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Snowflakeがパスワードのみでの認証方式を2025年11月に全廃するのでInformaticaのクラウドの設定を変更してみた

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はじめに

はじめまして。 NTTデータ ソリューション事業本部 デジタルサクセスソリューション事業部@nttd-nagano です。

Informatica(インフォマティカ) のクラウドデータマネージメントプラットフォームとして、「Intelligent Data Management Cloud」(※1。以下IDMCと記載)というものがあります。

今回は、 Snowflake (※2)がパスワードのみでの認証方式を2025年11月に全廃するため、前述のIDMCの認証関連の設定を変更してみた ので、ご報告します。

※1. Intelligent Data Management Cloud 略称はIDMC。旧称はIICS。クラウドデータマネジメントプラットフォーム。以下IDMCと記載。
※2. Snowflake Snowflakeはクラウドデータウェアハウス(※3)。Snowflakeは、クラウドネイティブなアーキテクチャに基づき高い柔軟性・弾力性・拡張性を持ちながらも、標準SQLにも準拠しているため非常に使いやすく、広範なワークロードを容易かつセキュアに実行できる。これらの機能によって、1か所にまとめられたあらゆるデータに、いつでも、どこでも、何人でもセキュアかつ容易にアクセスできるようにすることができるデータ分析環境を容易に立ち上げられる。
※3. クラウドデータウェアハウス Snowflakeは当初同社のサービスを「クラウドデータウェアハウス」と位置づけていたが、その後、機能追加や適用範囲の拡大を踏まえて、現在は「データクラウド」と位置づけている。ここでは分かりやすさの観点から、当初の「クラウドデータウェアハウス」という表現を使用している。「クラウドデータウェアハウス」とは、クラウド版の「データウェアハウス」(※4)を指す。
※4. データウェアハウス Data Warehouse、DWHとも表記される。「ウェアハウス」とは倉庫を表す英単語。「データウェアハウス」は、データ分析に必要な集計、結合、大量スキャン等の処理に特化したデータベースを指す。

idmc_summary.png

「Snowflakeがパスワードのみでの認証方式を2025年11月に全廃する」とはどういうことか

昨年2024年10月以降、Snowflakeではセキュリティの強化のために、 デフォルトで多要素認証が必須となり、また、より強力なパスワードポリシーが課せられるようになりました
先日それに続いて、 今年2025年11月までに単一要素パスワード認証をブロックすることが発表されました。

次のSnowflake公式ブログの記事をご覧ください。

そのため、 Snowflakeの認証方式について、全般的に見直しが必要となります。
一般のSnowflakeユーザーの他、Snowflakeを利用する様々なソリューションも影響を受けます。
InformaticaのクラウドサービスIDMCも同様です。

さて、上で「2025年11月に全廃」と述べましたが、 変更は段階的におこなわれます。
上の記事から引用します。

私たちの段階的なアプローチには、以下の3つのステージがあります。

  1. 2025年4月:人間のユーザーのパスワードサインインにMFAを適用するデフォルトの認証ポリシーをすべてのアカウントで有効にする。 このフェーズでは、カスタム認証ポリシー のないアカウントのすべての人間のユーザーは、次にSnowflakeにパスワードベースでサインインするときにMFAに登録する必要があります。このロールアウトの時点ですでにアカウントにカスタム認証ポリシーが設定されている場合、人間のユーザーはサインイン体験に違いを感じることはありません。同時に、LEGACY_SERVICEユーザーのSnowsightへのアクセスもブロックします。

  2. 2025年8月:人間のユーザーのすべてのパスワードベースのサインインにMFAを適用する。 このフェーズでは、お客様がカスタム認証ポリシーをすでに定義していても、すべての人間のユーザーはパスワードでサインインするときにMFAを使用する必要があります。

  3. 2025年11月:すべてのユーザー(人間またはサービス)のパスワードによる単一要素認証を使用したSnowflakeへのサインインをブロックする。 このフェーズではLEGACY_SERVICEを廃止し、すべての LEGACY_SERVICEユーザーをSERVICEユーザーに移行します。

これらのポリシーは、シングルサインオンユーザー( SAML または OAuth を使用)や キーペア認証 を使用するユーザーには適用されません。

ここで、「人間のユーザー」、「サービスユーザー」というのが何を指すかというと、同ページで下記のように説明されています。

  • 人間のユーザー: これは、人間であり、通常はインタラクティブなログインを使用してSnowflakeにサインインするユーザーを指します。このようなユーザーは、SnowflakeユーザーオブジェクトでTYPE = PERSONまたはNULL(デフォルトはNULL)で宣言されます。詳細については こちら を参照してください。
  • サービスユーザー: これは、インタラクティブログインなしでのプログラムアクセスに使用されるユーザーを指します。このようなユーザーは、SnowflakeユーザーオブジェクトでTYPE = SERVICEまたはLEGACY_SERVICEで宣言されます。【略】詳細については こちら を参照してください。

CREATE USER するときに TYPE を指定していないか、明示的に PERSON と指定していた場合は、「人間のユーザー」、
明示的に SERVICE または LEGACY_SERVICE と指定していた場合は、「サービスユーザー」になるわけですね。

つまり、現在IDMCのSnowflake接続に指定しているSnowflakeユーザーの TYPE の設定内容によっては、 最速で今年2025年4月に影響が出そうなことが分かります。

IDMCの認証関連の設定を変更する

さて、では IDMCのSnowflake接続の認証関連の設定を変更していきましょう。

IDMCのSnowflake接続(Snowflake Data Cloud Connectorの接続)では、Snowflakeにアクセスするための認証タイプとして、下記を選択できます。

  • 標準(standard)
  • OAuth 2.0認証コード(OAuth 2.0 authorization code)
  • キーペア(key pair)
  • OAuth 2.0クライアント資格情報(OAuth 2.0 client credentials)

本記事では、キーペア認証の場合を解説します。

下記の公式情報に従って操作していきます。

既存Snowflakeユーザーの設定を変更する

まずは、既存Snowflakeユーザーの設定を変更します。

  1. 既存Snowflakeユーザー(以下では IDMC_USER )の TYPE プロパティが SERVICE でない場合は、まず、 Snowsight などにて次のようにして SERVICE に変更する。

    ALTER USER IDMC_USER SET TYPE = SERVICE;
    

    ちなみにこのとき、下記のプロパティは削除される。

    • FIRST_NAME
    • MIDDLE_NAME
    • LAST_NAME
    • PASSWORD
    • MUST_CHANGE_PASSWORD
    • MINS_TO_BYPASS_MFA
  2. OpenSSLを導入済みの環境を用意する。
    WindowsでもOpenSSLをインストールすれば可能だが、Linuxマシンがあれば、それに接続するのが手軽。

  3. 秘密鍵を生成するために、OpenSSLを導入済みの環境で、次のコマンドを実行し、任意のパスワードを入力する。

    openssl genrsa 2048 | openssl pkcs8 -topk8 -v2 des3 -inform PEM -out rsa_key.p8
    

    rsa_key.p8 には、次のような内容が出力される。

    -----BEGIN ENCRYPTED PRIVATE KEY-----
    MIIE6T...
    -----END ENCRYPTED PRIVATE KEY-----
    
  4. 公開鍵を生成するために、OpenSSLを導入済みの環境で、次のコマンドを実行する。先ほどのパスワードが必要。

    openssl rsa -in rsa_key.p8 -pubout -out rsa_key.pub
    

    rsa_key.pub には、次のような内容が出力される。

    -----BEGIN PUBLIC KEY-----
    MIIBIj...
    -----END PUBLIC KEY-----
    
  5. 公開鍵ファイルの内容のうち、ヘッダー部とフッター部を除去した文字列を使って、Snowsightなどにて、次のようにして、ユーザーに公開鍵を割り当てる。

    ALTER USER IDMC_USER SET RSA_PUBLIC_KEY='MIIBIj...';

  6. 割り当ての確認のため、まずはユーザーの公開鍵のフィンガープリントを取得するために、Snowsightなどにて、次のようにする。

    DESC USER IDMC_USER;
    SELECT TRIM((SELECT "value" FROM TABLE(RESULT_SCAN(LAST_QUERY_ID()))
      WHERE "property" = 'RSA_PUBLIC_KEY_FP'), 'SHA256:');
    

    次のような内容が出力される。

    Azk1Pq...
    

    informatica_idmc_snowflake_keypair_01.png

  7. 割り当ての確認のために、次に、OpenSSLを導入済みの環境で、次のコマンドを実行する。

    openssl rsa -pubin -in rsa_key.pub -outform DER | openssl dgst -sha256 -binary | openssl enc -base64
    

    次のような内容が出力される。

    Azk1Pq...
    

    informatica_idmc_snowflake_keypair_02.png

  8. 両方の出力を比較する。両方の出力が一致する場合、公開キーは正しく設定されている。

  9. 公開鍵ファイルと秘密鍵ファイルを手元の端末に移動する。

秘密鍵ファイルをIDMC用のSecure Agentが動作している環境にコピーする

次に、秘密鍵ファイルをIDMC用のSecure Agentが動作している環境にコピーします。

  1. 秘密鍵ファイルをIDMC用のSecure Agentが動作している環境にコピーする。
    (例: /home/infa/rsa_key.p8
  2. コピー先のファイルパスをメモしておく。

IDMCの既存Snowflake接続の設定を変更する

最後に、IDMCの既存Snowflake接続の設定を変更します。

  1. IDMCにログインする。
  2. アプリケーションピッカー(マイサービス)で「管理者」をクリックする。
  3. 左ペインで「接続」をクリックする。
  4. 既存のSnowflake接続をクリックする。
  5. 右上の「編集」ボタンクリックする。
  6. 「詳細設定」を開く。
  7. 「Username」欄、「Account」欄、「Warehouse」欄、「Role」欄、「Additional JDBC URL Parameters」欄の値をメモしておく。
  8. 「Authentication」欄を「Key Pair」に変更する。
  9. メモしておいた「Username」、「Account」、「Warehouse」、「Role」、「Additional JDBC URL Parameters」を記入する。
  10. 「Private Key File」欄に、メモしておいた秘密鍵ファイルのファイルパスを記入する。
  11. 「Private Key File」欄に、秘密鍵ファイルのパスワードを記入する。
  12. 右上の「接続のテスト」ボタンクリックする。
  13. 左上に「この接続のテストに成功しました。」と出力されることを確認する。
  14. 「保存」ボタンクリックする。
    informatica_idmc_snowflake_keypair_03.png

これで完了です。お疲れさまでした。

念のため、既存のマッピングの動作確認もしておきましょう。

なお、 詳細クラスタ(advanced cluster) を使っている場合は、下記の設定が必要のようです。

また、 サーバーレスランタイム環境(serverless runtime environment) を使っている場合は、下記の設定が必要のようです。

IDMC以外のInformaticaソリューションに関する情報

ちなみに、 IDMC以外のInformaticaソリューションに関する情報は次の通りです。

  • データ統合ソリューション PowerCenter および 旧名称Big Data Management(「BDM」、現名称「Data Engineering Integration」、「DEI」) に関しては、まず、KB記事「 Informatica 10.5.7 is Now Available 」に次の記述がございます。

    Support for key-pair authentication for Snowflake connection in PowerCenter and Big Data Management.

    抄訳

    PowerCenterおよびBig Data ManagementでのSnowflake接続でのキーペア認証に対応。

  • データカタログソリューション Enterprise Data Catalog(「EDC」) に関しては、まず 「 Enterprise Data Catalog Scanner Configuration Guide > Configuring Cloud Resources > Snowflake 」に次の記述があります。

    Effective in 10.5.0.1, the Snowflake scanner is deprecated and Informatica intends to drop support in a future release.
    Informatica recommends that you update all Snowflake scanners to leverage the MetaDex framework. You do not need an additional license.

    抄訳

    (訳者追記「Enterprise Data Catalogの」)10.5.0.1以降、Snowflakeスキャナーは非推奨となり、Informaticaは将来のリリースでサポートを中止する予定です。
    Informaticaでは、MetaDexフレームワークを活用するためにすべてのSnowflakeスキャナーを更新することをお勧めします。追加のライセンスは必要ありません。

    ということで、EDC10.5.0.1以降では MetaDex(旧名称Advanced scanner) スキャナーを利用することになります。

おわりに

以上、「Snowflakeがパスワードのみでの認証方式を2025年11月に全廃するのでInformaticaのクラウドの設定を変更してみた」でした。

IDMCのデータ統合サービスCDIは30日間の無料体験ができる ので、この機会に試してみてはいかがでしょうか。

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これまでPartner of the Year, Japanを4年連続で受賞しており、2021年にはアジア太平洋地域で最もビジネスに貢献したパートナーとして表彰されました。
また、2020年度からは、Tableauを活用したデータ活用促進のコンサルティングや導入サービスの他、AI活用やデータマネジメント整備など、お客さまの企業全体のデータ活用民主化を成功させるためのノウハウ・方法論を体系化した「デジタルサクセス」プログラムを提供開始しています。
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