オンラインの学びをオフラインの熱狂へ。「Qiita Conference 2026」で初のアフターイベント開催レポート
〜AI時代のエンジニアリングを語り尽くした熱い1日をレポート〜

こんにちは、Qiita Zine編集部です!
2026年5月30日(土)、Qiita株式会社(以下、Qiita)は、さくらインターネット株式会社の東京支社のスペースをお借りして、「Qiita Conference 2026」の締めとなるアフターイベントをオフラインで開催しました。前身のイベントから5年目で初のオフラインイベント開催となりました。当日は数百名の参加申込希望者の中から抽選による当選者約100名のエンジニアの皆さんが集まり、大盛況となりました。
オンラインでの学びをさらに深め、これからのAI時代におけるエンジニアの「可能性」を追求した当日の様子を、本記事でお届けします。
イベントページ(開催終了):https://qiita.com/official-campaigns/conference/2026
目次
- 「Qiita Conference 2026」初のアフターイベントに込めた想い
- アフターイベント開幕!エンジニア同士の距離が縮まる和やかなスタート
- 【さくらインターネット】「さくらのAI」が描く、国内完結型・安心安全なAIインフラの未来
- 【パネルディスカッション】AI × 人で圧倒的成果を出すエンジニアリング
- 【PE-BANKセッション】メタバース空間の質を高める「空間配置」と「音響設計」
- 【ゲストセッション】これからのエンジニアに求められる役割と「正しさの保証」
- 【クロージング】偶然の出会いや発見こそが、オフラインイベントの価値
- 【懇親会】現場のリアルな課題を語り合う!圧倒的熱量に包まれた濃密な交流タイム
- まとめ&今後のQiitaイベントのお知らせ
- 「Qiita Conference 2026 Autumn スポンサー募集のお知らせ」
「Qiita Conference 2026」初のアフターイベントに込めた想い
「Qiita Conference」は、日本最大級のエンジニアコミュニティ「Qiita」が開催するテックカンファレンスです。ゲストスピーカーによる講演や参加各社のセッションを通じて、技術的な挑戦や知見を共有し、新たな世界を見つけるきっかけの場を創出してきました。
年々規模を拡大し、今回の「Qiita Conference 2026」では7,000名以上の方に参加申込をいただく一大イベントへ成長しました。今回は3日間のオンライン開催に加え、初の試みとして「オフライン限定のアフターイベント」を企画。
その背景にあるのは、「AI時代で情報収集が便利になった今だからこそ、人と人とが直接交わる『オフラインの熱量』を提供する場を創りたい」という想いです。場所の制約を超えた「オンラインの学び」と対面だからこそ感じ取れる「オフラインの熱量」を融合させることで、次世代のエンジニアリングを牽引するコミュニティの場であることをめざしました。
アフターイベント開幕!エンジニア同士の距離が縮まる和やかなスタート
当日はメイン会場とサテライト会場の2つをご用意していました。受付開始とともに、続々とお越しいただきました。
メイン会場やサテライト会場には、本イベントのスポンサー各社によるブースも設置。受付開始早々に、各ブースではスポンサー各社と参加者による直接の意見交換が行われたり、メタバース空間の体験ができるブースでは行列が見られました。

イベントは、Qiita株式会社 プロダクト開発部 部長である清野の挨拶で幕を開けました。また本イベントは抽選制のため参加者同士の面識がないと考え、オフラインだからこそ「エンジニア同士のコミュニケーションの機会」を作ってほしいという想いから、隣の人との挨拶タイムを設けました。メイン会場・サテライト会場ともに、和やかな雰囲気でお話しする様子が見てとれました。当日のタイムテーブルや豪華な参加特典、運営からの諸注意がアナウンスされ、会場の期待感が高まる中で最初のセッションがスタートします。

メイン会場の様子

サテライト会場の様子
【さくらインターネット】「さくらのAI」が描く、国内完結型・安心安全なAIインフラの未来
最初のセッションでは、会場を提供してくださったさくらインターネット株式会社より登壇し、海外サービス利用の増加に伴う「デジタル赤字」の現状に触れながら、多様なAI活用を支える国内AI基盤の重要性について説明。あわせて、さくらインターネットの取り組みとして、エンジニア向けの生成AI向け推論API基盤「さくらのAI Engine」と、非エンジニアでも月額固定で簡単に構築できる、国内完結型の生成AI業務支援サービス「さくらのAIソリューション」の2軸を展開すると語りました。

金融や自治体など機密情報を扱うセクターの要望にも応えつつ、官民・教育機関と連携して生成AIの社会実装を盛り上げたいという、同社ならではの展望で締めくくられました。
【パネルディスカッション】AI × 人で圧倒的成果を出すエンジニアリング

続いては、株式会社DeNA AI Linkの佐々木 亮さん、KDDIアジャイル開発センター株式会社の御田 稔(みのるん)さんをゲストに迎え、Qiita清野がモデレーターを務めるパネルディスカッションへ。

テーマは「AI × 人で圧倒的成果を出すエンジニアリング〜個人のスキル再定義と、爆速で進化する開発組織のリアル〜」。現場の最前線で活躍する3人による、本音の議論が交わされました。
本パネルディスカッションでは、AIツールの導入により開発速度が劇的に向上した昨今、「人間の意思決定が増え、人間側がボトルネックになる」という脳のオーバーヒート状態が課題として挙げられました。また、誰もが高品質な成果物を作れるコモディティ化が進むであろう今後は、「その製品にどのようなストーリーを込めるか」や、開発者・組織そのものの「ブランド力(ファン作り)」がますます重要になると指摘されました。
さらに新人育成については、安易なAI依存が学びの機会を奪うリスクを指摘。「プロセスの段階ごとにAIと対話させる」など、AI共存を前提とした新たな育成マネジメントの必要性が共有されました。
【PE-BANKセッション】メタバース空間の質を高める「空間配置」と「音響設計」
続くPE-BANKのセッションでは、同社が主催し、メタバースプラットフォーム「cluster」を会場とするオンラインイベント「ProTechOne」の事例をもとに、クラスター株式会社の野村氏が登壇。メタバース会場設計における「空間配置」と「音響設計」の2つのアプローチが紹介されました。

空間配置では、ロードなしでスムーズに移動でき、イベントの一体感を得られるよう、ステージと最大10個のスポンサーブースが一度に視野に入る設計を採用。これにより、参加者の自発的な回遊を促しました。
音響設計では、リアルの展示会のような音の広がりを再現。ステージやブースの音をあえてその周辺だけに届ける音声システムを実装し、参加者が移動するだけで聴きたい音を自然に選択できる環境を構築しました。
【ゲストセッション】これからのエンジニアに求められる役割と「正しさの保証」
イベントのラストを飾るゲストセッションには、なるセミ代表であり、株式会社コドモン所属の成瀬 允宣氏が登壇。

AI技術が急速に発展する中で、「人間によるコードレビューの必要性やそのあり方」という、開発者にとって非常にホットなテーマについて、QAを交えながら持論を展開しました。
ホワイトボックスからブラックボックスへのシフト
成瀬氏は、将来的には「人間がコードそのものを見なくてよい世界」が広がると予想。AIによる自動生成の規模が大きくなれば、すべてのコードを目視でチェックすることは物理的に不可能になるためです。これに伴い、開発現場はコードの中身に依存する「ホワイトボックステスト」から、入力に対する挙動や成果物を検証する「ブラックボックステスト」へシフトしていくと語りました。
人間に求められるのは「上流工程での責任の取り方」
コードの細部を追えなくなる世界で重要になるのは、「AIが人間の意図通りに動いているか」をシステム全体で検証する仕組みです。人々は要件定義や「正しく動いていること」を証明するためのテスト基準を策定する役割に専念し、その基準に基づきAIが自律的にテストを回して品質を担保するという、より上流工程での「責任の取り方」が主流になります。
コードの記述や修正はAIに任せつつ、それが要件や信頼性を満たしているかという最終的な「正しさの保証」を設計することこそが、今後の人間に求められる役割になるという洞察に、会場は真剣に耳を傾けていました。
【クロージング】偶然の出会いや発見こそが、オフラインイベントの価値
全セッションが終了し、クロージングにはQiita株式会社 代表の柴田が登壇。来場者、会場を提供したさくらインターネット社、スポンサー各社への深い感謝を述べました。

「今年からオフラインイベントにも力を入れようと考え、今回は本格的な挑戦として100人の来場を目標に掲げていました。結果として500人以上の申込をいただき、抽選を行うほど多くの皆さまに興味を持っていただけて本当に嬉しいです」と喜びを語りました。
さらに、これからのAI時代における「オフラインイベントの重要性」について、次のようにメッセージを投げかけました。
「AIは自分の知識や経験以上のことを返すのは難しく、想像を超えたものを生み出すのはまだ得意ではありません。一方で、オフラインイベントでは、人と人が直接関わることで『偶然の出会い』や『新しい発見』がポッと生まれる印象があります。」
今後、このようなリアルな場がますます大事になると思います。Qiitaとしても、そのような出会いや発見が生まれるイベントを継続して開催していきますので、Qiitaのイベントを見かけたら『とりあえず参加してみるか』と、ぜひ気軽に飛び込んできてください!」
【懇親会】現場のリアルな課題を語り合う!圧倒的熱量に包まれた濃密な交流タイム

その後行われた懇親会では、乾杯の合図とともに、参加者同士や登壇者がセッションの枠を超えて熱く語り合い、あちこちで新たな繋がりやアイデアが生まれていました。「自社でのAI導入のリアルな悩み」や「セッションで得た知見をどう現場に落とし込むか」といった実践的な議論が交わされ、AI時代の最前線を牽引するエンジニアの熱量に包まれました。中にはオフラインイベントへの参加が初という方も。様々な方法で本イベントを見つけてくださり、最後には「楽しかった」「学びになった」という声も聞くことができ、運営一同とても嬉しく思っています。
また、今回登壇いただいた3名の著書や、Qiitaオリジナルグッズを参加者の方に抽選でプレゼントする企画も実施しました。直筆サイン入り・メッセージ入りの書籍プレゼントに会場の盛り上がりも最高潮となり、熱量の高いまま幕を閉じました。

まとめ&今後のQiitaイベントのお知らせ
初のアフターイベント開催となった「Qiita Conference 2026」は、エンジニアの熱気に包まれたまま大盛況のうちに幕を閉じました。技術の進化を肌で感じつつ、リアルなコミュニティの価値を再発見できる素晴らしい1日となりました。ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
次回はぜひ、あなたも熱狂の渦に飛び込んでみませんか?
Qiitaでは、今後もエンジニアの皆さまの知見を広げ、繋がりを深めるイベントを多数企画しています。ぜひチェックして、次回のイベントでお会いしましょう!
「Qiita Conference 2026 Autumn スポンサー募集のお知らせ」
現在、「Qiita Conference 2026 Autumn」及び「Qiita Conference 2026 Autumn アフターイベント」に協賛いただける企業様を募集しています。
さらにパワーアップしたイベントを企画しておりますので、ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。