<📝本記事のターゲット層>
- 動画を高画質で保存したい一般ユーザー
- 技術に抵抗はないが専門知識はないライト層
- エンジニアや動画編集に慣れている中級者層
- YouTubeショートやSNSに投稿したいクリエイター
🔷 高画質動画のダウンロード方法には大きく3つある
🔹 1. 「Youtube mp3もどき」を使う
一番簡単な方法ですが、一番失敗しやすく、ダウンロード成功まで時間がかかる可能性があります。
以下URLにアクセスして、動画URLを貼り付けた上でフォーマット指定をして「変換開始」をクリックし、あとは待つだけという手軽さです。
https://receive.shamimomo.net/YouTubeMP3modoki/
🔹 2. Chrome拡張機能を使う
二番目に簡単な方法です。成功もしやすいですが、なぜかうまく読み込んでくれない場合があります。
▸2-1. 以下URLにアクセスして、Chromeに拡張機能を追加します。
「Add To Chrome」のボタンをクリックするとインストールが開始されます。
https://addoncrop.com/v27/youtube-downloader/
▸2-2. 以下URLにアクセスして、flixmateをインストールします。
「Download for Windows」のボタンをクリックするとインストールが開始されます。
https://flixmate.net/
▸2-3. YouTubeで動画を再生します。
あくまで確認をした限りではありますが、以下のようにYouTubeドメインのあとに「/watch」から始まる形式、かつ、「list=」や「start_radio=」などの余計なパラメーターが含まれていない状態であることが重要です。
https://www.youtube.com/watch?v=XXXXXX
条件に当てはまる場合は、動画下に表示されたアイコン(一番左)から動画をダウンロードできるようになります。
※しばらく待っても表示されない場合(30秒以上)は、URLを確認しましょう。
※アイコンが表示されない場合はYouTubeページを再読み込みしましょう。
🔹 3. yt-dlpを使う
一番おすすめですが、環境構築に一番手間がかかります。
▸3-1. yt-dlpを実行するためのフォルダを作成する。
フォルダ名は任意の名称で大丈夫ですが、一応、半角英数記号かつ、浅い階層にしたほうがいいですね。
→いうまでもなくエラー対策です。
▸3-2. yt-dlpをダウンロードします。
以下URLにアクセスするとダウンロードが始まります。ダウンロード後、3-1.のフォルダに移動しましょう。
https://github.com/yt-dlp/yt-dlp/releases/latest/download/yt-dlp.exe
▸3-3. ffmpegをダウンロードします。
以下URLにアクセスするとダウンロードが始まります。ダウンロード後、解凍してbinフォルダ配下にあるffprobe.exeのみ3-1.のフォルダに移動しましょう。
https://github.com/yt-dlp/FFmpeg-Builds/releases/download/latest/ffmpeg-master-latest-win64-gpl.zip
▸3-4. パスを通す
• 1. 設定 -> システム -> バージョン情報をクリック
• 2. システムの詳細設定をクリック
• 3. 「詳細設定」タブの環境変数をクリック
• 4. ダイアログの上の枠から「Path」選択して、「編集」ボタンをクリック
• 5. 「新規」ボタンをクリックして、3-1.の絶対パスを入力したら、OKボタンをクリック
※ 手順実施後、ダイアログは全て閉じてください。
▸3-5. Youtubeから動画をダウンロードする
• 1. ターミナルを起動します。
3-1.のフォルダを開いた状態で、右クリック→「ターミナルを開く」でOKです。
• 2. コマンドを実行する
以下コマンドを実行するだけで、ダウンロードできる中からもっとも高画質のものが自動選択されてダウンロードされます。
yt-dlp https://www.youtube.com/watch?v=XXXXXX
※あくまで確認をした限りではありますが、以下のようにYouTubeドメインのあとに「/watch」から始まる形式、かつ、「list=」や「start_radio=」などの余計なパラメーターが含まれていない状態であることが重要です。
❓困ったときは: yt-dlpで困ったら
▸なぜか低画質でダウンロードされる
• 1. ダウンロード可能なものを表示する
以下コマンドを実行します。
yt-dlp -F https://www.youtube.com/watch?v=XXXXXX
• 2. 表示されたものの中から高画質なものを選択してダウンロードする
サムネイル、音声、動画の順番に表示しています(ファイルが音声と動画で分離しているので注意)。
一番下にいくほど高画質になっているので、音声と動画を+で結合して出力します(左側に表示されている数字で指定)。
yt-dlp -f sb0+140+299 --merge-output-format mp4 https://www.youtube.com/watch?v=XXXXXX
▸Sign in to confirm you’re not a bot. Use --cookies-from-browser or --cookies for~のようなエラーメッセージが表示される
何らかの理由により、cookieが要求されているため、yt-dlpにcookieを渡す必要があります。
まずは以下コマンドを実行してみてください(この例ではChromeブラウザを使用しています)。
yt-dlp --cookies-from-browser chrome https://www.youtube.com/watch?v=XXXXXX
この場合でも同じメッセージが表示される場合、別の手段でcookieを取得する必要があります。
次の手順をお試しください。
• 1. cookieをダウンロードするChrome拡張機能をインストールする
必ず守ること
cookieダウンロード後、必ずChrome拡張機能はアンインストールしてください。
このような機能を持つChrome拡張機能は、インストールしたままにしておくと、サイバー攻撃にも悪用される場合があります。
• 2. Chrome拡張機能でcookieをダウンロードする。
「Export All Cookies」をクリックすると、「cookies.txt」という名称でファイルがダウンロードされます。

• 3. 「cookies.txt」を「yt-dlp.exe」があるフォルダに移動する。
• 4. 「cookies.txt」を指定して動画をダウンロードする
以下コマンドを実行します。
yt-dlp --cookies cookies.txt https://www.youtube.com/watch?v=XXXXXX
画質を指定する場合は以下コマンドを実行します。
yt-dlp -f sb0+140+299 --merge-output-format mp4 --cookies cookies.txt https://www.youtube.com/watch?v=XXXXXX
💡Tips: YouTube配信動画からショート動画を作る方法
前述の手順で動画ダウンロードをする目的には「PCで動画加工をしたい」っていうことが背景にあります。
今回はショート動画について解説します。
▸Canvaで動画編集をする
簡単に作成できるため、基本的にはこちらで動画加工することをおすすめします。
「作成」から「スマホ動画」を選ぶ。またはテンプレートからYouTubeショートを探して加工するだけです。説明も簡単ですね😊
また、Canvaであれば、何かの設定をしなくても高画質で動画を出力できます。
▸DaVinci Resolveで動画編集をする
こだわって作りたい場合はこちらがおすすめです。
動画結合したり、音声やBGMを加工するなど、できることが多いです。
• 1. プロジェクトの設定をする
ファイル -> プロジェクト設定から画質に関する設定を行います。
- マスター設定
- 解像度:1920×1080に設定
- 「縦長の解像度を使用」にチェックを入れる(1080×1920 HD)
- イメージスケーリング
- 入力スケーリング:最長辺をマッチ: 黒帯を挿入
- 出力スケーリング:「タイムライン設定と一致」にチェックを入れる
- カラーマネジメント
- タイムラインカラースペース:Rec.709 Gamma 2.4
- 出力カラースペース:Rec.709 Gamma 2.4
• 2. レンダリング設定
動画編集後、ファイルに出力する場合の設定を行います。
- フォーマット:MP4
- コーデック:H.264またはH.265
- 解像度:Timeline Resolution
- フレームレート:Timeline Frame Rate
- 品質:自動(最高品質)または制限で16000を指定する。
- キーフレーム:自動
- Preset:品質
この設定で動画を出力後、YoutubeやTiktok、Xに投稿すると高画質動画として表示されます。
✅ まとめ
この記事では、YouTubeから高画質で動画を保存する方法を 「簡単なWebサービス」→「Chrome拡張」→「yt-dlpによる本格手法」 の3ステップで紹介しました。
特に yt-dlp は自由度が高く、画質指定やcookie対応など、安定して高画質動画をダウンロードできる点が大きな強みです。
さらに、保存した動画を Canva や DaVinci Resolve で編集し、YouTubeショートやTikTokなどに最適化して公開する流れも解説しました。
これにより、
- 「簡単に動画を保存したい人」
- 「しっかり環境を整えて安定したダウンロードをしたい人」
- 「保存した動画を加工してSNSで活用したい人」
それぞれのニーズに応じた実用的な解決策を得られます。