QUIC ドキュメントのリファレンス
2017年8月20日時点で、QUIC及びQUICに関わるドキュメントがあるので概要だけ列挙してみた。
QUIC について
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QUIC: A UDP-Based Multiplexed and Secure Transport
- QUIC のコアを定義。接続確立、パケットフォーマット、多重化と信頼性について書かれている。暗号ハンドシェイク、損失検知について書かれている。
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Using Transport Layer Security (TLS) to Secure QUIC
- TLSが安全なQUICにどう使われているかが書かれている。
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Hypertext Transfer Protocol (HTTP) over QUIC
- QUIC トランスポートプロトコルは、ストリーム多重化、フロー制御、低遅延接続の確立といったHTTP向けの転送に望ましい機能を持っている。QUIC上でHTTPセマンティクスの対応付けを記述している。QUICによって包摂されたHTTP/2についても書かれており、HTTP/2拡張がどうQUICへポートされているかも書いている。
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QUIC Loss Detection and Congestion Control
- QUICの損失検知と輻輳制御メカニズムについて書かれている
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Manageability of the QUIC Transport Protocol
- QUICの運用に関わる議論。ロードバランシングなど。
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Applicability of the QUIC Transport Protocol
- QUIC プロトコルの適用について。QUIC 上で構築されるアプリケーション向け。
QUIC 関連
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Hypertext Transfer Protocol (HTTP) over multicast QUIC
- QUIC プロトコルの紹介と、QUICトランスポートが持つフレーミングとパケット層を使ったマルチキャストIP上のHTTPリソース転送の構成をHTTP/QUICにマッピングしている。QUICプロトコルの構文とセマンティクスとの互換性は、実践的に維持され、これが不可能な箇所は追加機能が指定される。
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Specification of DNS over Dedicated QUIC Connections
- DNSの転送隠匿性を提供するためにQUICを使用。
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Header Compression for HTTP/QUIC
- HTTP/2はヘッダー圧縮用にHPACKを使っている。HPACKをQUIC用に改良
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RTP over QUIC
- Real-time Transport Protocol (RTP)をQUIC上に適用するための設計議論
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QUIC Interdomain Troubleshooting
- QUICがダメだった時のフォールバックなど。
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Header Compression for HTTP over QUIC
- QCRAMというHPACKとメカニズムのバリエーションを定義している。
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One Way Latency Considerations for Multipath in QUIC
- QUICでのマルチパストランスミッションを向上するためにOne Way Latency (OWL)の使用について記述している