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AWS re:Invent 2023 現地速報 Day2(Keynote)

Last updated at Posted at 2023-11-29

はじめに

株式会社NTTデータ デザイン&テクノロジーコンサルティング事業本部の@nttd-araiです。
現在、ラスベガスで開催されているAWS re:Invent 2023に現地参加しております。
AWS re:Invent 2023はAWSが年次で開催する最大規模のカンファレンスです。
11月27日から12月1日までの5日間(現地時間)にわたって開催されており、多数のセッションや各種イベントが開催されています。

本記事では本日(11/29)行われた2日目の基調講演(Keynote)のセッション内容を簡潔にお届けします。
初日の基調講演の内容は以下をご参考ください。
https://qiita.com/nttd-arai/items/4444f629b674e90b545b

Adam Selipsky Keynote(KEY002)

2日目の基調講演は、AWSのCEOであるAdam Selipsky氏による講演です。
CEO自らの講演ともあってか、全5回の基調講演の中でも最多のサービスが発表されるメインの講演です。

講演前

朝8:30から開始ですが、1時間前にはすでに待機列に人が並んでいます。皆さん早起きです。
私も負けじとコーヒー片手に会場に向かいますが、会場に入るとロックミュージックの爆音で強制的に目が覚めます。
IMG_0117.jpg

Adam Selipsky氏(AWS CEO)による講演

コンサート後CEOが登場し、ここから講演が始まります。

AWSのパートナー企業・顧客紹介

講演冒頭はCEOからパートナー企業との協業や、顧客の紹介です。
複数の企業との協業や顧客への価値創造の実績が紹介されます。
今回は特にSalesforce社との連携強化についてメインで紹介された印象です。
例えば、Salesforce EinsteinとBedRockの組み合わせ、Amazon Connectとの統合など、具体的な紹介がされ、今後もAWS社とSalesforce社の2社協業の加速が予想されます。

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S3の新機能

いよいよ、お楽しみの新機能発表です。
初めにS3の新機能、Express One Zoneの紹介です。

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Express One Zoneは、S3の新しいオブジェクトクラスです。
低レイテンシーが求められるアプリケーション向けのクラウドオブジェクトストレージです。
Express One Zoneでは、リージョン内の特定のAZを選択してデータを保存し、毎秒数十万のリクエストをサポートします。
想定用途としては、SageMaker Model Training、Amazon Athena、Amazon EMR、AWS Glue Data Catalogなどと組み合わせることで、分析ワークロードの高速化が期待できます。
東京リージョンでもGAされています!
参考:https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2023/11/amazon-s3-express-one-zone-storage-class/

EC2の新機能

Gravitonベースの新規インスタンスタイプが紹介されました。

IMG_0134.jpg

その名も"R8g"。
GravitonはAWSがカスタム設計しているARMベースのプロセッサです。"R8g"はGraviton4をベースとしたインスタンスタイプです。(Graviton4も新しいプロセッサとして紹介)
今後もGravitonベースのインスタンスが強化していくのではないでしょうか。
参考:https://aws.amazon.com/jp/ec2/instance-types/r8g/

Generative AI

今回の講演の80%はこちらの話題だったといっても過言ではありません。
全体的に"Generative AI"が講演のテーマとなっており、以降も新機能発表に関する内容が含まれますが、あえて段落を分けて投稿させていただきます。

まず、講演ではAWSが考えるGenerative AIに関連する3層のレイヤ(Infrastructure / Tools / Applications)が紹介されました。

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下層のInfrastructureについては、GPUが深く関連するためNVIDIAとの協業関係強化がアピールされ、NVIDIA CEOのJensen Huang氏も登場し会場を沸かせます。

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新機能の発表としては、機械学習アクセラレータの"AWS Trainium2"が発表されました。
TrainiumはAWSがカスタム設計したプロセッサです。また、講演内では明言されませんでしたが、所謂GPUインスタンスに対して新らしいインスタンスタイプの追加が期待できる内容でした。

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中間のTools層については、Amazon BedRockに追加される以下3機能がいずれもGA紹介されました。
これにより自社やユーザが持つ独自データを使った生成AIの学習など、さらなる活用が実施できるようになりました。

  1. Fine tuning
  2. Retrieval Augmented Generation(RAG) with Knowledge Bases
  3. Continued Pre-training for Amazon Titan Text Lite & Express

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また、Bedrockに関連するサービスとして"Agent for Amazon Bedrock"がGAと"Guardrails for Amazon Bedrock"がpreviewといった形で2サービスが発表されました。
前者は、APIを動的に呼び出すことで生成AIを用いた複雑なビジネスタスクを実行できるようになり、後者は生成AIを使用するユーザのガバナンス・コンプライアンス面でのサポートを提供する機能のようです。

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またANTHROPIC社との協業継続や、BedRockとの強みとして用途に応じた柔軟なモデル選択ができることやCloudwatchやCloudTrailとの組み合わせた使い方でセキュアでprivateな利用が可能な点も強調されました。

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最後に上層のApplication層では、"Amazon Q"がpreviewとして発表されました。

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"Amazon Q"は開発者のアシストツールです。
注目ポイントは、利用者側の目線(役割や経緯)を考慮したAIアシスタンスサービスとなっており、今後の開発を大きく効率化する可能性を秘めたサービスに思えます。
実際に"Amazon Q"の派生サービスである"Amazon Q Code Transformation"も講演の中で紹介され、ソース言語のアップグレードに伴うコード改修作業を大きく効率化したことが強調されています。
講演では例としてJava言語で作成されたアプリケーションのアップグレードを例に説明されています。

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また、"Amazon Q"は他のサービスに組み込まれているようで、QuickSightなどの一部機能で利用されていることも説明されました。

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おわりに

基調講演の第二弾を簡単にご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
上記基調講演以外にも、さまざまなイベントが開催されておりますが、やはり基調講演の盛り上がりは圧倒的ですね。
基調講演以外にもさまざまなイベントが開催されているので、そちらの様子も引き続きお伝えしていきたいと思います!

仲間募集

NTTデータ テクノロジーコンサルティング事業本部 では、以下の職種を募集しています。

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ソリューション紹介

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https://enterprise-aiiot.nttdata.com/tdf/
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可視化、機械学習、DeepLearningなどデータ資産を分析活用するための環境がオールインワンで用意されており、これまでとは別次元の量と質のデータを用いてアジリティ高くDX推進を実現できます。

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TDFⓇ-AMは、データ活用をQuickに始めることができ、データ活用の成熟度に応じて段階的に環境を拡張します。プラットフォームの保守運用はNTTデータが一括で実施し、お客様は成果創出に専念することが可能です。また、日々最新のテクノロジーをキャッチアップし、常に活用しやすい環境を提供します。なお、ご要望に応じて上流のコンサルティングフェーズからAI/BIなどのデータ活用支援に至るまで、End to Endで課題解決に向けて伴走することも可能です。

NTTデータとTableauについて

ビジュアル分析プラットフォームのTableauと2014年にパートナー契約を締結し、自社の経営ダッシュボード基盤への採用や独自のコンピテンシーセンターの設置などの取り組みを進めてきました。さらに2019年度にはSalesforceとワンストップでのサービスを提供開始するなど、積極的にビジネスを展開しています。

これまでPartner of the Year, Japanを4年連続で受賞しており、2021年にはアジア太平洋地域で最もビジネスに貢献したパートナーとして表彰されました。
また、2020年度からは、Tableauを活用したデータ活用促進のコンサルティングや導入サービスの他、AI活用やデータマネジメント整備など、お客さまの企業全体のデータ活用民主化を成功させるためのノウハウ・方法論を体系化した「デジタルサクセス」プログラムを提供開始しています。
https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/tableau

NTTデータとAlteryxについて
Alteryxは、業務ユーザーからIT部門まで誰でも使えるセルフサービス分析プラットフォームです。

Alteryx導入の豊富な実績を持つNTTデータは、最高位にあたるAlteryx Premiumパートナーとしてお客さまをご支援します。

導入時のプロフェッショナル支援など独自メニューを整備し、特定の業種によらない多くのお客さまに、Alteryxを活用したサービスの強化・拡充を提供します。

https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/alteryx

NTTデータとDataRobotについて
DataRobotは、包括的なAIライフサイクルプラットフォームです。

NTTデータはDataRobot社と戦略的資本業務提携を行い、経験豊富なデータサイエンティストがAI・データ活用を起点にお客様のビジネスにおける価値創出をご支援します。

https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/datarobot

NTTデータとInformaticaについて

データ連携や処理方式を専門領域として10年以上取り組んできたプロ集団であるNTTデータは、データマネジメント領域でグローバルでの高い評価を得ているInformatica社とパートナーシップを結び、サービス強化を推進しています。
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NTTデータとSnowflakeについて
NTTデータでは、Snowflake Inc.とソリューションパートナー契約を締結し、クラウド・データプラットフォーム「Snowflake」の導入・構築、および活用支援を開始しています。

NTTデータではこれまでも、独自ノウハウに基づき、ビッグデータ・AIなど領域に係る市場競争力のあるさまざまなソリューションパートナーとともにエコシステムを形成し、お客さまのビジネス変革を導いてきました。
Snowflakeは、これら先端テクノロジーとのエコシステムの形成に強みがあり、NTTデータはこれらを組み合わせることでお客さまに最適なインテグレーションをご提供いたします。

https://enterprise-aiiot.nttdata.com/service/snowflake

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