久しぶりにDjangoを触ってみたらさっぱり忘れておりました。
で、導入時のメモを書こうかと思ったのですが、そんな記事はたくさんあるので、
これからプログラミングを始めるような超初心者向けに、Django導入時につまずきやすいポイントをまとめてみました。
仮想環境とは?
Djangoを構築する際には「仮想環境」を使うのが推奨されています。これは、Pythonで開発をする上でとても便利な仕組みです。
仮想環境のメリット
-
複数のPythonバージョンを共存できる
例えば、あるプロジェクトではPython 3.10を使いたいけど、別のプロジェクトでは3.8が必要…ということがあります。
仮想環境を使えば、それぞれのプロジェクトごとにPythonのバージョンやライブラリを分けて管理できます。
仮想環境の起動方法と注意点
書籍やネット記事でよく見かけるコマンド:
source venv/Scripts/activate
またはWindowsの場合:
venv\Scripts\activate.bat
これは「仮想環境を起動するためのファイルを実行する
」コマンドです。
ポイントは、カレントディレクトリ(今いるフォルダ)にvenv
という名前のフォルダがあることが前提になっていること。
例えば、ターミナルにこんな表示が出ていたら:
C:\Django>
これは「今、C:\Djangoというフォルダにいるよ」という意味です。
本におまじないのように書いてあるvenv\Scripts\activate.bat
などを実行してエラーが出た時は、カレントディレクトリ内にvenvフォルダがあるか確認してみましょう。
カレントディレクトリ内にvenv
フォルダがあるかどうかを確認するには、以下のコマンドを使います:
- Windows:
dir
- Mac/Linux:
ls
もしvenv
が見つからなかったら、ディレクトリを移動してみましょう。
- ディレクトリ移動:
cd フォルダ名
- 一つ上の階層へ:
cd ..
まとめ
仮想環境がうまく起動しないときは、まず以下の2点を確認!:
-
今どこにいるか(カレントディレクトリ)
Windowsなら、start .
というコマンドを使うと、現在のフォルダがエクスプローラーで開きます。これで、仮想環境のフォルダ(venv
など)があるかどうかをGUIで確認できます。 -
そこに
venv
フォルダがあるか
仮想環境を起動するには、venv\Scripts\activate.bat
などのファイルが存在している必要があります。まずはそのフォルダがあるかを確認しましょう。
ls
や cd
というのは、ターミナル(Mac/Linux)やPowerShell(Windows)などで使う「コマンド」です。
これらは、フォルダの中身を見たり、フォルダを移動したりするための命令です。
-
ls
(Mac/Linux)またはdir
(Windows)で、フォルダの中身を表示できます。 -
cd フォルダ名
で、指定したフォルダに移動できます。 -
cd ..
で、一つ上の階層に戻れます。
コマンド操作についてもっと詳しく知りたい方は、「コマンドプロンプト 基本操作」などで検索してみてくださいね!
(WindowsとMac/Linuxでは使うコマンドが少し違うので、自分の使っている環境に合わせてコマンドを選んでくださいね。)
requirements.txtって何?
Djangoで作ったプロジェクトを他の人に渡したいとき、環境構築を簡単にするためのファイルがrequirements.txt
です。
作り方
仮想環境内で以下のコマンドを実行すると、現在インストールされているライブラリ一覧をrequirements.txt
に書き出せます:
pip freeze > requirements.txt
このファイルを共有すれば、受け取った人は以下のコマンドで同じ環境を再現できます:
pip install -r requirements.txt
まとめ
Djangoで作ったプロジェクトを他の人に渡したいときは、requirements.txt
を作ってあげよう!
このファイルがあれば、受け取った人は簡単に同じ環境を再現できます。
とても便利なので、プロジェクトを共有する際はぜひ使ってみてください!
と、他にも初心者が戸惑いやすいポイントはたくさんあると思いますが、この記事では、まず最初の一歩として「仮想環境」と「requirements.txt」について紹介しました。
この記事が誰かの助けになれば幸いです🐾