広々としたスペースで実施、スタンプラリーで景品ゲットも!
当日のオフライン会場の様子
企業ブース
当日は株式会社FLINTERSオフィスの広々としたスペースに、スクリーンと座席を用意しました。Qiita株式会社・株式会社ビビビット・株式会社たきコーポレーションのブースも設置。企業ブースを回ってスタンプを集めるとガチャガチャを引いて、Qiitaオリジナルグッズが当たるスタンプラリー企画も実施しました。賞品はQiita Tシャツや、新グッズ「Qiitanぷっくりシール」などです。
スタンプラリー企画の賞品のひとつ「Qiitanぷっくりシール」
オープニング&Qiitaからのお知らせ
オープニングで諸注意などをお知らせしたあと、「Qiitaからのお知らせ」として、Qiitaのプロダクトマネージャーより、生成AI時代におけるエンジニアのアウトプットの変化とQiitaの今後の方針をご紹介しました。
エンジニアがアウトプットをする理由は、AI普及後も「感動・驚き・興奮を伝えたい」「キャリア資産として残したい」などは不変である一方で、求められるコンテンツはAIに代替されない「体験や選択の背景を描くオリジナリティ」や「最新技術などのタイムリーさ」が大事になってくるとお伝えしました。また、発信手段が記事・登壇・動画・ポッドキャストなどに多様化することや、情報の受け取り方が「課題解決型」から「好奇心起点」へと変化することにも言及しました。
これを受けQiitaは、2026年7月にベータ版で公開した「スライド機能」などによって、多様な発信の場や質の高い情報と出会える環境を整え、エンジニアの成長を支える基盤をめざしていきます。

会場スポンサーセッション:AI時代に学んでよかったこと — 「レバレッジが効く」知識の話

続いては株式会社FLINTERSの野崎氏より、「AI時代に学んでよかったこと — 『レバレッジが効く』知識の話」というテーマでの発表です。AI活用によりコードを書く速度そのものやGit操作などの定型作業などは大幅に効率化できる一方で、以下3点の「判断や合意」は人間が担う必要があると指摘しました。
- プロトタイプを「育てるか捨てるか」の意思決定
- タスクの優先順位(何を先にやるか)の選定
- ステークホルダーとの最終合意
残された課題に対応するビジネススキルの重要性に触れつつ、エンジニアには時代ごとにAIの限界を見極め、役割を自覚して行動することが求められると結びました。
QiitaユーザーLT:Webの技術とガジェットで子どもも大人も楽しめるワクワク体験を提供する

続いてはQiitaユーザー名@youtoyさんより、「Webの技術とガジェットで子どもも大人も楽しめるワクワク体験を提供する」をテーマに、子どもも大人も楽しめる数々の自作体験型コンテンツが紹介されました。
ブラウザ上で動作するMediaPipe(JS版)や WebGLのシェーダーを活用し、手の動きや音などの入力を検知させて、効果的なビジュアルを出現させるWebアプリを作成。言語や年齢を問わず直感的に楽しめる設計により、国内外のSNSや地域イベント、保育園などで子どもから大人まで幅広い層を魅了しています。
今後も「人による何かの入力に反応して、何かの出力が返る」、インタラクティブな体験型展示を作り、ワクワクする体験価値を届けていく姿勢が示されました。
QiitaユーザーLT:AIエージェントがあれば技術書なんてすぐ書けるでしょ→無理でした

続いてはQiitaユーザー名@watanyさんより、「AIエージェントがあれば技術書なんてすぐ書けるでしょ→無理でした」というテーマで、書籍執筆における生成AI活用と「AI臭い文章」からの脱却に関する試行錯誤が語られました。
AIが出力する定型的な語彙や不自然なリズムといった違和感を解消すべく、自身の過去記事を学習させて文体や構成を模倣させる手法や、音読によるリズム確認、部分的なヒューマン・イン・ザ・ループを導入して検証した例についてお話しされました。結果として「とりあえず大量の文を出力する」と「書籍としての品質」の間にはギャップがあるため、まずは書きやすい箇所は手を動かして書いて、手が止まってしまう箇所ではLLMに出力させて早い段階で失敗例を知る方が良いとのことです。
最後には、現状は高性能なモデルを活用しつつ、人間が納得感を持ってレビューと修正を行うアプローチが最適であると結びました。
基調講演:JavaScript Engineを作った話(AIといっしょに)

続いては一般社団法人 Japan Node.js Association 代表理事である古川(@yosuke_furukawa)さんより、「JavaScript Engineを作った話(AIといっしょに)」というテーマで発表いただきました。
本セッションでは、生成AIと共にJavaScript(JS)エンジンを自作した体験と、そこから得た学びが語られました。
登壇者は、AIを業務に使うだけにとどまらず好奇心を満たす道具として活用し、JSエンジンの構築に挑戦。Tokenize、Parse、バイトコード生成、JITコンパイルという4段階の仕組みを紐解き、 JavaScriptエンジンであるV8の先進的な構造やJITによる劇的な高速化のデモを実演。AIに依存するだけでなく、好奇心を持って見識を深め、技術の深層を探求しつづける姿勢を大切にしてほしいと伝えられました。
QiitaユーザーLT:AIエージェントに財布を渡す日 ― 承認付き”買い物エージェント”を作って実演

続いてはQiitaユーザー名 @yama3133 さんより、「AIエージェントに財布を渡す日 ― 承認付き”買い物エージェント”を作って実演」というテーマで、その安全な運用・設計パターンについて語られました。
Amazon Bedrock AgentCoreの登場や、Coinbase開発の決済プロトコル「x402」による自動課金などを紹介。「AIエージェントに財布を渡す」方法として、「自律モード」と「承認モード」の2つの設計が提示されました。低リスクな決済は上限金額(スペンディングリミット)を定めて自律処理させる一方で、高額取引や不可逆な処理では人間が確認する「承認ゲート」を挟む重要性を説明。リスクに応じて「自律」と「承認」を使い分けるという方法が、安全なエージェント設計の型として紹介されました。
AIに決済権を委任する際は、まずはガードレールを設計し、段階的に導入すべきだと結論付けました。
QiitaユーザーLT:20万行級レガシーシステムをAI駆動でモダナイズ・本番移行した実践知

続いてはQiitaユーザー名@hiroto_aibaraさんより、「20万行級レガシーシステムをAI駆動でモダナイズ・本番移行した実践知」というテーマでお話しいただきました。
仕様書が存在しない20万行規模の商用Webサービスを、元の振る舞いを完全再現する形で全面書き換え・本番移行するために、自動化と品質担保の両方をめざした試行錯誤の結果、どのような方法論に行き着いたかが共有されました。
仕様書がないブラックボックス状態のシステム移行において、「ゴールデンマスター法」による新旧の振る舞い比較を実施し、AST解析などで決定論的にテストシナリオを自動抽出しつつ、不完全性を検知・修正するループ構造を組み込むことで、1人かつ4ヶ月という短期間で本番移行を完遂しました。
確率的なLLM実装と決定論的な品質保証プロセスを分離し、検証可能な仕組みを構築することこそが、自動化と品質を両立させる鍵であると結論付けました。
QiitaユーザーLT:スマホの一文プロンプトでAIが画面操作して旅行予約する世界を試してみた

Qiitaユーザー名@carol0226さんによる「スマホの一文プロンプトでAIが画面操作して旅行予約する世界を試してみた」では、「Project Opal」という技術を使い、クラウドPC上の画面をAIが直接操作するデモが実演されました。スマホから送った行き先や日程の指示に基づき、AIがGoogle Mapsを使ってフィージビリティを確認し、航空会社のサイトでの航空券の予約、ポイ活サイトを経由した宿泊予約サイトでの宿検索などを実行する様子が示されました。
APIがないシステムでも人間向けUIを介して操作できる可能性が示される一方、セキュリティ認証などでは人間の介入が必要であり、安全についても語られました。
Qiita Tech Festa プレゼント企画結果発表

続いては、Qiita Tech Festa 2026で実施された各種プレゼント企画や、記事投稿コンテストの結果発表が行われました。主な発表内容は以下の通りです。
- スポンサーテーマ賞:ClickHouse株式会社やZVC JAPAN株式会社、株式会社エーアイ・アンド、株式会社構造計画研究所などの協賛テーマで選出された優秀記事を表彰
- 選んで参加アウトプット大会:「シャキッとコーヒー派」チームが優勝
- オーガナイゼーション対抗戦:KDDIアジャイル開発センター株式会社が総合いいね賞および11名以上部門で1位を獲得。10名以下部門は株式会社ドットログが優勝
- 個人・記事数部門:個人いいね上位者や、期間中に10記事・20記事以上を投稿した多数の参加者を称賛し、オリジナルグッズ等の進呈を発表。
詳細はQiita Blogにて発表しております!
https://blog.qiita.com/qiitatechfesta-2026-presents/
基調講演:AIで楽になるはずが、なぜ疲れる? 27社の現場に学ぶ「5つのAI疲れ」

続いては株式会社キー・プランニング 代表取締役の木下 雄一朗さんより、「AIで楽になるはずが、なぜ疲れる? 27社の現場に学ぶ『5つのAI疲れ』」というテーマで発表されました。
生成AIの普及に伴い開発スピードが向上した一方で、現場では「レビュー負荷」「情報追跡による疲弊」「コードを書くやりがいの喪失」「隙間時間の消失」「孤立化」という5つの疲弊パターンが生じていると指摘。
これらに対し、AIレビュワーを導入し、人間の介入度合いを設計する、属人化からの脱却と体制化、自律型AIエージェント(Devinなど)の活用による「任せて忘れる」プロセスの構築、さらには適度な運動といったフィジカル面のケアも含め、仕組みで乗り越える重要性が示されました。
QiitaユーザーLT:なぜそのキーボードを使っているんですか?

続いてはQiitaユーザー名@kanekanekanekoさんより、「なぜそのキーボードを使っているんですか?」というテーマで、入力作業の効率化と快適性を追求した「1年間のキーボード探求の変遷」が語られました。
LLMの普及に伴いコードを書く機会が減り、タイピングがボトルネックになったと感じたため、標準的なQWERTY配列に疑問を抱き、AZIK入力や分割キーボードへ変更するなど、改善を試行。小指の負担や試験対策による一時的なQWERTY復帰を経て、手元を動かさずに操作できる一体型トラックボール付き分割キーボードへと到達しました。
現在はメジロ式速記を練習しており、自分に合った入力環境を見直し、その選択理由を言語化することの面白さと意義が示されました。
会場スポンサーセッション:大きな表現(キャンバス)と、細やかな技術(コツ)

最後のセッションでは、株式会社たきコーポレーションの國井さんによる「大きな表現(キャンバス)と、細やかな技術(コツ)」というテーマで、登別マリンパークニクス内に制作した大型イマーシブ(没入型)空間プロジェクトの裏側が語られました。
表示領域110㎡の超大型LEDスクリーンを用いて、過酷な冬の現地で3ヶ月間に及ぶ設計を完遂。人間と同等の距離感やスケールで魚やオブジェクトを体感できるよう細かに映像を調整したほか、高負荷なUnreal Engineの最適化を実施しました。
ソフト側を追求する中で発生したフリーズの原因がハード初期不良であったという教訓にも触れつつ、現在も来場者を魅了する大規模デジタル演出の現場のリアルが伝えられました。
クロージング

以上、全12セッションを終え、Qiita Tech Festa Day 2026は幕を閉じました。オフライン・オンラインともにご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
今後のお知らせ
Qiitaでは今後も、様々なイベントを実施してまいります。2026年9月10日(木)には、東京・五反田で「Qiita AI Summit AI駆動開発を実現するエンジニアリング戦略」を開催します。t-wada(和田 卓人)さんなど、豪華ゲストの方々をお呼びします。参加費は無料。気になる方は、ぜひ公式ページで詳細をチェックしてみてください!