1. DMZの基本的な意味
DMZ は Demilitarized Zone(非武装地帯) の略語です。
元々は軍事用語ですが、現在ではIT・ネットワークの世界でもよく使われています。
両者に共通するのは「緩衝地帯」という考え方です。
2. 軍事におけるDMZ
- 定義:敵対する国や勢力の間で、軍事活動や兵器配備を禁止した区域。
- 目的:衝突の回避、緊張緩和、安全保障。
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代表例:
- 韓国と北朝鮮の間にある「朝鮮半島非武装地帯(Korean DMZ)」
図で表すと:
3. IT・ネットワークにおけるDMZ
- 定義:社内LANとインターネットの間に設けられた中立的ネットワーク領域。
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目的:
- 公開サーバーを配置し、直接内部ネットワークに侵入されるのを防ぐ
- 不正アクセスが発生しても社内の重要データを守る
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配置されるサーバー:
- Webサーバー
- メールサーバー
- DNSサーバー
図で表すと:
4. 日本語での呼び方
- 軍事分野:非武装地帯
- IT分野:中立ゾーン/緩衝領域(そのまま「DMZ」と呼ぶ場合も多い)
5. まとめ
- 軍事的DMZ:武力衝突を防ぐための「非武装地帯」
- IT的DMZ:セキュリティ侵入を防ぐための「中立ネットワーク領域」
👉 両方に共通するキーワードは 「緩衝地帯」 です。
ITにおけるDMZは、軍事用語を転用して「外部(敵)と内部(守るべき資産)の間に置く防御層」という概念を表しています。