0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

#136 AWS RDS Auroraのクローン機能とは?

Posted at

はじめに

AWS RDS Auroraには、既存のAuroraデータベースを複製する「クローン」機能が備わっています。この機能を活用すれば、データベースのスナップショットを作成したりリストアする手間を省きながら、新しいクローンデータベースを素早く生成できます。最近、この「クローン」機能を利用する機会がありましたので、今回は「クローン」機能について書いていきたいと思います。

クローン機能の概要

Auroraのクローン機能は、さまざまな場面で役立つツールです。以下にその特徴とユースケースを紹介します。

特徴

  1. ストレージの共有
    クローンは元のデータベースとストレージを共有するため、初期段階ではほとんど追加コストが発生しません。

  2. 差分保存の効率性(コピーオンライト方式)
    クローンが元のデータベースからデータを独立して変更する際にのみ、差分が新たに保存されます。

  3. 即時性
    スナップショット作成やリストアの手間を省き、クローンを生成することができます。

クローン機能のユースケース

実際にクローン機能を利用する場面をいくつか見てみましょう。

  1. テスト・開発環境の構築
    本番データを直接利用するリスクを回避するために、最新のデータを持つクローンを作成し、独立した環境を構築できます。これにより、開発者が安心してテストを行える環境を提供することができます。

  2. データ分析
    データをクローンした後、本番環境のパフォーマンスに影響を与えずに分析を行えます。これにより、分析処理がシステム全体の負荷に悪影響を及ぼすリスクを最小限に抑えたい場合にも有用な機能なります。

  3. 障害対応の検証
    本番データを用いた障害対応手順の検証や新しいスクリプトのテストをクローン環境で実施したい場合にも有用です。

スナップショットとクローンの比較:ストレージと速度の観点から

RDSスナップショットを使用したコピー作成には以下のデメリットがあります。

  1. ストレージの負担
    コピーされたデータベースは独立したストレージを使用するため、大規模なデータベースではコストが大幅に増加します。

  2. 作成に時間がかかる
    スナップショット作成とリストアに数分から数十分以上を要することがあり、迅速な環境構築には不向きです。

一方、Auroraのクローン機能は、ストレージを共有し差分のみ保存するためコスト効率が高く、スナップショットを利用したDB作成より迅速にクローンDBを作成できます。

クローンの作成方法

クローンの作成は簡単に行えます。以下の画像にあるように、クローンを作成したいDBを選択して[アクション]から[クローンを作成]を選択します。


aws-rds-clone-2

[クローンの作成]画面に遷移するので、DB作成時と同じように必要な情報を入力していくだけで、簡単にクローンが作成さることができます。クローン元とは別にDB接続先エンドポイントが作成されますので、アプリケーションのDB接続先を変更するだけで簡単にクローンDBを使ったテストや分析などを行うことができます。

まとめ

AWS RDS Auroraのクローン機能は、テスト環境や開発環境の構築、データ分析、障害対応の検証など、幅広い用途で役立つ強力なツールです。効率的にストレージを活用し、ほぼ即時に複製環境を用意できる点が魅力です。
この機能を活用すれば、データベース運用における柔軟性と効率性を大幅に向上させることができます。ぜひ、次回のプロジェクトで試してみてください!

参考

Amazon Aurora DB クラスターのボリュームのクローン作成

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?