はじめに
株式会社NTTデータ デジタルサクセスソリューション事業部 の nttd-saitouyun です。
Databricks のリリースノートを振り返っていたところ、2024年7月に、何やらシステムテーブルがたくさんリリースされていました。今回は Databricks Assistant システムテーブル を触ってみます。
他のテーブルについてはこちらです。
アップデート内容
アップデートは以下の2つでした。
- Databricks Assistant system table now available (Public Preview)
[July 10, 2024]
Databricks Assistant events are now logged in a system table located at system.access.assistant_events. See Databricks Assistant system table reference.- Monitor Databricks Assistant activities with system tables (Public Preview)
[July 30, 2024]
You can now monitor Databricks Assistant activities in a dashboard by using system tables. For more information, see Databricks Assistant system table reference.
Databricks Assistant のイベントを記録するシステムテーブルとそのアクティビティを可視化するダッシュボードがリリースされています。
Databricks Assistant システムテーブル(system.access.assistant_events)
テーブルの詳細は以下のページにまとまっています。
実テーブルのイメージは以下の通りです。そこまで情報量は多くないシンプルなテーブルでした。
「いつ(event_time / event_date)」「誰が(initiatied_by)」「どのワークスペースで(workspace_id)」「どの端末で(user_agent)」で Databricks Assistant を利用したのかがわかります。
アシスタントシステムテーブルダッシュボード
ダッシュボードのインポート
Github にダッシュボードのファイルが公開されていますのでダウンロードします。
Databricks の画面に戻り、以下のようにダッシュボードをインポートします。
databricks-assistant-metrics というダッシュボードが表示されれば完了です!
ダッシュボードの見方
【Daily Active Users / Monthly Active Users】
initiatied_by カラムの内容を日、月の期間でカウントしてくれます。Databricks Assistant を使っているユーザがどのくらいいるのかがわかります。Databricks の研修や利活用促進イベントを行った後に、アクティブユーザ数が増えているのか?、使い続けてくれているのか?などをモニタリングするのに利用できそうです。
【Active Users Per Workspace】
次のグラフはワークスペース別の Databricks Assistant を使っているユーザ数を表しています。ワークスペースを部門ごとに払い出しているときに、どの部署でデータ活用が活発かがわかりそうです。
表示されているデータは1年(365日)分なので、一回使ってその後使わなくなっている人も含まれているので注意したほうが良さそうです。ダッシュボードをカスタマイズして月別にみるなど工夫をするとより理解が深まると思います。
【Total Submissions / Number of submissions per workspace】
次のグラフはユーザではなく、イベント(Databricks Assistant を使った数)がどのくらいあるのかがグラフからわかります。日ごととワークスペースごとのイベント数が表示されています。
データパイプラインの開発、モデルの開発などのタイミングなどでスパイクが起きそうなグラフですね。
イベントが少ないと活用が進んでいないことがわかるので対策を考える、イベントが多すぎると開発で困っていることがないか確認する、などのアクションを行うとよいのではないでしょうか。
【Top Users Overall】
Databricks Assistant のトップユーザのランキングです。ct はカウントの略です。こちらも1年分の値になるので月別などで期間をつけて集計したほうが、深掘りができそうです。
どの人が Databricks を積極的に使ってくれているかわかりますね。その方に積極的に悩みを聞いたり、より使ってもらうための改善案をディスカションするなどのアクションが取れそうです。
(ユーザ名をぼかしていますが、上司がDatabricksを実機を動かしながら勉強していただいていることがよくわかりました!)
おわりに
基本的にはマニュアルにも記載がありますが、より細かいところを記載してみました。特にダッシュボードは一部のスクリーンショットしか載っていなかったので厚めに記載してみました!
Databricks Assistant は便利すぎて使い始めるとついつい頼ってしまうため、Databricks の利用状況がよく反映されたダッシュボードになりそうです。
このテーブルとダッシュボードを活用することで、データ利活用を効率的に推進していくことができそうです!
仲間募集
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また、2020年度からは、Tableauを活用したデータ活用促進のコンサルティングや導入サービスの他、AI活用やデータマネジメント整備など、お客さまの企業全体のデータ活用民主化を成功させるためのノウハウ・方法論を体系化した「デジタルサクセス」プログラムを提供開始しています。
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