モチベーション
昔に比べればましになったものの、やっぱり LaTeX の環境構築は時間がかかる
→ Docker で構築すれば解決するのでは
TL;DR
- とりあえず環境構築したい人向け
-
Docker イメージを作成 & DockerHub に公開→ 別記事 - VSCode + 拡張機能で LaTeX 執筆環境を構築
必要なもの
- Git + Github アカウント
- Docker (Desktop)
- VSCode
インストール
- VSCode: https://code.visualstudio.com/
- Docker (Desktop): https://www.docker.com/get-started
- Git: https://git-scm.com/
Docker Desktop はインストール後、起動させる必要あり
作業フォルダの作成
特にこだわりがなければ このテンプレート を使用(既にフォルダがある場合)
(Mac向け) フォルダ共有の設定
作業フォルダの作成
で作ったフォルダを Docker で共有するための設定が必要
Docker Desktop の設定を開いて、 Resources -> FILE SHARING
からフォルダを追加する
追加したら Apply & Restart
で設定を適用させる
Docker サービスの起動
Windows や Mac だとバックグランドで Docker のサービスを起動させておく必要がある。
基本は Docker Desktop を起動させておけばOK
- Win → スタートメニューから
Docker Desktop
を起動 - Mac → Launchpad から
Docker Desktop
を起動
執筆!
VS Code を起動させ ⌘ + O
を押して作業フォルダを開く
tex
フォルダ内の sample.tex
を選択する
右上の ▷
でビルドを開始。左下に進捗が表示される。
(最初はコンテナを pull してくるので時間がかかる)
無事ビルドできたら左側のツリーに sample.pdf
が表示される
ビルドボタンのひとつ右のボタンがプレビューボタンなので押してプレビュータブを開く
Tips: プレビュータブで ⌘
キーを押しながらクリックすると、tex ファイルの該当箇所がハイライトされる
カスタマイズ
作業フォルダの .vscode/setting.json
を開くと、ビルド時の引数など編集できる
ビルド設定
以下の引数を https://texwiki.texjp.org/?Latexmk を参考に変更
{
"name": "latexmk",
"command": "latexmk",
"args": ["-gg", "-pdfdvi", "%DOC%"]
}
Docker コンテナの変更
以下の項目を変更
デフォルトのコンテナ → https://hub.docker.com/r/nshun/latex
"latex-workshop.docker.image.latex": "nshun/latex"
自動ビルドの設定
以下の項目を変更
onSave
にすると、ファイルを保存するたびにビルドされる
"latex-workshop.latex.autoBuild.run": "never"
既にある作業フォルダでビルドしたい
- インストールを済ませる
-
.vscode/settings.json
ファイルを作成 - 中身を以下のようにする
{
"latex-workshop.latex.tools": [
{
"name": "latexmk",
"command": "latexmk",
"args": ["-gg", "-pdfdvi", "%DOC%"]
}
],
"latex-workshop.chktex.enabled": false,
"latex-workshop.docker.enabled": true,
"latex-workshop.docker.image.latex": "nshun/latex",
"latex-workshop.latex.autoBuild.run": "never",
"latex-workshop.latex.outDir": ".",
"latex-workshop.synctex.afterBuild.enabled": true,
"latex-workshop.view.pdf.viewer": "tab"
}