータイマグ
- 酒
- 燗にしたらおいしい純米酒
- アウトドア用品
- マット、椅子、靴下
- のんべえ横丁 強化パーツ
- お湯を可能な限り冷まさない装置
のんべえ横丁 強化パーツ
- のんべえ横丁 がぴったり入る外装は、モデリングして3Dプリンタで印刷して塗装
- ちろり がぎりぎり入り大きさの天板は、アクリルをレーザーカッターで加工
- 回路から設計したオリジナルの PCB、マイコンは Seeed Studio XIAO RP2040
- 持ち運びしやすいように天板も収納できるアウトドア仕様
- PicoRuby で RGBLED を制御するのに prk_firmware を使用
kbd = Keyboard.new
rgb = RGB.new( 27, 72, 0 )
rgb.effect = :swirl
rgb.speed = 22
rgb.hue = 0
rgb.saturation = 90
rgb.value = 13
kbd.append rgb
kbd.start!
検証
- ポータブル電源と電気調理器
- ポータブル電源がフラットな形状なので、上に載せることができる
- 水筒の熱湯でブースト
- 電気調理器、ちろり、酒 を一気に温めて熱燗が開始できる
- 1 合より少ない ちろり
- お酒の量が少ないが、お湯が多いのですぐに燗にできる
- アウトドア用品で防寒
- 登山用の製品は暖かくて、通気性がよい
- のんべえ横丁 強化パーツで保温
- 外装を作ることで、電気調理器の間に空気の層ができる
- のんべえ横丁の操作パネルを塞いだから、最初は温度計が必要
- 天板も保温の効果があって、テーブルにもなって野外では便利
- ポータブル電源の排熱も取り入れられるように外装サイズを合わせた
- 外装を作ることで、電気調理器の間に空気の層ができる
結果
- 8 時間で 1 升ほど燗にして、ポータブル電源は 70%の電力を使用
- 50℃で保温されている間は、電力の使用はほとんどさなそう
- 水筒の熱湯は有効なので、みんなで持ち込めば小さなポータブル電源でよさそう
- 重量: ポータブル電源 :3.5kg == (水筒 + お湯) x 7本 : 3.5kg
- 価格: ポータブル電源 :3 万円 > 水筒 x 7本 : 2 万円
Future works
- カイロで電気調理器の強化パーツを保温
- 発熱剤でお湯を沸かして、電気調理器に投入
- のんべえ横丁のサーモと連携して、水温で強化パーツの RGBLED を制御
Osaka RubyHanami と Ruby Community
-
Osaka RubyKaigi 03 のスタッフで企画進行中です。
- 開催日: 3 月 23 日(土曜日)
- 場所: 大阪城公園
- Ruby 関西 は 2024 年で 20 周年を迎えるので、その記念イベントも同時に開催します。
- Ruby Tuesday で今回の打ち合わせをしていました。
- Camp.rb が今回の検証に協力してくれました。
- naniwa.rb は PicoRuby などの電子工作のイベントを開催しています。
- Kyobashi.rb が場所を確保してくれます。
伝統工芸 と 電子工作
ぐい呑みは伝統的工芸品の大阪浪華錫器です。
大阪錫器の会社に行って製作体験で打ってきました。
伝統工芸と電子工作や新しい工作ツールで実用的なものができて楽しいハッカソンになりました。
天板はぐい呑みも温める一人用の仕様に付け替えることができます。
Enjoy Ruby, Enjoy Hackathon