はじめに
私は、これまで20年以上、様々なお客様のメインフレームのシステムに現場レベルで携わってきました。
メインフレームを採用しているシステムは歴史の長いものが多く、今のz/OSに近いアーキテクチャのMVS/ESAが登場した1980年代頃から、ハードウェア、OS、ミドルウェアを最新化しながら使い続けているシステムもあります。
その歴史の中で作り込まれてきた業務が、大幅な変更なくそのまま稼働するのも、メインフレームが採用されている大きなポイントの一つです。
これは世に言われるネガティブな意味のレガシーだけではなく、同じ仕組みを分散系サーバーやクラウドのソフトウェア/プログラム言語で実現するには、業務の仕組みから大幅に考え直さないといけない場合が多く、信頼性やスケールアップ/ダウンの容易さのメリットと合わせてメインフレームを使い続ける理由になっています。
しかし、過去にシステムやプログラムを作り上げてきたエンジニアは、21世紀も1/4を過ぎようとしている現在では、現場を離れるどころか現役を引退している事も少なくなく、設計は古くても安定しているシステムに、下手に変更を加えられないという状況が珍しくありません。
確かに、バージョンアップの度に非互換機能のみ対応すれば問題無く稼働するのは、メインフレーム、z/OSの特徴ではありますが、過去の歴史の中で、特にハードウェアは大きな進化を遂げてきました。
ハードウェアの進化は、処理性能の向上だけでなく、リソース管理の仕組みの自動化や機能拡張も多数行われています。
その中で、新規に追加された機能・パラメータと、廃止された機能・パラメータ、また、意味が変わったパラメータもあります。
また、z/OSについても、かつてはISV製品やユーザーEXITで対応していた機能や、手間が掛かるのが当たり前と思われていた部分が、標準機能として実装されたりしています。
今回のシリーズでは、そのような長い歴史のあるメインフレームのシステムで、変更されることなく置き去りになっているz/OSのパラメータや、古い仕組みを簡略化するような機能について取り上げてきます。
Index(随時更新)
IEAOPTxx:SRM関連パラメータ(概要 設定値について)
(今後記載予定)
ALLOCxx:アロケーションに関するシステム・デフォルト設定