はじめに
Domo(ドーモ)は、データの接続や可視化も特別な知識がなくても、直感的に操作ができるBIツールです。
この記事ではDomoの機能やナレッジとはちょっと視点を変え、あまり知られていない(?)面白い取り組みについて紹介してみます。
新機能リリース
Domoは年に数回の新機能リリースを毎年行っています。
リリースの情報はWeb上で公開されており、定期的にチェックすることをオススメします。
Domoを使用していれば、ある日ログイン直後に「新機能リリース」のポップアップが出てくるので
情報は漏れなくキャッチできるはずです。(全部をすぐに理解しきれるかは別の話…)
1回のリリース情報の中には、複数の新機能や、UIの改善や改修、ベータ機能の案内など毎回ボリューム感がある印象です。
その中で自身の業務活かせそうな機能を見つけるとテンション上がりますね!
最近ではDomo内の全てのアイコンがリニューアルされた際には、
Domoユーザーなら「おっ!?」ってなった方が多いのではないでしょうか。
ユーザーの声
新機能の情報発信について触れましたが、この新機能ってどういう経緯で実装されているかご存知でしょうか。
より使いやすく、便利に…といった思想はもちろんだと思いますが、
その中でも面白いのが
ユーザーの声の数で、機能検討の優先順位が上がる
という取り組みです。
ユーザーの声を…って聞くといかにもありきたりなパフォーマンスと思う方もいるかもしれませんが、
仕組みとして構築されており、Domoユーザーならどなたでも声をあげることができます。
私がDomoを使い始めた6~7年前にはすでにあった仕組みなんですが、意外とユーザーには知られておらずもっと活用できたらなと思います。
Community Forums
仕組みについてご紹介します。
ブラウザ検索で、DomoのCommunity Forums
というWebサイトを開きます。
日本語ページと英語ページが出てきますが、ここでは日本語ページを開きます。
このサイトはかつて「Dojo」(ドウジョー/道場)という名前でしたが、数年前に改名してます。
製品名であり会社名でもある「DOMO」が日本語の「どうもありがとう」が由来なだけあって、Dojoにも親日感があります。
話は逸れますが、ほかにもDomoの機能の中に「Sumo」(スモー/相撲)って名前の機能もあります。
知らない!って方は、是非ご自身のDomoで探してみてください。
(こちらのお相撲さんアイコンも、ちゃんとリニューアルしてました)
ひらめきの共有
Community Forums内のいくつかのメニューの中から「ひらめき共有」へ進みます。
こちらが業務の中でほしい機能やUIの改善などの「ひらめき」をユーザーの声としてあげるためのページです。
すでに沢山のDomoユーザーが投稿をしており、順に読んでいくだけで思わず頷いてしまうような場面がきっとあるはずです。
ちなみに現在閲覧できる一番古い投稿は2019年の投稿でした。
古い投稿から読んでいくと、今ある機能について言及されている投稿が多いことに気づきます。
つまり、当時はなかった機能がユーザーの投稿後に実装したものがあるということです。
良いアイデアには投票しましょう!
多くのユーザー上げた投稿に、自分も賛成!と思う投稿があれば「投票」ボタンを押しましょう。
こちらの例だと、7名のユーザーの同意を得られた投稿/ひらめきとなります。
投票数が多いものほど、多くのユーザーが求めているものという意味になります。
これにDomoの開発部門が目を光らせていて、実際に開発プロジェクトが発足して検討に入ることも多々あるそうです。
1例ですが、こちらは2019年に投稿したもので24名の同意を得られました。
この機能は現時点では実装はされていませんが、派生としてMagic ETL内でSQLを書けるスクリプトタイルがその後リリースされました。(詳細はコメントで読めます)
ひらめき/アイデアを投稿しよう♪
Domoを使用する中であったひらめきは、Domoという製品をより良いものにするための種になります。
自身自社にとって使いやすい製品になるのは大きなメリットだと思います。
投票はどなたでもできますが、投稿にはCommunity Forums
へのログインが必要になります。
ログインはDomoユーザーである必要があります。自社のドメインを入れてログインしましょう。
※ドメインとは、お使いのDomo環境のURL内のhtttps://■■■■■■.domo.comの■部分です
※「.」は「-」に置き換えます。例)qiita.co.jp.domo.comの場合 → qiita-co-jpを入力
アイデアの投稿は、タイトル、本文の他に添付などもできます。
本文には、どういった背景で必要な機能かなどもあると開発部門でも意図を汲みやすくなるそうです。
タグなども有効に使ってみましょう。
類似の投稿をしてしまうと票数が分散してしまい、良いアイデアも埋もれてしまいます。
投稿をする前には、同じような投稿がないかキーワード検索などで一度確認してからの新規投稿することで、良い大きな声に育ちます。
すでにある投稿にアイデアを乗せるのに、コメントを追加する方法もあります。
なるべく近しいアイデアは既存投稿を活用しましょう。
ひらめきにアンテナを張る
Community Forums
というページを知っていても毎回チェックするのは大変ですよね…
そこで情報を受動的に得る方法についてご紹介します。
ログインをした状態で、ひらめき共有ページを開くと投稿一覧の右上に「フォローする」というボタンがあります。
このボタンから通知の設定をすることで、メールで受信できるようになります。
私は最近知った機能ですがとても便利です。
これによりCommunity Forums
にアクセスしなくても、新しい投稿を知ることができ良いアイデアにリアクションしやすくなりました。
このフォロー機能は同じCommunity Forums
内の「仲間に相談」などにもあるので、情報収集にとても便利でオススメです。
Community Forums(英語サイト)
英語ページと日本語ページでは、単に言語の切替ではなく別のページなっています。
「ひらめきの共有」にあたるのは、「Idea Exchange」になります。
英語サイトでは、主にアメリカのDomoユーザーが同じようにアイデアを投稿してます。
よりアンテナを高くしたい方は英語サイトをチェックするのも良いかと思います。
国は違えど同じ製品を使うユーザーですので、より良い製品にするため志はきっと変わらないはずです。
まとめ
目に見える形でユーザーの声を拾い上げて製品開発に活かすのは、とても面白い仕組みだと個人的に思います。
ですが日本では肝心のユーザーに、この仕組みがまだまだ認知不足のような気がします。
この仕組みを利用するユーザーが増えるほど、アイデアが開発に結び付く可能性が高くなります。
この記事で少しでも多くの方に知っていただき、沢山のアイデアでより良い製品になっていく風土づくりの一助になれば嬉しく思います。