クリップボードとドライブ共有が有効、rdpclip.exeの再起動を試してもダメ、ファイルサイズや形式、ネットワークも関係ない場合、以下の原因と解決方法を検討してください:残る可能性の高い原因と解決策グループポリシーやレジストリによる制限
企業環境や管理設定で、クリップボードやドライブリダイレクトがポリシーで制限されている可能性が高いです。
解決方法: レジストリを確認(管理者権限が必要):
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services
以下が「1」に設定されていないか確認: DisableClipboardRedirection
DisableDriveRedirection
設定が「1」の場合、「0」に変更またはキーを削除(要バックアップ)。
コマンドでグループポリシーを確認: cmd
gpresult /r
適用されているポリシーを確認し、RDP関連の制限がないかチェック。
システム管理者に連絡し、ポリシー設定の変更を依頼。
RDPサーバーの設定問題
リモートマシンのRDPサーバー設定で、ファイル転送やクリップボードが制限されている可能性。
解決方法: リモートマシンで「システムのプロパティ」を開き(sysdm.cpl)、リモートデスクトップ設定で「リモートデスクトップを許可」が有効か確認。
サーバー側で以下のコマンドを実行(管理者権限): cmd
reg query "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Terminal Server" /v fDenyTSConnections
値が「1」の場合、RDPが制限されているので「0」に変更: cmd
reg add "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Terminal Server" /v fDenyTSConnections /t REG_DWORD /d 0 /f
RDPプロトコルの互換性問題
ローカルとリモートマシンのRDPプロトコルのバージョンが異なる場合、クリップボードやファイル転送が失敗することがあります。
解決方法: 両方のマシンでWindows Updateを実行し、最新状態に更新。
リモートデスクトップ接続設定で「エクスペリエンス」を「低速接続」に設定し、機能を最小限にしてテスト。
サードパーティソフトウェアの干渉
セキュリティソフト以外のサードパーティツール(例: VPNクライアント、仮想化ソフト)がRDPの動作を妨げている可能性。
解決方法: 最近インストールしたソフトを確認し、一時的にアンインストールまたは無効化してテスト。
セーフモードでRDP接続を試し、干渉がないか確認。
RDPセッションの破損
現在のRDPセッションやキャッシュが破損している可能性。
解決方法: ローカルマシンのRDPキャッシュをクリア: cmd
del %userprofile%\AppData\Local\Microsoft\Terminal Server Client\Cache*.bin
新しいRDP接続プロファイルを作成し、接続を再試行。
トラブルシューティングの次のステップ