荻原開発です。https://x.com/OgiDevelopment
ユーチューブで動画を見ていると、トップページやおすすめ表示欄に出てくるコンテンツに偏りが出てきます。
コンテンツを選ぶだけで好みを推測してくれるのは、便利な時もありますが、意図しない偏りを生むこともあります。こうしたSNSのコンテンツ表示に関するアルゴリズムについて、ユーザーがすべてを理解しコントロールすることは不可能だと思いますが、「いいね」や「リポスト」よりも詳しい注文をSNSに対して行えても良いんじゃないかと思いました。
それが「いいね」や「リポスト」と同じぐらい簡便に行えればなお良いと思います。今回は投稿にタグが付けられていると仮定し、アルゴリズムのコントロールと、それを可能にするGUI「ゴーストインターフェース」を提案します。
画像はⅩを使った一例です。
今回の提案におけるゴーストインターフェースの要件は以下の通りです。
1.透明でホイールスクロール以外のユーザー操作を透過する。画像の黄色い破線内に長方形でゴーストインターフェースが設置されていますが、いいねやリポストのボタンをクリックすることは問題なくできます。
2.領域内にマウスポインターを入れると、コンテンツに紐づけられているタグのリストがポップアップ表示される。ここでは仮に#YouTubeなどのタグが緑色の場合は、同じタグのついたポストが表示されやすくなり、灰色が中立、赤が表示されにくくなるものとします。
3.マウスポインターが領域内のどこにあるかによって、ポップアップ表示されたタグのうち、どれがフォーカスされるかが決まる。画像のようにタグが7個あるとして、領域左端付近にポインターがあれば1つ目のタグ、右端付近なら7個目のタグがフォーカスされます。
4.領域内にマウスポインターを入れた状態でホイールスクロールすると、上向きならフォーカスされているタグの影響力が上がり、下向きなら下がる。
図の例だとゴーストインターフェース右端にポインターがあるため、7個目のタグである#OgiharaDevelopmentがフォーカスされています。よろしくお願いします。
このシステムを採用することで、ユーザーはSNSからおすすめされる投稿や記事を簡便にコントロールできるようになります。
アルゴリズム自体はSNSの運営側の領分なので、今回はあくまでGUIの提案です。
・細かい調整について
たとえばSNSページそのもののスクロール中に、ホイールスクロールが引っかかったりするなど、ゴーストインターフェースが邪魔になる場面があるという懸念については、ページスクロール中は消去し、スクロールが止まってから0.5秒後に再設置、などの調整もできます。
ショートカットキーの利用が許される場合は、シフトを押している間のみ出現、なども可能です。
・使用例
ゴーストインターフェースは日本の特許庁から特許査定を受けました。
いくつかの利用例をGoogleChromeの拡張機能として紹介します。
冗長になりがちなブックマークや履歴のリストを狙ったところから表示する。
https://note.com/pure_crocus3223/n/ncebe17e851cc
YouTubeで動画を遮るシークバーやチャンネル登録情報を消去する。
https://note.com/pure_crocus3223/n/nb67b1c4cfc5e
ページ上の文章をホイールスクロールのみで検索できる。
https://note.com/pure_crocus3223/n/neb63512578cb
よろしくお願いします。荻原開発でした。