setParam を使って個人が歌唱データをラベリングできるようになりました。
操作方法が変わりました。(追記:2020/03/27)
- 本項追記時の oto2lab 最新版は v1.0.0 です。
- exe形式で配布するようになりました。配布場所
- Pythonが不要になりました。
- Excelが不要になりました。
- 使い方はReadmeをご覧ください。(記事準備中)
#ここから旧記事(2020/03/26以前)です↓
Pythonで oto2lab ってツールを作った(GitHub)ので紹介します。
注意
- きりたんにはなれません。
- OREMO は使いません。
-
歌唱DBを配布しても歌唱ソフトに採用される可能性は極めて低いです。- 追記(2021-03-03):NNSVSの登場により、個人でも歌唱合成用モデルが作れるようになりました。
要点
- NEUTRINO と 東北きりたん歌唱データベース が 2020年2月に話題になった。
- setParam を使って個人が歌唱データをラベリングできるようにした。(無料)
-
Python3
が必要。(無料) - Excel が必要
- ラベル作成フローは【 UTAU(.ust) → Excel VBAで変換 → setParam(.ini) → oto2labで変換 → 完成(.lab) 】
oto2lab について
本題です。
oto2lab と言いつつ使うのは同梱ファイルの ust2ini2lab です。紛らわしくてすみません
作業フロー
UST
↓ ust2ini2lab で変換(Excel VBAツール自動実行)
INI(未編集)
↓ setParamで音素ラベリング
INI(編集済み)
↓ ust2ini2lab で変換
LAB(完成)
環境構築
- Python3 をダウンロードしてインストール。
- PowerShell を起動して
pip install pywin32
を実行。 - oto2lab > ust2ini2lab にあるxlsmファイルを一度開いてマクロ有効化しておく。
操作方法
- 環境構築をする。
- MIDIからの変換 または 手動でUSTをつくる。
- USTまたはMIDIに合わせて歌って録音する。
- 開始タイミングがUSTと合うように、録音ファイルを編集する。
- USTのブレス部分に「息」ノートを入れる。
- USTファイルを oto2lab > ust2ini2lab > ust フォルダに入れる。
- WAVファイルを oto2lab > ust2ini2lab > ini フォルダに入れる。(16bit-44100Hz)
- ust2ini2lab.py をダブルクリック。
- コマンドラインが表示されるので UST→INI の機能を選択。
- oto2lab > ust2ini2lab > ini フォルダのINIファイルをsetParamで編集。
- ust2ini2lab.py をダブルクリック。
- コマンドラインが表示されるので INI→LAB の機能を選択。
- 音素ラベリングファイル LAB の完成です!
おわりに
技術紹介が目的のため、環境構築方法や setParamでの詳細な操作は省略します。
実際の操作方法・環境構築・ラベリング説明は動画をご覧ください。
setParamで音素ラベリングしたい!【oto2lab】