はじめに
AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナルに合格するまで〜アソシエイト編〜の続きです。今回はプロフェッショナル編です。
SAA取得後4ヶ月でSAPも無事一発で合格することができました。
SAP試験について
詳細は公式ページを参照。
難易度
SAA試験の上位試験で、AWS認定試験最難関との噂。
AWS認定より抜粋
受験対象は
AWS におけるシステムの管理および運用に関する2年以上の実務経験を持つソリューションアーキテクト担当者を対象としています。
となっています。資格の取得だけなら実務経験2年も必要ないですが、受験した感触として、アソシエイトよりもかなり幅広い知識に加えてしっかり考える力が問われている印象でした。
試験形式など
- 実施形式
テストセンターまたはオンラインプロクター試験
- 時間
180分間 - 問題数
75問 - 受験料金
30,000 円(税別)/ 模擬試験 4,000 円(税別) - 言語
英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字)
実施形式はアソシエイトと同じです。違う点は試験時間
、問題数
、受験料金
です。SAA合格時に受験料を半額にしてくれるクーポンがもらえているはずなので使いましょう。16,500円も安くなります。
点数は100~1000点(スケールドスコア)で採点され、合格ラインは750点です。試験時間は180分という長丁場ですが、問題数も75問と多く、時間に余裕はありません。1問あたり2分から2分半くらいのペースで解いていってギリギリ終わるくらいです。しかも1問1問しっかりボリュームのある長文で選択肢も文が長い(おまけに翻訳の質が悪く英語と切り替えながらじゃないと正しい要件が掴めない)ので、問題文と選択肢から要点を素早く読み解いて回答しないといけません。また傾向として暗記していればパッと答えがわかるような問題は少ないです。そもそも選択肢には実際に実現可能なものが複数含まれている場合も多く、その場合は「最適なものを選択」といった問題文になっているので設計の原則に従ってより最適な選択肢を選ぶ必要があります。このようにAWSの幅広い知識に加えて、180分間の試験に耐える集中力、文章から的確に重要な情報を抽出する読解力、どれも正解に見える選択肢から正しい答えを選択する判断力が求められます。アソシエイトに比べて段違いに難しいなというのが正直な感想です。。
利用した教材など
購入教材は以下の3つです。例のごとくUdemyの講座は必ずセール時に買うようにしましょう。
- Ultimate AWS Certified Solutions Architect Professional 2020
- AWS 認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル模擬試験問題集(全5回分375問)
- AWS WEB問題集で学習しよう
Ultimate〜
は英語ですが、SAP試験で理解しておく必要があるポイントを押さえてくれています。きっちり通しで試聴するというよりはざっと流し見て、模擬試験やりながら弱いところを集中的に見返すという使い方をしました。
プロフェッショナル模擬試験問題集
は繰り返し演習用に使いました。180分で本番形式の問題を75問解く訓練にはなります。ただ問題が本番試験のものに近いかと言えば微妙だった気がします。とはいえ勉強になる問題ばかりなのでやってよかったと思います。
WEB問題集
は最後の4日間くらいで補強のために利用しました。7問単位で解いて解説読んで、って感じでサクサク進められるのでやりやすかったです。プロフェッショナル模擬試験問題集
より本番試験に類似した問題が多かったかなという印象です。全部やり切る前に本番を迎えてしまったので、もしかしたら最後まで演習問題やってたらもっと自信を持って答えられる問題は多かったのかも?
購入教材以外では、以下のようなものを利用しました。公式のトレーニングやドキュメント系。
あとはqiitaにまとめ記事書いてくれてる人がいたので試験前の総ざらいに使いました。情報が更新されているかは各自確認してください。
勉強の流れ
- Udemyの
Ultimate〜
講座をざっと視聴 - Udemyの
プロフェッショナル模擬試験問題集
を本番形式で1周 - 間違えた問題を見直して弱い分野を
Ultimate〜
で補強 - 必要に応じて、AWSコンソールで実際に触ってみる
- 全模擬試験で9割くらい取れるように2~4を繰り返し(3周くらいしたかな)
- 公式の模擬試験(SAA合格時の特典の無料チケットを利用)
-
WEB問題集
で最後の追い込み
おわりに
SAP試験について
でも書いた通り、試験はかなり難しいです。難しさの最大の理由は試験時間の長さ+問題の量の多さだと思います。正解とそれ以外の違いがかなり微妙な問題はじっくり時間をかけて解きたいので、知識があればすぐに正解を導き出せるタイプの問題は瞬殺で次に行けるようにしておきたいところですね。エッジケースを押さえておくとすぐに間違いの選択肢を消去していけるのでそういう問題はかなり楽になります。(例えば、api gatewayを使う場合のタイムアウト設定の上限、作成できるIAMユーザの上限など)
また、問題文の最後の一文もしっかり読む癖を付けましょう。「最適なものを選べ」なのか、「コスト効率の良い方法を選べ」なのか、で選択が変わってくる場合もあります。求められる要件とそれを満たすどのような答えが求められているのかをしっかり把握して答えるようにしましょう。
最後は根性論ですが、諦めずに頑張ることです。私は受験日の5日前くらいに最後の仕上げのつもりで公式の模擬試験を受けたら5割くらいしか取れませんでした。かなりショックだったのですが、受験予約をしちゃってたので少しでも悪あがきして本番に臨むしかないと思い、追加の教材で最後の追い込みをして、結果合格できました。試験本番も自信を持って回答できた問題数える程度しかなかったですし、最後の問題を回答した時点で残り時間1分を切ってました。それでも合格できたのでこれからSAP受験を考えている方も頑張ってください。少しでも参考になれば幸いです!
コメントや指摘事項あればよろしくお願いします。