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IBM Security Verify Privilege Vault のカスタムランチャーを作成する(2)

Last updated at Posted at 2023-06-20

はじめに

IBM Security Verify Privilege Vault のカスタムランチャーを作成する(1)ではTeraTerm用のカスタムランチャーを作成しましたが、ここでは、以下のようにカスタムランチャーを作成し直し使いやすくします。
・TeraTermのコマンド指定をフルパス指定ではなくします。
・セッションレコーディングでキー・ストロークを取得できるようにします。
・セッションレコーディングでマシン名、ランチャー名が表示されるようにします。

前提事項

  • この手順では、ブラウザを実行しているWindowsマシンのTerTermの実行ファイル(ttermpro.exe)にパスが通っているものとします。

設定手順概要

  1. カスタム・ランチャー「TeraTermProxyランチャー」を作成する。
  2. シークレット・テンプレート「Unix Account(SSH)」に、1.で作成したカスタム・ランチャー「TeraTermProxyランチャー」をマッピングする。
  3. 動作確認を行う
  4. (オプション) TeraTermランチャーを削除する。

構成手順詳細

以下の作業は IBM Security Verify Privilege Vaultに管理者アカウントでログインして作業を行います。

1. カスタム・ランチャー「TeraTerm ランチャー」を作成する

Administration > シークレット・テンプレートの画面に移動します。

ランチャー タブに切り替えます。

「作成」をクリックし、以下のようにカスタム・ランチャーを作成します。

項目 設定値
ランチャーのタイプ プロキシーSSHプロセス
ランチャー名 TeraTermProxyランチャー
アクティブ True
カスタム・パラメータを引用符で囲む True
プロセス名 ttermpro.exe
プロセス引数 "\$Host":"\$Port" /ssh /2 /auth=password /user="\$Username" /passwd="\$Password"

IBM Security Verify Privilege Vault のカスタムランチャーを作成する(1)で作成したTeraTermランチャーとは、以下の点を変更しています。

ランチャータイプ:  プロセスからプロキシーSSHプロセスに変更します。
作成したランチャーのランチャータイプは後から変更できないため、新たに作り直します。

プロセス名: ttermpro.exe にパスが通っている場合フルパスで指定しなくても起動できます。
OSの環境変数PATHの変更後、再起動が必要になる場合があります。

プロセス引数: プロキシーSSHプロセスの場合、マッピングで指定する変数にホスト名、ポート番号もあるため、これを指定します。

プロセス引数の指定方法については、TTSSH command line を参考にします。
また、2. のマッピングで指定する属性を指定するようにします。

2. シークレット・テンプレートへのカスタム・ランチャーをマッピング

Administration > シークレット・テンプレートの画面に移動します。

テンプレート タブにある、「Unix Account (SSH)」をクリックします。

「マッピング」タブに切り替えます。

「マッピングの追加」をクリックします。
「マッピング・タイプ」に作成した「TeraTermProxyランチャー」を指定します。
以下のようにカスタム・ランチャーを作成します。

ランチャー・フィールド シークレット・フィールド
マッピング・タイプ TeraTermProxyランチャー
Host Machine
Password Password
Port <デフォルト値を使用> 22
Username Username

設定したら保存します。

3. 動作確認を行う

既に作成済みのシークレットのうち、シークレット・テンプレート「Unix Account(SSH)」を利用しているシークレットを表示します。

作成、設定した TeraTermProxyランチャーをクリックします。
TeraTermが起動され、該当のサーバーにログイン可能であることを確認します。
適当に操作し、セッションを終了します。

しばらく待った後、Administration > セッション・モニター を表示し、操作した内容が録画されていることを確認します。
sessionrecord.png

キーストロークも取得出来ています。
sessiondata.png

4. (オプション) TeraTermランチャーを削除する。

Administration > シークレット・テンプレートの画面に移動します。
ランチャー タブに切り替えます。
TeraTermランチャーを編集し、「アクティブ」をFalseに設定し、保存します。

Administration > シークレット・テンプレートの画面に移動します。
テンプレート タブにある、「Unix Account (SSH)」をクリックします。
「マッピング」タブに切り替えます。
ランチャー名 TeraTermランチャーを「除去」します。
確認のポップアップが表示されるので、「OK」をクリックします。

最後に

IBM Security Verify Privilege Vault のTeraTermを使ったカスタムランチャーを以下のように作り直しました。
・TeraTermのコマンド指定をフルパス指定ではなくした
・セッションレコーディングでキー・ストロークを取得できるようにした。
・セッションレコーディングでマシン名、ランチャー名が表示されるようにした。

参考

TTSSH command line
TeraTermのコマンドラインの説明

Custom Launchers
カスタムランチャーの作成

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