はじめに
こちらのLTで登壇させていただいた内容を文字起こししました。
24卒新卒の 大賀 愛一郎 @oga_aiichiro です。
新卒で一昨年入社しましたが、同期はすごく優秀だし、SNSでは一生すごい人ばっかり流れてくるしで、
これは負けてられないなと思って必死に頑張っていました。
でも、ある日ドクターストップがかかって、仕事を休むことになりました。
そこから「どうすればメンタルって強くなるんだろう」と色々模索して、今は自分なりの目標を立てて、また前向きに努力できるようになりました。
今回はその過程で得た2つの気づきをお話しします。
エンジニアとしての焦り
エンジニアって、常に学び続けなきゃいけない職業だと思っています。
技術の進化が速いし、(特に最近はAIの進化がすさまじくて、)毎日Xを開くたびに新しいAI情報が流れてくる。
「これ知らないとやばいのかな」と、焦りが止まらなくなっていました。
同期を見ても、技術ブログをバンバン書いていたり、コミュニティの立ち上げや、各技術のプロがいたり、会社の新人賞がいたり。
自分も負けてられないと思って、
- 業務に激しく打ち込んだり、
- 業務が終わった後も勉強したり、
- 休日も個人開発をしたり、
- Qiitaやnoteに学びを毎日共有したり...
と、身体に鞭打って、とにかくインプットやアウトプットをし続けていました。
忍び寄るメンタルダウン
そんな無理した生活を続けていると、だんだん異変が起こります。
体が言うことを聞かなくなってきました。
朝起きられない。
何もやる気が出ない。
世界が灰色に見える。
夜も眠れない。
ここで、病院に行ったり、会社の非常に手厚い協力もあり、一時期仕事を休むことになりました。
正直、最初は焦りと罪悪感でいっぱいで、「休んでいる場合じゃない」と思っていました。
でも、体は動かなくて、焦っても何もできないんですよね。
そこから
- 「どうすれば自分は回復できるんだろう」
- 「そもそもメンタルが強いってどういうことなんだろう」
と、ゼロから考え直すきっかけになりました。
「メンタルが強い人」の定義を間違えていた
そこから得た気づきとして、まず1つ目は、「メンタルが強い人」のイメージが間違っていたのかも、ということです。
僕はずっと、メンタルが強い人って「弱音を吐かず、歯を食いしばって、最後までやり切る人」だと思っていました。
でも、実際に倒れてみて気づいたんです。
そういうタイプの人って、限界まで頑張りすぎて、ある日突然ポキッと折れてしまうリスクがすごく高い。
じゃあ本当にメンタルが強い人ってどんな人なのか?
僕が出した答えは、
「自分が何に弱いかをあらかじめ把握していて、かつ、弱っていることにいち早く気づいて、壊れる前に対処ができる人」です。
言い換えると、「自分のトリセツを持ってセルフメンテナンスできるみたいな人」。
これって早く寝る、みたいなのも当たり前ですけど、自己理解が大切なので、
例えば一例ですけど、なんかすごく嫌なことあったなとか、イライラが止まらないなと思ったら、
気晴らしにショート動画なんか見るんじゃなくて、
僕の場合トイレ行って、水を飲んで、コンビニまで歩いて、好きなプリン買っちゃったら意外と気が落ち着いたりするなとか。
そういった、僕だけの対処法です。
そういう、自分だけの取説をもって、弱ってることに気づいて素早くケアできる人が、長い目で見たら一番強いんじゃないかと思うようになりました。
自分をどう評価するかを他者に依存していた
2つ目の気づきは、「自分をどう評価するかを他者に依存していた」ということです。
そもそも、なぜ自分が壊れるまで頑張りすぎたのかを考えたとき、根っこにあったのがこれでした。
ずっと周りのみんなと自分を比べていたと思います。
「あいつは今頃バリバリ成果出してるのに、自分は何をやっているんだ」と。
Xを開けば、同年代のエンジニアがOSSにコントリビュートしていたり、年収を上げていたり。
見るたびに落ち込んでいました。
でも、ある時気づいたんです。
これって、どんなに良い成果を出しても終わりがない。
誰かに勝ったと思っても、また別の誰かが出てくる。褒めてもらえないと不安になる。
本当に、キリがない。
つまり、他人が頑張っているのは、やる気の材料ではあるけど、頑張らなきゃいけない直接の理由ではないよね、ということでした。
「他人と比較して自分が一番だ!と思える」ことを自信だと思っていたら、辛くなる一方なので、
「他人よりダメなところがあっても、それでも『まあ自分はやれるよ』と信じられるちから」を文字通り自信だと捉えたほうが楽になれるよな、と思っています。
そしたら、昨日の自分より少しでも成長できたら素直に嬉しいし、「次はもっとできるかも」と前向きになれます。
具体的にエンジニアとして言えば、
- 「あの人はKubernetesもTerraformも使いこなしてる」
- 「あの人は毎週個人開発してる」
とか、そういう比較をやめる。
代わりに、「先週の自分はDockerよくわかってなかったけど、今週はちょっとわかるようになった」という比較をする。
これが「自分をどう評価するかを決めておく」ということです。
他人という外部の物差しじゃなくて、自分の中に物差しを持っておく。
まとめ
1つ目は、「自分が何に弱いかを知って、素早くケアする」こと。
自分の弱点を把握しておけば、壊れる前にケアできます。
2つ目は、「日々の成長に気付き、それを自分で評価する」こと。
人と比べるんじゃなくて、昨日の自分と比べる。
そうすれば、小さな成長を素直に喜べるようになります。
長くエンジニアとして走り続けるためには、これらが大事なんじゃないかと思っています。
最後に
もし今「頑張りすぎてしんどいな」と感じている人がいたら、
まずは、ひたすら数日間徹底的に寝てください。
その後でいいので、ゆっくり一つずつ色んなことを試して、
自分だけのトリセツを作ってみてください。
ありがとうございました。
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