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Githubを使ったObsidianの無料クラウドデータ化

Last updated at Posted at 2025-05-16

<本記事のターゲット層>

  • Obsidian を無料で使いたいけどデータがローカルにしか保存できなくてイヤになった人
  • Obsidian の Github 連携をしたいけど難しくて断念した人
  • Obsidian を使いたいけど他のクラウドノートからデータ移行できなくてイヤになった人
  • クラウドノートを使うのはいいけど情報をため込み過ぎて検索が困難になった人
  • 紙でメモをとるけど活用するほどではなく、覚書くらいにしか使えていない人

はじめに

皆さま、Obsidianというクラウドノートが急激に注目を浴びているのはご存じでしょうか。

紙でもクラウドでも、メモをとっていて「あれ、そういえばこれに関係する情報ってどこにあったっけ?」、あるいは「情報を活用したいけど検索することぐらいしかできないよなー」、「なんか関係あるメモ同士をどんな情報があるか俯瞰して眺めたいんだけどどうしたらいいだろうか」と思ったことはないだろうか。

そうしたメモに関するあれこれの悩みごとを解決する可能性を秘めているのがObsidianです。

最先端の技術を活用しているクラウドノートといえばNotionでしょう。AI を活用して、自動で議事録作成をすることができるだけではなく、概要を作成したり、あるいは Notion 内にある情報を AI で検索することができる。とても優れたツールです。

しかし、Obsidianだからこそできることがあります。それがグラフビューです。ノート間の内部リンクをグラフ表現することで、メモ間の関係性を俯瞰してみることができ、情報量が膨大になっても関係する情報を俯瞰して探し出し、目的の情報を見つけることができます。アトミック(最小限)な情報を 1 ページにまとめることで(アトミックノート)、アトミック・シンキングを実践することができるクラウドノートでもあると言えます。

それだけではありません。実は MCP サーバーも用意されているので、VS Code から Github-Copilot を使って記事を書く時にも役に立ちます。

🔴 1. Obsidian のインストールについて

Windows/Android/iPhone のそれぞれにインストールすることができ、ブラウザ拡張で Web クリッパーも備えています。
ダウンロードはこちらからどうぞ。

今回は、Windows と Android を対象に、Github 連携の設定方法を説明いたします。

✅ 1-1. Github にレポジトリを作成する

  • (1) まずは Github にObsidian用のレポジトリを作成してください。

Github を使ったことがない人は、こちらを参考にしてアカウントを作成し、こちらを参考にしてレポジトリを作成してください。

  • (2) 次に、作成したレポジトリのクローンを PC の任意のフォルダに作成してください。
  • (3) こちらからGenerate new tokenをクリックしてください。
  • (4) 以下の設定を行った後に、一番下にある「Generate token」でアクセストークンを発行してください。アクセストークンは再表示できないため、誰にも見られない場所にメモをとってください。悪用される可能性があるため、誰の目にも触れないようにしましょう。
    • Token name:任意の名称を付けます。
    • Expiration:好きなものを選択して構いませんが、迷った場合は 90days を選択しましょう。
    • Description:単なる説明欄なので空欄でも構いません。
    • Resource owner:何も変更しないで大丈夫です
    • Repository access:「Only select repositories」を選び、表示された「Select Repositories」をクリックして、先程作ったリポジトリ名をクリックします。
    • Permissions:「Repository permissions」をクリックして、「Contents」を「Read and write」にします。

✅ 1-2. Windows の設定

  • (1) Obsidian のインストール後、左上にあるサイドパネルをクリックします。
    image.png
  • (2) 次に展開されたノートリストの一番下に表示されている保管庫名をクリックしてください。
    $RJ5BMW1.png
  • (3) 「保管庫を管理」から保管庫としてフォルダを開くにある「開く」をクリックし、手順 1-1.(2)に展開したフォルダを選択してください。
  • (4) 次に展開されたノートリストの一番下に表示されている歯車アイコンをクリックしてください。
    image-1.png
  • (5) 「コミュニティプラグインを有効化」を選び、切り替わった画面で「コミュニティプラグイン」の「閲覧」を選択します。
    image-3.png
  • (6) 表示された検索画面でGitと入力し、表示されたGitのカードを選択します。
    image-4.png
  • (7) 「インストール」を選択し、「有効化」を選択します。
  • (8) 「オプション」を選択します。
  • (9) Git の設定メニューが表示されるので、以下の通り設定してください。
    • Username:GitHub で登録しているユーザ名を入力します。Github のPublic profileから確認できます。
    • Password/Personal access token:先程取得したアクセストークンを貼り付けます。
    • Auther name for commit:GitHub で登録しているユーザ名を入力します。
    • Auther email for commit:GitHub で登録しているメールアドレスを入力します。
    • Split times for automatic commit and sync:ON にします
    • Auto commit interval (minutes):自動保存する時間(分単位)を入力します。私は 1 分にしています。
    • Auto push interval (minutes):Github に自動アップロードする時間(分単位)を入力します。私は 1 分にしています。
    • Auto pull interval (minutes):Github から自動ダウンロードする時間(分単位)を入力します。私は 0 分(未指定)にしています。複数の端末を同時にする事がない限りは設定は不要です。
    • Pull on startup:ON にします。Obsidian を起動すると Github から自動でダウンロードしてくれます。

以上で、Obsidian に書いた内容が自動で Github と連携できるため、別端末でメモした内容が自動で連携されるようになります。

※なぜか、一旦設定したあとに Git が消えている場合がありますが、もう一度(5)から実施することで正常動作します。

✅ 1-3. Android の設定

  • (1) Obsidian のインストール後、「Create new Vault」を選択します。

  • (2) 「Skip for now」を選択します。

  • (3) 以下の通り入力し、「Create a vault」を選択します。

    • Vault Name:任意の名称を入力します。
    • Vault locatoion:「Device storage」を選択します。
  • (4) 「Allow file access」を選択します。

  • (5) 権限を許可を ON にし、左上にある「<」を選択します。

  • (6) 「このフォルダを使用」を選択します。

  • (7) 「Documents 内のファイルへのアクセスを Obsidian に許可しますか?」は「許可」を選択します。

  • (8) 「Trust author and enable plugins」を選択します。

  • (9) 左上にあるサイドパネルをタップします。

  • (10) サイドバーの右上にある歯車アイコンをタップし、General を選択します。

  • (11) Language が「English」になっていますので、「日本語」に変更し、「Relaunch」をタップします。

  • (12) サイドバーの右上にある歯車アイコンをタップし、「コミュニティプラグイン」を選択します。
    「コミュニティプラグインを有効化」を選び、切り替わった画面で「コミュニティプラグイン」の「閲覧」を選択します。

  • (13) 表示された検索画面でGitと入力し、表示されたGitのカードを選択します。

  • (14) 「インストール」を選択し、「有効化」を選択します。

  • (15) 「オプション」を選択します。

  • (16) Git の設定メニューが表示されるので、以下の通り設定してください。

    • Username:GitHub で登録しているユーザ名を入力します。Github のPublic profileから確認できます。
    • Password/Personal access token:先程取得したアクセストークンを貼り付けます。
    • Auther name for commit:GitHub で登録しているユーザ名を入力します。
    • Auther email for commit:GitHub で登録しているメールアドレスを入力します。
    • Split times for automatic commit and sync:ON にします
    • Auto commit interval (minutes):自動保存する時間(分単位)を入力します。私は 1 分にしています。
    • Auto push interval (minutes):Github に自動アップロードする時間(分単位)を入力します。私は 1 分にしています。
    • Auto pull interval (minutes):Github から自動ダウンロードする時間(分単位)を入力します。私は 0 分(未指定)にしています。複数の端末を同時にする事がない限りは設定は不要です。
    • Pull on startup:ON にします。Obsidian を起動すると Github から自動でダウンロードしてくれます。
  • (17) 画面右下にあるハンバーガーメニュー(三アイコン)を選択して「コマンドパレットを開く」を選択します。

  • (18) 「Clone」と入力すると「Git: Clone an existing remote repo」が表示されるので選択します。

  • (19)「Enter remote URL」に GitHub のリポジトリの URL を入力し、下に表示されたグレー表示の URL を選択します。なお、GitHub のリポジトリの URL は「https://github.com/ユーザー名/リポジトリ名」の形式のURLです。

  • (20) 「Enter directory for clone. ~」は「Value Root」を選択します。

  • (21) 「Does your remote repo contain a .obsidian d」は、すでに別の端末で Obsidian と Github の連携をしている場合は「No」、「最初のデバイスの場合「Yes」を選択します。

  • (22)「To avoid conflicts, the local . ~」は「DELETE ALL YOUR LOCAL CONFIG AND PLUGINS」を選択します。

  • (23) 「Specify depth of clone. Leave empty for full」は空欄にします。

以上で、Obsidian に書いた内容が自動で Github と連携できるため、別端末でメモした内容が自動で連携されるようになります。

※注意点として、Github のデータ量が多いとエラーで Obsidian が落ちてしまうようです。

🔵 2. その他の設定について

✅ 2-1. 他のクラウドノートから Obsidian にデータ移行する方法

Importerというプラグインを使うことで、他のクラウドノートから Obsidian にデータを移行することができます。

  • (1) サイドバーの右上にある歯車アイコンをタップし、「コミュニティプラグイン」を選択します。
    「コミュニティプラグインを有効化」を選び、切り替わった画面で「コミュニティプラグイン」の「閲覧」を選択します。
  • (2) 表示された検索画面でImporterと入力し、表示されたImporterのカードを選択します。
  • (3) 「インストール」を選択し、「有効化」を選択します。
  • (4) 左側のメニューからコマンドパレットのアイコンを選択します。
    image-6.png
  • (5) 「コマンドを入力」欄に「Import」と入力し、「Importer:Open impoter」を選択します。
  • (6) 表示されたウィンドウから、データ移行をしたいクラウドノートを選択します。
    選択すると、新たに入力項目が表示されますので、各項目を入力/選択していき、最後に「Import」を選択すると、データ移行が始まります。

✅ 2-2. Chrome 拡張のインストール

Chrome 拡張の Obsidian Web Clipper を使うと、Web ページを Obsidian に保存できます。
Obsidian Web Clipper はこちらからインストールできます。

他のブラウザの拡張機能についても、同じページからインストールするためのリンクが提供されています。

✅ 2-3. MCP サーバーの設定

VS Code の設定例をご紹介いたします。

Obsidian の MCP サーバーについては、こちらにレポジトリがあります。

  • (1) 設定からユーザーの設定 JSON を開きます。
    image-7.png

  • (2) 以下のような形で設定を追記します。Obsidian フォルダへのパスの部分はフルパスを設定してください。このとき、フォルダ区切り文字の\は、エスケープ文字である\を付ける必要があるため、\\と二つ続き形になります(例:C:\\MyFolder\\Obsidian)。

  "mcp": {
    "inputs": [
      {
        "type": "promptString",
        "id": "vaultPath",
        "description": "Path to Obsidian vault"
      }
    ],
    "servers": {
      "obsidian": {
        "command": "npx",
        "args": ["-y", "mcp-obsidian", "Obsidianフォルダへのパス"]
      }
    }
  }
  • (3) obsidianの上に表示される起動をクリックする。
  • (4) Github Copilot のツールアイコンをクリックすると、obsidianの MCP サーバーが提供しているメソッドが表示されていることがご確認いただけます。
    image-8.png

※私の場合は、Linear(エンジニアファーストのタスク管理ツール)と Github の MCP サーバーも連携しているため、そちらのメソッド名が表示されています。

試しに、Github Copilot に質問をしてみたところ、見事、Obsidian から情報を探し出してくれました。
image.png

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