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IBM Security Verify Privilege Vault のカスタムランチャーを作成する(1)

Last updated at Posted at 2023-06-13

はじめに

IBM Security Verify Privilege Vault には Unix用のランチャーとしてPuttyが予め用意されています。TeraTerm用のランチャーは無いため、カスタムランチャーとしてTeraTerm用のランチャーを登録します。

前提事項

  • この手順では、ブラウザを実行しているWindowsマシンの以下のディレクトリにTeraTermが導入されていることを前提としています。
    C:\Program Files (x86)\Tera Term\

  • Unixサーバーへはポート22でSSH接続し、パスワードを利用して接続するものとします。

これらの制約については、以下の記事で制約を外した修正版を作成しています。
IBM Security Verify Privilege Vault のカスタムランチャーを作成する(2)

設定手順概要

  1. カスタム・ランチャー「TeraTerm ランチャー」を作成する。
  2. シークレット・テンプレート「Unix Account(SSH)」に、1.で作成したカスタム・ランチャー「TeraTerm ランチャー」をマッピングする。
  3. 動作確認を行う

構成手順詳細

以下の作業は IBM Security Verify Privilege Vaultに管理者アカウントでログインして作業を行います。

1. カスタム・ランチャー「TeraTerm ランチャー」を作成する

Administration > シークレット・テンプレートの画面に移動します。

ランチャー タブに切り替えます。

「作成」をクリックし、以下のようにカスタム・ランチャーを作成します。

項目 設定値
ランチャーのタイプ プロセス
ランチャー名 TeraTerm ランチャー
アクティブ True
カスタム・パラメータを引用符で囲む True
プロセス名 "C:\Program Files (x86)\teraterm\ttermpro.exe"
プロセス引数 "\$MACHINE":22 /ssh /2 /auth=password /user="\$Username" /passwd="\$Password"

プロセス引数の指定方法については、TTSSH command line を参考にします、

2. シークレット・テンプレートへのカスタム・ランチャーをマッピング

Administration > シークレット・テンプレートの画面に移動します。

テンプレート タブにある、「Unix Account (SSH)」をクリックします。

「マッピング」タブに切り替えます。

「マッピングの追加」をクリックします。
「マッピング・タイプ」に作成した「TeraTerm ランチャー」を指定します。
以下のようにカスタム・ランチャーを作成します。

項目 設定値
マッピング・タイプ TeraTerm ランチャー
Domain <ブランク>
Password Password
Username Username

設定したら保存します。

3. 動作確認を行う

既に作成済みのシークレットのうち、シークレット・テンプレート「Unix Account(SSH)」を利用しているシークレットを表示します。

作成、設定した TeraTermランチャーをクリックします。

image.png

TeraTermが起動され、該当のサーバーにログイン可能であることを確認します。
適当に操作し、セッションを終了します。

しばらく待った後、Administration > セッション・モニター を表示し、操作した内容が録画されていることを確認します。

最後に

IBM Security Verify Privilege Vault のTeraTermを使ったカスタムランチャーを作成しました。
この方法では、TeraTermの導入ディレクトリを固定している、TeraTarmのセッションの録画はPuttyランチャーと異なり、実行コマンドは取得できない等、いくつか制約事項はありますが、TeraTermを使って、パスワードを表示せずにUnixにSSHでログインできることを確認しました。

参考

TTSSH command line
TeraTermのコマンドラインの説明

Custom Launchers
カスタムランチャーの作成

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