こんにちは。株式会社インテックの伊藤です!
この記事は「2025 Japan AWS Jr.Chanpions 夏のQiitaリレー」の19日目の記事です。
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はじめに
Bedrock Engineerとは、AWSが公開している開発者向けのAIエージェントです。
GitHub - aws-samples/bedrock-engineerにて公開されていて、コード生成/分析機能、ツールのカスタマイズ、プロジェクト構造の作成と管理などの機能があります。
今回は、Bedrock Engineerの機能のひとつ、「Diagram Generator」を実際に触ってみました。
環境セットアップ
前提
Windows環境で試します。
インストール
インストール方法は2種類あります。
- ツールをダウンロード
- npmツールを用いてビルドする
今回は、1.ツールのダウンロードの方法でインストールします。
AWS Samples · GitHubからWindows環境用をダウンロードしました。
設定
IAMユーザの設定
Bedrockを利用するAWSアカウントの認証情報を設定します。必要なIAMPolicyは設定のAWS Settingsにて確認できます。
アクセスキー/シークレットキーの情報をべた書きするか、AWSのプロファイルを利用して設定できます。
モデル設定
Amazon Bedrock>Model Catalogから、利用したいモデルに対してモデルアクセスをリクエストします。今回は、Claude 3.7 Sonnet及びClaude 3 Haikuを利用しました。
モデルアクセスが付与された後に、Bedrock Engineerにてモデルを選択します。
Diagram Generatorでは、画面下部のプロンプト入力の下部分のプルダウンからモデルを選択、切替可能です。
以上で準備は完了です。実際に利用してみます!
実際に利用してみた
Claude 3.7 Sonnet
- プロンプト
コンテナを利用して、外部接続可能なWebアプリケーションを作成する
- 結果
AWSのアイコンを利用した構成図が生成されました。
プロンプトでは指定していませんが、ALBやRDS、CloudWatch等も自動的に追加され、
構成図の叩き台として十分な内容となっています。
サブネット等を含めた構成を追加する場合は、プロンプトで指示する必要があるかもしれません。
Claude 3 Haiku
- プロンプト
コンテナを利用して、外部接続可能なWebアプリケーションを作成する
- 結果
ALBのアイコンが表示されておらず、配置場所がRDSの前段となっております。
Claude 3.7 Sonnetと比較すると、構成図の精度や構成要素の配置がやや物足りない印象となりました。Claude 3.7 Sonnetの方が適切な構成図を生成できそうですね。
トークン数の確認
CloudWatch>すべてのメトリクス>Bedrock>モデルID別と選択することで、モデルID毎のトークンが確認できました。
InputTokenCount、OutputTokenCountにて入力/出力時に消費したトークン数を確認できます。
今回消費したトークン数は下記の通りとなりました。
モデル名 | 消費トークン数 |
---|---|
Claude 3 Haiku | 約4,700トークン |
Claude 3.7 Sonnet | 約6,000トークン |
生成した構成図の編集方法
生成した構成図は、Draw.ioを利用して編集することができます。
エクスポートする際は、
ファイル>形式を指定してエクスポート>XMLと選択することで、XMLファイルとして保存できます。
まとめ
今回は、Bedrock EngineerのDiagram Generatorを利用して、自然言語からAWS構成図を作成しました。
Claude 3.7 Sonnetで作成した構成図は、十分な精度があるので、構成図の叩き台として今後利用できそうです。自然言語から構成図を生成できる機能はありがたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!