本記事の目的
Qiitaの量子コンピュータに関する必読記事の宣伝と、それを書いている筆者の方の宣伝。
要は「俺が思う最強の量子コンピュータの解説記事デッキ」
※投稿数・頻度・貢献度を参考にしていますが、その中から、独断と偏見で少数を選んでいます。
ここには載っていないが、素晴らしい記事を書かれている方も、当然、多くいます。
また、基本的にゲート型からの選出となります。
SamN 様
https://qiita.com/SamN
量子情報に関する解説記事をたくさん書かれている方です。
どれか1つの記事を選ぶことが難しいほどです!
その中で、今回は
量子情報理論の基本:ホレボー限界
をピックアップしました。
ホレボー限界は、量子通信や量子暗号で主要な役割を果たすメトリックですが、難解です。
その中で本記事は、日本語での平易な解説であること、理論と計算例の双方が示されている点が大変優れていると思います。個人的に何度も読み直して参考にした記事です。
gyu-don 様
量子アルゴリズムの実装に関する記事を多く書かれている方です。
その中で、今回は
VQE/QAOAの期待値測定の部分を学ぶ
をピックアップしました。
「実機ではZ期待値しか計算できないけど、どうやってX期待値を計算するのか?」は、量子コンピュータ初学者あるあるだと思います。
私も悩んでいました。
その時にこの記事にちょうどあたり、大変助けられました。
shnchr 様
量子状態の可視化に関する記事を多く書かれている方です。
その中で、今回は
Solovay-Kitaevの定理を「見える化?」する
をピックアップしました。
Solovay-Kitaevは、万能ゲートセットを示すために主要な定理ですが、漸近的であって、
実際のところ定量的にどの程度うまくいくのかはイメージしにくいです。
この記事では、それを数値実験で示すという、独創性の高い手法をとっています。
snuffkin 様
量子コンピュータの学び方と作り方について記事を多く書かれている方です。
その中で、今回は
量子計算機の話題に触れる際に知っておいた方が良いこと
をピックアップしました。
量子コンピュータは、Hype(誇大広告)が飛びやすいのですが、それを見抜くための予備知識を紹介されています。
量子コンピュータをある程度理解した方は、この記事の内容に、首が折れるほどに、うなずきまくるのでは?
Ayumu_walker 様
Qiskit実装関連の記事を多く書かれている方です。
ピックアップは、
量子コンピューターで連立一次方程式を変分法で解く量子アルゴリズムVQLSを調査した件
筆者の知る限りVQLSの日本語解説はほかになく、独創性と貢献性が高いと思います。
実際、筆者もこの内容をベースにVQLSの勉強会を開催したことがあります。
ryuNagai 様
連続量の光量子計算に関する記事を多く書かれている方です。
をピックアップしました。
連続量の光量子計算に関する日本語解説は珍しいです。
中でも、連続量のQAOAに関する日本語解説はほとんどありません。
筆者も参考にしました。ryuNagai様の一連の記事がなければ、筆者は光量子計算をやっていないと思います。
Special Thanks
kyamaz 様
毎年、量子アドベントカレンダーの主催をしていただいています!ありがとうございます!
筆者も参加してます!
量子コンピューター Advent Calendar 2024
kyamaz 様は、Open QL勉強会を企画され、量子コンピュータの解説記事も2017年というかなり早い段階で書かれています。
3行で説明!?量子コンピューターってどんな計算機?
この記事の末尾にある内容の通りに、我々は進んでいるのではないでしょうか?
おそらく50量子ビット程度の量子コンピューターは、登場するでしょう。しかし、その量子ビットの範囲で有用な課題を見つける必要があります。これから先しばらくは、今までできなかった有用な問題の解法や、量子アルゴリズムの発見を目指しつつ、量子プログラミング環境の進化が盛んになることと思います。
github-nakasho 様
いつも、「きゃるちゃんのarxivのquant-phの論文まとめ」でお世話になっております。
めっちゃ読んでるよ!ありがとう!きゃるちゃん! (みんなを代表して)
https://github.com/github-nakasho/quantph/issues
Twitterのほうでは、論文アブスト解説も添付してツイートしてくださっていますので、フォローしておくとよいでしょう。
筆者も、できる限り全数チェックして、興味のあるものは掘り下げて読むことにしています。
その内容から、研究が新たに始まったものや、広範な知識を身に着けられたものもあります。
例えば、同僚から聞かれた質問が「ああ、それきゃるちゃんで見たよ」1ということも多々あります。
もちろん、Qiitaでも記事を書いておられます!ピックアップだと、
数理最適化・(量子)アニーリングでFGO攻略 ~ 1 v.s. 1 編 ~2
所感
「あのすごい記事、どこだっけな・・・」「あれだれが書いてたっけ・・・」と思いながら探しました。
見つけられないものもありました。。。
ほかにも、量子コンピュータを副業?としてやりながら、本業の記事を書かれている方も多数おられました。
量子コンピュータから別の業界に主軸を移されながらも、量子コンピュータの記事をたまに書いていただいている方もおられます。
この多様性こそが、量子コンピュータの発展に必要なものだと、私は確信しています。
よい量子コンピュータライフを!