全10チームから素敵なプロダクトが続々!「Qiita Hackathon 2024」本選イベントレポート

こんにちは!Qiita Zine編集部です。2024年10月19日(土)・20日(日)の2日間で「Qiita Hackathon 2024」本選を、東京都渋谷区にあるGMO Yours・フクラスで開催しました!9月に開催された予選を突破した合計10チームが参加。どのようなプロダクトが生まれたのでしょうか。本レポートでは、本選会場での様子や、発表されたプロダクトなどをご紹介します。

審査員紹介

鹿野 壮
Ubie株式会社 プロダクトエンジニア
九州大学芸術工学部音響設計学科を卒業後、Ubie株式会社でフロントエンドの仕事をしています。とくにTypeScript・CSSが好きで、暇があればコードを書いています。勉強会・技術SNS・X(Twitter)などで積極的に技術情報を発信中。CSS Nite 2017〜2019ベストセッション受賞。TechFeed Pro公認エキスパート
桜庭 洋之(@zaru)
株式会社nanabit 代表取締役
中学生でインターネットに出会いプログラミングにはまる。自宅サーバやルータ自作をし、大量トラフィックサービスを運営してきた。現在は、株式会社nanabitを起業し、設計や開発プロセスの支援を中心にさまざまな開発をしている。何の役にも立たない「無駄だけど面白いコード」を書くのが好き。著書に『コードが動かないので帰れません!』(共著)がある。
広木 大地
株式会社レクター 代表取締役・一般社団法人日本CTO協会理事
2008年に株式会社ミクシィに入社。同社メディア開発部長、開発部部長、サービス本部長執行役員を務めた後、2015年退社。株式会社レクターを創業。技術経営アドバイザリー。著書『エンジニアリング組織論への招待』がブクログ・ビジネス書大賞、翔泳社技術書大賞受賞。一般社団法人日本CTO協会理事。朝日新聞社社外CTO。
清野 隼史
Qiita株式会社 プロダクト開発部 Qiita開発グループ マネージャー
アルバイトを経て、2019年4月にIncrements(現 Qiita株式会社)へ新卒入社。入社後はQiita、Qiita Jobsのプロダクト開発や機能改善などを担当。2020年1月からQiitaのプロダクトマネジメントとメンバーのマネジメントを行う。
出口 裕貴
Qiita株式会社 プロダクト開発部 デザイングループ マネージャー
アルバイトを経て、2020年4月にIncrements株式会社(現 Qiita株式会社)へ入社。現在はQiitaが展開するサービス全般のデザイン・Qiitaのプロダクトマネジメントに関わっている。UI, UX, フロントエンド周りのことを発信するデザインテクノロジストを標榜している。

Qiita Hackathonとは

Qiita Hackathon(キータハッカソン)とは、Qiitaが主催する、ハッカソン形式のイベントです。オンラインの予選と、予選を通過したチームによるオフライン会場での本選、
計2回のハッカソンを行います。エンジニアコミュニティを盛り上げ、さらなる発展を目指します。

「Qiita Hackathon 2024」本選、テーマは?

ついに「Qiita Hackathon 2024」本選1日目がスタートしました!10時からのオープニングでは、本選2日間の流れや審査員をご案内。また参加する各チームの代表者に1分ほどでチーム紹介をしてもらい、ハッカソンに対する意気込みもいただきました。また本選のテーマもオープニングで発表しました。予選・本選ともに、テーマは当日発表です。今回のテーマは…?

「アイデンティティ」です!さて、このテーマに対して、どのようなプロダクトが生まれるのでしょうか。今回は、最優秀賞を受賞するチームに賞金50万円を贈呈。またスポンサーの株式会社ブイキューブ様にもAgora Go Real賞として、受賞チームには商品「Amazonギフトカード30万円分」が贈呈されます。

1日目はオープニングが終わると、18時までハッカソンです。朝のテーマ発表から各チームとも議論が続いていましたが、内容がまとまってきたのか気になるところです。

本選2日目、成果発表・表彰式・懇親会など盛りだくさん

本選2日目がスタートです!みなさん昨日の疲れは取れているでしょうか。もしかすると夜遅くまで続きをしていて、あまり寝られなかった方もいるかもしれませんね。成果物発表用の提出物〆切は14時なので、ハッカソンの時間は残すところあと3〜4時間です。ラストスパート、力一杯がんばってください!

お昼になると、チーム内でスライド作成・スクリプト作成・開発と手分けして作業する姿が見られました。提出物〆切の時間まであと1〜2時間ほどですが、みなさん落ち着いて、穏やかな雰囲気で作業されている印象です。

ちなみに本日のお昼ごはんは「ヒレかつサンド」。Qiitanもニッコリです!

成果発表

参加チームとそれぞれが開発したプロダクト名
Qiita Hackathon 2024 本選 成果物プレゼンテーションの様子はこちら(https://youtu.be/tImB4Ba-vxc )からご覧いただけます

いよいよ成果発表の時間です。全10チームがそれぞれ5分の持ち時間で発表し、そのあと審査員よりコメントをいただきました。今回はいくつかのチームを抜粋してご紹介します!

守護霊を通じて、思いがけない出会いを「SyncGuardian」


チーム「マンホールは大体円形」はアイデンティティを「個性」とイメージし、そこから自分とは異なる個性 = アイデンティティを持った人とコラボラーションすれば、もっと新しい価値が生み出せるのではないかと考えました。そこで、守護霊を通じて思いがけない出会いを提供する「SyncGuardian」を開発。

趣味嗜好や属性に共通点が少なくても思いがけない出会いから化学反応が生まれることに着目し、一方で所属するコミュニティの外につながりを持つハードルが高いことにも触れました。「SyncGuardian」では、診断に答えると自分だけの守護霊が作成され、その守護霊が新しい出会いを探してくれます。アプリケーションは、一部を除いてすべてCloudflareで動作する技術選定になっており、診断コンテンツではOpenAIが使用されています。

審査員の桜庭 洋之(@zaru)さんからは「共感するテーマで頷きながら聞いていました。守護霊が出てきたあたりからはすごい発想だなと思い、守護霊同士で会話するのを見ている絵を想像すると、使ってみたいなという気持ちになりました。技術的にも尖ったというか、先端の技術が使われていますね」とコメントをいただきました。

「ばけちゃん」がどんどん変化・進化していく「ばけらいふ」

チーム「📮 (red-post)」は、思い出や経験がその人らしさを作り上げており、その思い出や経験を表す何かがアイデンティティの権化になると考えました。それらを手軽に蓄積できて、一目で分かったらちょっと嬉しい気持ちになるのではと発想し、「ばけらいふ」というアプリケーションを作成しました。

日々自分が経験したことや感じたことを自分だけの「ばけちゃん」に伝えることで、ばけちゃんがどんどん成長・変化していきます。楽しそうなことをいうと「ばけちゃん」がハッピーな感じに変化したり、ネガティブなことを話すと口がモンスターのように開いて若干怖い感じに変化します。フロントエンドにはRemix、バックエンドにはHono、インフラにはCloudflareが使用されています。

審査員の広木 大地さんからは「すごく面白くて、とあるゲームのキャラクターを彷彿させるようなアプリケーションでした」とコメントをいただきました。

表彰式

つづいて表彰式です。さて、どのチームが受賞するのでしょうか。冒頭でもお伝えした通り、今回はAgora Go Real賞(Amazonギフトカード30万円分)と最優秀賞(賞金50万円)をご用意しています。

Agora Go Real賞 受賞チーム

まずはAgora Go Real賞の発表です。受賞チームは…。

「サトリラボ」です!おめでとうございます🎉

「サトリラボ」は、アイデンティティと自己肯定感は切っても切れない存在であることに着目し、また国内外で自己肯定感の有無に関する調査を例に出し、自己肯定感の低下が多くの先進国で問題になっている点を課題に取り上げました。例として、自分がファシリテーションをしたミーティングがあまり盛り上がらないとか、一方で良くない盛り上がり方をしてしまって議論が白熱してしまい、結果消耗してしまうとか。そのような悩みを解決するために、アイデンティティを守ることができるような体験を提供する「🎥YOU-YOU-ID」を開発。

ビデオ通話でポジティブな反応をすると「ムードメーカー」「熟練のナイス回し」「ナイスアイデア」など、自己肯定感を上げてくれるアニメーションが出ます。反対に議論が良くない方向へ白熱したときには警告が出て、それでも収まらない場合には強制的に全員休憩させます。身近で感じる課題かつ、社会問題にアプローチしたプロダクトです。

最優秀賞 受賞チーム

つづいて最優秀賞です。受賞されたチームには、賞金50万円が贈られます。受賞したチームは…?

「じもと」です!おめでとうございます!

「じもと」は、様々な側面から相手を探せる、友達お墨付きの信頼マッチング「トモパ」を作成しました。「じもと」メンバーAさんに関する、他メンバーの意見を例に、このアプリを企画した経緯が説明されました。

昨今一般的になりつつあるマッチングアプリ。その自己紹介に、Aさんは「カフェ巡りと運動が好きです」と書いているそう。しかし「じもと」メンバーでありAさんと長い付き合いのあるBさんによると、「カフェ巡りをしているところを見たことがない。一方で、美容が好きで勉強熱心だったり、褒め上手だったり、高校生のときにボランティア活動をしていた、真面目なところもある」と、自己紹介には書かない魅力を知っています。

「トモパ」では、友達が記入したプロフィールを見て多方面から相手を知ることで、さらに良いマッチングができるシステムになっています。従来のアプリだと一面のみからの視点が、「トモパ」によって複数の視点から相手を見つめることができます。また紹介者と合計4人で、ビデオ通話をすることもできます。

審査員の鹿野 壮さんからは「非常に面白くて感動しました。私も結婚しているのですが、妻の知り合いが『こんな良いところがあるよ』と言ってくれることが多く、良さに気づくことがありました。自己アピールではなくて他の人が見るその人の魅力はなかなか伝わりづらいところがあるかなと思います。従来のマッチングアプリの課題を根本から解決する、すごく良いアプリだなと思いました」とコメントをいただきました。

全員で記念撮影

表彰式のあとは、「Qiita Hackathon 2024」オフライン会場に集まった皆さんで、記念撮影をしました!2日間、本当にお疲れさまでした。

懇親会

最後はドリンクや食べ物を片手に懇親会を開催。気になるトピックについて聞いたり、普段の業務ではどのようなことをしているかを話したり、わきあいあいとした雰囲気でした😊

話を聞くと、今回のハッカソンでは普段の業務内容とは異なる役割を担った方もいて、「自身にとって新しい技術に触れられて面白かった」など、運営としても嬉しい言葉をいただきました。

今後もQiitaでは、エンジニアのみなさまにとって価値ある情報や機会を提供してまいります。様々なイベントを企画・開催しますので、ぜひQiita公式イベントページXなどでチェックしてみてください!

Qiita Hackathon 2024 公式サイトはこちら(開催終了)

Qiita Hackathon、共催ハッカソンにご興味のある企業さまはこちらから

本キャンペーンはQiita株式会社による提供です。
本キャンペーンについてのお問い合わせはAmazonではお受けしておりません。
Qiita運営スタッフまでお願いいたします。
Amazon、Amazon.co.jp およびそれらのロゴは Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。

  1. 「中高生国際Rubyプログラミングコンテスト2024 in Mitaka」の最終審査会を開催します
  2. Qiitaニュース | ITエンジニアがホームラボを持つ理由