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AWS re:Invent 2023 現地速報 Day3(Keynote)

Last updated at Posted at 2023-11-30

はじめに

株式会社NTTデータ デザイン&テクノロジーコンサルティング事業本部の@nttd-araiです。
現在、ラスベガスで開催されているAWS re:Invent 2023に現地参加しております。
AWS re:Invent 2023はAWSが年次で開催する最大規模のカンファレンスです。
11月27日から12月1日までの5日間(現地時間)にわたって開催されており、多数のセッションや各種イベントが開催されています。

本記事では本日(11/30)行われた3日目の基調講演(Keynote)のセッション内容を簡潔にお届けします。
これまでの基調講演の内容は以下をご参考ください。
初日:https://qiita.com/nttd-arai/items/4444f629b674e90b545b
2日目:https://qiita.com/nttd-arai/items/135f524b93267b812f2e

Swami Sivasubramania Keynote(KEY003)

3日目の基調講演は、Swami Sivasubramania氏による講演です。

講演内容

今回は「Dataと人、生成AIが共生できる社会を」というテーマに基づき、Generative AI(生成AI)が中心の内容となっています。
そのため、特に基盤モデル(FM)を使用した生成AIサービスであるBedRockに関連するものが多い印象です。
Bedrock以外のサービスに対するアップデートについても、Generative AIに関連するものとなっており、AWSサービスのさらなる使いやすさ、生産性向上が期待できる発表だったかと思います。

2_Data+Generative AI-slide.jpg

Bedrockとは

Amazon Bedrock は、AI21 Labs、Anthropic、Cohere、Meta、Stability AI、Amazon などの大手 AI 企業が提供する高性能な基盤モデル (FM) を単一のAPIで選択できるフルマネージド型サービスです。Bedrockはサーバーレスであるため、インフラ管理の必要がありません。

Bedrockに関するアップデート

Bedrockに関する複数のアップデートが発表されました。
以下に箇条書きで羅列します。

1.Claude2.1がBedrockで使えるように
Anthropic社が提供するFMの"Claude2.1"がBedrockから利用可能になりました。

3_Now Available in Amazon Bedrock.jpg

Claude2.1は、従来のClaude2.0の約2倍のトークン(コンテキスト)をサポートし、長い文書の要約、Q&A の実行、傾向の予測、複数の文書の比較対照を行うことができます。
精度が大幅にアップデートされ、信頼性が向上されているそうです。(幻覚率が2倍減少、自由形式の会話や文書Q&Aでの幻覚が50%減少、誤回答が30%減少、誤った結論付けが3分の1~4分の1に減少するなど)
参考:https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/amazon-bedrock-now-provides-access-to-anthropics-latest-model-claude-2-1/

2. Amazon Titanの機能拡充
TitanはAmazonが独自開発し提供しているFMです。
これまでテキスト生成のみだったTitanが、"Titan Image Generater"としてが追加されたことはインパクトが大きそうです。

4_Amazon Titan Image Generater-slide.jpg

講演では、生成された画像に目に見えない透かし(ウォーターマーク)が含まれており、AIによって生成された画像の悪用、誤った情報の拡散を減らすように設計されていることも強調されました。

5_Invisible watermark.jpg

Amazon Titan Multimodal Embeddingsも発表されました。
文章と画像を入力として、ベクトル出力を得る機能です。
文書と画像を組み合わせたナレッジベースの検索など、活用シーンは多岐にわたりそうです。

6_Amazon Titan Multimodal Embeddings.jpg

Titan Textに関する新機能の発表もありました。
"Titan Text Express"と"Titan Text Lite"がGAになりました。
7_Amazon Titan Text ExpressLite.jpg

2つの差は以下サイトで紹介されていますので、本記事では割愛いたします。
参考:https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/amazon-titan-image-generator-multimodal-embeddings-and-text-models-are-now-available-in-amazon-bedrock/

Bedrockの企業は10,000社に上るとの説明もありました。

8_More than 10000 customers.jpg

Bedrockのカスタマイズが可能に

自社データを使った特化モデルをつくる際にはFMを自社データで再学習させるなど、そのままFMを使うことはできません。
今回の発表では、そのようなユーザのカスタマイズに必要な機能が複数新規に追加された機能として発表されています。

まず、Fine tuningと継続的学習機能の追加が発表されました。

9_Customizing Amazon Titan models slide.jpg

詳細:https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/customize-models-in-amazon-bedrock-with-your-own-data-using-fine-tuning-and-continued-pre-training/

ユーザサポートについても言及

より多くのユーザがFMを使えるようにすることを目的とした"Generate AI Innovation Center"が紹介されました。

10_Generate AI Innovation Center slide.jpg

Claudeのカスタムモデルを作成する際の支援プログラムが今後展開されるようです。

11_ Custom model Program for antheropic Claude.jpg

SageMakerのアップデートも

大規模分散学習を支援する機能が追加されました。
分散学習はプロセスが複雑化するため、難易度が上がりますが、HyperPodを利用することでユーザの実装面の負担が軽減される印象です。

12_HyperPod.jpg

その他のアップデート

ここ前書いたもの以外にもアップデートがありました。
こちらの記事ですべて詳細に書きたいところですが、4点簡潔に記載させていただきます。
・Vector Engine for OpenSearch ServerlessがGAとなりました。
・Amazon DocumentDB / Amazon DynamoDB / Amazon MemoryDB for Redhis でのベクトル検索(Vector Search)が追加され、MemoryDB for Redhisのみpreview、他はGAとなりました。
・Amazon Neptune Analyticsがpreview公開されました。

上記アップデートは、言語をベクトル化して管理するEmbeddingに対応した機能という点で共通しています。
また昨日のKeynoteでも発表があったAmazon Qを利用した既存サービスのアップデートがあります。自然言語を入力として、ETLプログラムの生成・SQLの生成ができるようになっているようです。
・Amazon Q data integration in AWS Glue(Comming Soon)
・Amazon Q generative SQL in Amazon Redshift(preview)
・Amazon OpenSearch Service zero-ETL integration with Amazon S3(preview)

おわりに

今回も前回に引き続き基調講演の第弾を簡単に紹介させていただきました。
冒頭に述べた通り、Generative AI(生成AI)が中心の内容となっていましたが、読者の皆さんは気になったアップデートはありましたでしょうか?

仲間募集

NTTデータ テクノロジーコンサルティング事業本部 では、以下の職種を募集しています。

1. クラウド技術を活用したデータ分析プラットフォームの開発・構築(ITアーキテクト/クラウドエンジニア)

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ソリューション紹介

Trusted Data Foundationについて

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https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/tdf/tdf_am
TDFⓇ-AMは、データ活用をQuickに始めることができ、データ活用の成熟度に応じて段階的に環境を拡張します。プラットフォームの保守運用はNTTデータが一括で実施し、お客様は成果創出に専念することが可能です。また、日々最新のテクノロジーをキャッチアップし、常に活用しやすい環境を提供します。なお、ご要望に応じて上流のコンサルティングフェーズからAI/BIなどのデータ活用支援に至るまで、End to Endで課題解決に向けて伴走することも可能です。

NTTデータとTableauについて

ビジュアル分析プラットフォームのTableauと2014年にパートナー契約を締結し、自社の経営ダッシュボード基盤への採用や独自のコンピテンシーセンターの設置などの取り組みを進めてきました。さらに2019年度にはSalesforceとワンストップでのサービスを提供開始するなど、積極的にビジネスを展開しています。

これまでPartner of the Year, Japanを4年連続で受賞しており、2021年にはアジア太平洋地域で最もビジネスに貢献したパートナーとして表彰されました。
また、2020年度からは、Tableauを活用したデータ活用促進のコンサルティングや導入サービスの他、AI活用やデータマネジメント整備など、お客さまの企業全体のデータ活用民主化を成功させるためのノウハウ・方法論を体系化した「デジタルサクセス」プログラムを提供開始しています。
https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/tableau

NTTデータとAlteryxについて
Alteryxは、業務ユーザーからIT部門まで誰でも使えるセルフサービス分析プラットフォームです。

Alteryx導入の豊富な実績を持つNTTデータは、最高位にあたるAlteryx Premiumパートナーとしてお客さまをご支援します。

導入時のプロフェッショナル支援など独自メニューを整備し、特定の業種によらない多くのお客さまに、Alteryxを活用したサービスの強化・拡充を提供します。

https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/alteryx

NTTデータとDataRobotについて
DataRobotは、包括的なAIライフサイクルプラットフォームです。

NTTデータはDataRobot社と戦略的資本業務提携を行い、経験豊富なデータサイエンティストがAI・データ活用を起点にお客様のビジネスにおける価値創出をご支援します。

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NTTデータとInformaticaについて

データ連携や処理方式を専門領域として10年以上取り組んできたプロ集団であるNTTデータは、データマネジメント領域でグローバルでの高い評価を得ているInformatica社とパートナーシップを結び、サービス強化を推進しています。
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NTTデータとSnowflakeについて
NTTデータでは、Snowflake Inc.とソリューションパートナー契約を締結し、クラウド・データプラットフォーム「Snowflake」の導入・構築、および活用支援を開始しています。

NTTデータではこれまでも、独自ノウハウに基づき、ビッグデータ・AIなど領域に係る市場競争力のあるさまざまなソリューションパートナーとともにエコシステムを形成し、お客さまのビジネス変革を導いてきました。
Snowflakeは、これら先端テクノロジーとのエコシステムの形成に強みがあり、NTTデータはこれらを組み合わせることでお客さまに最適なインテグレーションをご提供いたします。

https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/snowflake

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